セレッソ大阪【J1リーグ第37節 C大阪vs.鹿島】万感の思いで迎えるホーム最終戦。それぞれの思いも胸に、勝利だけを目指して戦い抜く
【CEREZO OSAKA】
今節に向けて、「ホーム最終戦は、シーズンを通してたくさんの方に来ていただいた感謝を示す試合。出る選手、出ない選手、関係なく、勝利に向かっていい準備をしないといけない。全員で一つになって戦って、勝って終わりたい」と話したのは、若きリーダー西尾隆矢。かつて2021シーズンには大久保嘉人さんのホームラストマッチで87分に決勝点を挙げる大仕事をやってのけたこともあるが、今節もまた特別な思いで臨む。
「アカデミー時代、僕がトップチームの選手で真っ先に格好いいと思った選手が山下さん。実際に一緒のチームになって、プレーだけではなく、ピッチ外の立ち振る舞いも見て、男の中の男というか、男が惚れる感じでした(笑)。本当に色んなことを学ばせてもらいました。このチームにとって、山下さんの存在は凄く大きかった。練習から常に100%以上を出しますし、高め合う雰囲気も作ってくれます。そういう姿勢を見せてくれるからこそ、若手はサボれない。チームが苦しい時に、みんなを集めてミーティングで話してくれた言葉で救われたこともありました」と、背番号23の存在の大きさを語り、「自分も山下さんに認めてもらえる男になれるように、魂を受け継ぎたい。今後は僕ら若い世代がセレッソを引っ張っていかないといけないと思っています」と後継者に名乗りを挙げた。
【CEREZO OSAKA】
現役選手として最後のホームゲームとなる今節に臨む山下は、試合前日はリラックスした表情だった。森島寛晃社長の現役時代のラストゲームなど、過去にも様々なドラマが生まれてきたシチュエーションだが、「自分がピッチに立ちたい気持ちより、チームの勝利が一番だと思っている、僕が知っているヤマちゃんは、そういう選手」と山下の心中を察するのは、山下と同学年で、チームの良い時期も苦しい時期も共有してきたGKキム ジンヒョン。勝利という大きな目標に向かって戦い抜いた先に、最後にどう、ヨドコウ桜スタジアムのピッチを刻むか。
【CEREZO OSAKA】
(文=小田尚史)
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ