セレッソ大阪【J1リーグ第38節 C大阪vs.FC東京】クラブに27年間、監督としても3年半、指揮を執った小菊昭雄監督のラストマッチ。勝利で、笑顔で締めくくる

セレッソ大阪
チーム・協会

【CEREZO OSAKA】

ホーム最終戦となった前節の鹿島アントラーズ戦から中7日。セレッソ大阪は、敵地に乗り込み、今シーズンの最終戦となるFC東京との明治安田J1リーグ第38節に挑む。今シーズンをもって退任が決まっている小菊昭雄監督のラストマッチを飾るため、さらには、届く最高順位である6位で終わるためにも、勝点3のみが求められる。

今節に向けて行われた公開練習では、各選手が積極的にゴールを目指す姿勢が見られた。前節は、何度も作った好機を仕留めることができなかっただけに、最終戦となる今節こそ、ネットを揺らして気持ち良くシーズンを締めくくりたい。「スタッツが示す通り、内容的には悲観するものではなかったのですが、チャンスを作りながらもゴールを決め切ることができなかった」と前節を振り返った小菊昭雄監督。今節へ向けては、「まずチャンスをたくさん作ること、そして最後の決め切るところ。クオリティーと同様、メンタリティーも大事になってきます。最後にみんなでトライしてきたこと、努力してきたことを結果で示したい」と決意を込めた。中でも期待したい選手がエースのレオ セアラ。ここまで開幕から全試合に出場し、21ゴールを挙げている。今シーズンは人一倍、コンディションにも気を配り、「個人的には、日本に来て一番良いシーズン」を送ってきた。ただし、前節は迎えた絶好機でわずかにシュートが枠を外れるなど、「今日は自分の日ではなかった」と悔しさを抱えた。それだけに、シーズンの締めとなる今節はネットを揺らすシーンを心待ちにしたい。試合に向けては、「自分の仕事として、ゴールを決めることでチームの勝利に貢献できるので、どの試合でも、もちろん得点は狙う」とした上で、「可能性がある限り、最後まで得点王を目指して戦いたい」とも話した。

【CEREZO OSAKA】

守備面では、前節は立ち上がりに2失点。特に進藤亮佑が課題に挙げたのが、「球際」の部分だ。「ガチャッとなって、相手にこぼれる回数が映像を見ても多かった。ちょっとした中盤での争いや、セカンドボールの拾い合い。それをモノにする力がチームとして足りないと感じたので、明日も重要なポイントになる」と話す。前線からの連動した守備など戦術的な要素はもちろん、局面での競り合いで負けないこと。一人一人が勝負への執念を出してボールに食ら付く姿勢を発揮することが、勝利へつながっていく。FC東京の前線にも、強さ、上手さ、速さと、それぞれ特長をもった選手たちが揃っているが、前節の教訓も生かしつつ、立ち上がりを含めて無失点で進めて、試合を優位に運んでいきたい。FC東京とは開幕戦で対戦し、先制し、2度先行しながら追いつかれての引き分けに終わった。その借りを返す意味も込めて、今節はクリーンシートを達成したい。

【CEREZO OSAKA】

そして何より今節は、これまで監督として3年半、クラブには27年間、尽力されてきた小菊監督がセレッソで指揮を執るラストの試合となる。監督自身、「とにかく勝って終わりたい」と何度も口にしたように、目指すモノは勝利のみ。チームとしても、勝利で終わることが、これまでの監督の貢献に報いる最大の恩返しとなる。選手を代表して前日会見に出席した進藤も、「最後、勝って、気持ち良く送り出してあげたい思いは強い」とチームの思いを代弁した。クラブにとって、一つの歴史にピリオドを打つと同時に、新たな戦いへ向けての出発点ともなる今節。選手、スタッフ、サポーターが一丸となって、笑顔で2024シーズンを締めくくりたい。
(文=小田尚史)

【CEREZO OSAKA】

  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

Jリーグ所属のセレッソ大阪の公式アカウントです。 クラブの最新ニュースやイベント、チケット、オフィシャルグッズなど様々な情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント