竹田麗央、シーズン獲得賞金額で歴代1位に

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【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

第43回大王製紙エリエールレディスオープン エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)最終日

 首位に6打ビハインドで最終日を迎えた竹田麗央。しかも、その首位にいるのは、平均ストローク1位の山下美夢有となれば、そう簡単にボギーを叩くとは想像できない。当然のように1番ホールからバーディー狙いでスタートしたが、ショットがピンに絡まず、思うように山下との差を縮めることができず、5打差の3位に終わった。それでも、4バーディー、ノーボギーの67をマーク。「ピンチを迎えることなくラウンドできました」とベストを尽くしたラウンドを振り返った。

 今大会では第1日から66→68→66→67と4日間60台を並べた竹田。前週終了時、平均ストロークは69.2624(2位)だった。今大会の平均ストロークが66.75となり、69.1933にまで数字がアップ。次戦のJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップでの成績次第だが、「できれば平均ストローク60台で終えたいと思っているので、次週は気を引き締めて頑張りたいです」と、竹田自身もその数字にこだわりがあるようだ。

 さらに、竹田がもっともこだわっているドライビングディスタンスでも今大会では269.500ヤードを記録。今季の通算記録を263.06ヤードとし、1位の座をキープした。次戦には同ランキングの2位、3位の選手が出場しないだけに、竹田が数字を落とさない限り、ついに目標だったドライビングディスタンス1位の座を獲得できそうだ。

【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

 もっとも、獲得賞金額には興味を抱いていない。今大会で竹田が獲得した賞金額は650万円で、今季は2億5913万16円となり、20-21年シーズンに稲見萌寧が記録したツアー最高獲得賞金額2億5519万2049円を更新した。最終戦は予選落ちがないだけに、さらに数字を上げることは確定している。大記録達成だが、「物欲もないので、翌年の米女子ツアー参戦時の経費に回したいです」と、自分へのご褒美も考えていないという。

 今季のJLPGAツアーもあと1試合のみ。「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップには昨年初めて出場しましたが、通常のトーナメントとは雰囲気が違いますし、出場人数も少ないので優勝できるように頑張りたいです」。勝てば、18年申ジエ以来の公式競技年間3勝となる。今季はツアーで8勝を挙げ、主役を張り続けてきた竹田だが、最後にもう一幕見せ場をつくれるか要注目だ。
(山西 英希)
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