ベティス対バルセロナ。ポゼッション+縦へのスピードで攻め勝つのはどちらか

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12月7日(土)の現地時間16時15分より、ラリーガ EA SPORTS 第16節の注目カード、ベティス対バルセロナがエスタディオ・ベニト・ビジャマリンでキックオフを迎える。4戦未勝利が続くベティスにとっては巻き返しのきっかけとしたいホームゲーム。ここ数試合の停滞により2位以下との差が縮まったバルセロナにとっても、首位を維持するためには勝ち点3が求められる一戦となる。

ベティスは丁寧なボール回しとハイプレスを組み合わせたプレーを高いインテンシティーで実践してきたチームだが、ここ数試合はとりわけ中盤に負傷者が相次ぐトラブルもあり、調子を落としている。マヌエル・ペジェグリーニ監督がベティスに植え付けたプレースタイルは、バルセロナのフットボールにも共通する部分が多い。ボール支配を通してゲームをコントロールしつつ、守備時は可能な限り高い位置でボールを奪い、スピーディーに相手ゴールへ攻め込む。前節まで1分2敗と突然のスランプに陥ったものの、火曜に行われた第19節では相手を圧倒し続けたシーズン序盤のフットボールを取り戻し、マジョルカを5ー1で撃破している。

このマジョルカ戦にて、バルセロナは巧みなラインコントロールによって11回ものオフサイドを誘発している。ベティスでチーム最多の5得点を挙げているジオバニ・ロチェルソ、同3得点のビトール・ロッキは、この守備網をかいくぐることが第一の課題となるだろう。

一方でベティスの守備陣は、ラリーガ EA SPORTS で猛威を振るっている絶好調のトリデンテと対峙することになる。ラミン・ヤマルはリーグトップの8アシスト。ロベルト・レバンドフスキは15ゴールで得点ランキングを独走中で、ラフィーニャはいずれもリーグ2位の11ゴール6アシストを記録している。

長期離脱明けのイスコは今節からベンチ入りする予定。昨季の同カードでは2ゴールを挙げており、苦しむベティスの救世主となることが期待される 【(C)LaLiga】

火曜のマジョルカ戦ではレバンドフスキを温存しながらラフィーニャの2ゴールなどで大勝。先発復帰したヤマルも1アシストを記録している 【(C)LaLiga】

ベティスがバルセロナから勝ち点3を奪うのは簡単なことではない。ベニト・ビジャマリンで手にした最後の勝利は2008年3月29日まで遡り、0ー2から3ー2に覆したこの一戦以降、ラリーガ EA SPORTS のホームゲームでは一度も勝つことができていない。2010/11シーズンのコパデルレイ準々決勝第2戦は3ー1で制したものの、2戦合計スコアは3ー6で敗退している。

とはいえ、バルセロナがベニト・ビジャマリンに来るたび苦戦を強いられていることも事実だ。近年における両チームの名勝負としては、2019年3月17日の一戦が挙げられる。バルセロナが4ー1で制したこの試合ではリオネル・メッシが後世に語り継がれるようなゴラッソを記録。最終的にハットトリックを達成したライバルのエースに対し、ビジャマリンのファンはスタンディングオベーションを送っている。

2019年3月のベティス戦ではメッシが3得点を挙げ、敵地のファンから総立ちの拍手を受けた 【(C)LaLiga】

現在のベティスにはバルセロナからレンタル中のビトール・ロッキに加え、マルク・バルトラ、エクトル・ベジェリン、アブデ・エザルズリ、セルジ・アルティミラら、バルセロナの下部組織出身選手が多数所属している。またバルセロナのガビはセビージャ郊外の町出身で、バルセロナ加入前はベティスの下部組織で2シーズンプレーしている。過去に両クラブでプレーしたフアン・ミランダ、クラウディオ・ブラボ、エメルソン・ロイヤル、ジュニオール・フィルポ、シャディ・リアドらと同様に、彼らもまた特別な思いと共に今週末の一戦を迎えるはずだ。

ベティスにはバルトラ、アブデら、バルセロナ出身の選手が多い 【(C)LaLiga】

ガビはバルセロナ加入前の2シーズン、ベティスの下部組織でプレーしている 【(C)LaLiga】

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