バスクの両雄がサンマメスで激突。アトレティックとレアル・ソシエダ、今季最初のダービーを制するのはどちらか

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11月24日の現地時間21時より、アトレティック・クルブとレアル・ソシエダによる「デルビー・バスコ(バスクダービー)」がサンマメスにて行われる。バスクを代表するクラブとして地域に深く根差し、攻撃的姿勢を貫く両チームの対戦は、ラリーガ EA SPORTS を代表する重要なダービーの一つだ。

ラリーガ EA SPORTS の舞台で行われるデルビー・バスコは今回で155回目。過去の戦績はアトレティックが62勝39分53敗、通算ゴール数も250得点208失点と上回っている。一方のレアル・ソシエダは、両クラブにとって近年最も重要なダービーの一つを制している。新型コロナウイルスの感染拡大により開催が翌シーズンに延期され、2021年4月3日にエスタディオ・ラ・カルトゥハで行われたコパデルレイ決勝では、ミケル・オヤルサバルが唯一のゴールを決めている。

この敗戦で受けたショックを乗り越え、アトレティックは昨季のコパデルレイ決勝でマジョルカとのPK戦を制し、40年ぶりとなるタイトルを手にした。近年の両クラブはいずれもスポーツ、経営の両面で急成長を遂げており、ラリーガ EA SPORTS を代表する強豪としての地位を確立している。

オヤルサバルはミランデスとの準決勝に続き、1年越しで行われたコパ決勝でもPKによるゴールでレアル・ソシエダにタイトルをもたらした 【(C)LaLiga】

アトレティックは昨季のコパ決勝でマジョルカを破り、40年ぶりのタイトルを手にした 【(C)LaLiga】

今回のダービーで注目すべきマッチアップはいくつもあるが、中でもアトレティックのウィリアムス兄弟、レアル・ソシエダの久保建英とオヤルサバルは攻撃面での鍵を握る存在だ。イニャキ・ウィリアムスとニコ・ウィリアムスは持ち味のスピードを生かしてスペースを突き、ファイナルサードでは高い決定力を発揮。久保とオヤルサバルにはゴール前で違いをつくり出せるタレントがある。

他にもここまでアトレティックでチーム最多の4ゴールを挙げているオイアン・サンセット、第9節アトレティコ・デ・マドリー戦で10月のラリーガ EA SPORTS ベストゴールを挙げたレアル・ソシエダの新戦力ルカ・スチッチなど、注目すべき選手を挙げればきりがない。またニコとオヤルサバルに加え、ダニ・ビビアン、マルティン・スビメンディ、アレックス・レミロ、そして負傷中のウナイ・シモンは7月にEURO2024を制したスペイン代表の同僚でもある。

ウィリアム兄弟は驚異のスピードを武器に、アトレティックの両翼を担う 【(C)LaLiga】

久保は一昨季、昨季ともホームのダービーで1得点を記録。今回はサンマメスでの初得点を狙う 【(C)LaLiga】

アトレティックとレアル・ソシエダのプレースタイルには共通する部分がいくつもある。敵陣でボールを奪い、素早く相手ゴールに迫るべく高い位置からプレスを仕掛ける守備はその一つであり、レアル・ソシエダは前節バルセロナ戦でその形から決勝点を奪ったばかりだ。

アトレティックもハイプレスを基本戦術とし、高いプレー強度で球際の競り合いや空中戦を制し、素早くスペースを突く攻撃を持ち味としてきた。さらにエルネスト・バルベルデ監督の指揮下ではベニャット・プラドスのようなMFが台頭してきたことで、ボールポゼッションを通したゲーム支配もできるチームに成長している。

ここ3試合引き分けが続いているアトレティックに対し、レアル・ソシエダは直近4試合で3勝を挙げ、8位まで浮上してきた。前節終了時点でアトレティックは勝ち点20の6位、レアル・ソシエダは同18の8位。勝ち点2差で迎えるライバルとの直接対決は、どちらにとっても絶対に負けられない一戦となる。

アトレティックにはホームの利があるが、レアル・ソシエダも一度ならずサンマメスでのダービーを制してきた。果たして今季最初のデルビー・バスコを物にするのはどちらか。

昨季の第20節、サンマメスで行われたダービーではアレックス・ベレンゲルが2得点を挙げ、アトレティックが2ー1で制している 【(C)LaLiga】

昨季の第8節、レアレ・アレナでの一戦はレアル・ソシエダが3ー0で快勝。ロビン・ルノルマンと久保、オヤルサバルが得点している 【(C)LaLiga】

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