ロッテ シーズンの様々な局面で行われた吉井監督によるミーティング。苦しい時に心を通わせながら戦った一年。

千葉ロッテマリーンズ
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千葉ロッテマリーンズ吉井理人監督 【千葉ロッテマリーンズ提供】

 あれは9月21日の事だった。4連敗中のマリーンズは本拠地ZOZOマリンスタジアムに戻り、ライオンズ2連戦を迎えた。吉井理人監督は試合前にコーチ、選手、スタッフ全員をロッカーに集めた。全員集めて話をするのは8月以来だった。ペナントレース残り10試合。チームは熾烈な争いを繰り広げていた中で今こそ話し合いの場が必要だと感じた。

 吉井監督はこのミーティングを開いた意図を「みんな色々と考えてやってくれている。若いチームなので経験豊富な選手に話をしてもらった。最後は結束力と気合。出来ることは出来る事しかない。なんとかみんなで乗り切っていきたいという思いを共有したかった」と説明した。

 ミーティングでネフタリ・ソト内野手は言った。

 「シーズン終盤の大事な局面ということもあってみんな緊張感はあると思う。当然、疲れもあると思う。ただ、ここはラストスパート。全力で力を出し切ろう。必ず自分たちが勝つのだと思いながらプレーをしよう」と熱く話をした。
 
 メジャー通算103勝を誇り、ワールドシリーズなど数多くの大舞台を経験しているダラス・カイケル投手も話をした。「野球というスポーツは長いシーズンの中でいいこともあれば、当然、悪いことも起こる。大事なのはボクらが何年か後にこの2024というシーズンを振り返った時にどう思えるかだ。最善を尽くした、いい一年だったと思い返せるかどうか。いいことも悪いことも含めて人生において大事な一年だった、得たものがあったと思えるように自分たちが一番なのだと自信をもって集中をしてみんなで気持ちを一つにしてやっていく必要があると思う」と言った。助っ人外国人選手の話が仲間たちの胸の奥深いところまで響きわたっていく。そんな感覚が空間を支配しているのが分かるような熱い時間が流れた。
 
 マリーンズはこの日のライオンズに勝利し連敗を止めると翌22日も勝ち連勝をした。選手たちは今、出来ることはなにか。なにをしないといけないのか。一人一人が考え、束となって全力で挑んでいった。そしてシーズンを3位で終えた。長い一年を振り返ると、様々なターニングポイントがあった。えてしてミーティングや円陣での掛け声など、心と心を通わせる言葉があった。12月になった。一年が終わりを迎える季節。その言葉たちの記憶がふとした時に蘇ってくる。

文 千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原紀章

千葉ロッテマリーンズ吉井理人監督 【千葉ロッテマリーンズ提供】

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