【SOMPOWEリーグ第9節 AC長野戦】ホームにAC長野パルセイロ・レディースを迎える今節。今季初の連勝で勢いを加速させたい

セレッソ大阪
チーム・協会

【CEREZO OSAKA】

矢形海優の今シーズン2度目のハットトリックもあり、3-1で勝利したマイナビ仙台レディース戦から中6日。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、ホームに戻り、連勝を目指してAC長野パルセイロ・レディースとの2024-25SOMPO WEリーグ第9節に挑む。

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マイ仙台戦は、INAC神戸レオネッサとのカップ戦から中2日のアウェイという厳しい日程での一戦となったが、選手たちはそうしたハンディを感じさせない戦いぶりを披露。開始4分、脇阪麗奈のパスから背後を取った矢形が仕留めて先制に成功すると、35分にはセットプレーから再び矢形が決めて2点目。後半は相手の選手交代もあり、押し返される時間帯こそあったが、クロスバーにも救われながら無失点でしのぐと、86分に矢形が試合を決定付ける3点目。自身2度目となる古巣のホーム凱旋で大きな仕事をやってのけた。今季で4シーズン目を迎えるWEリーグだが、1シーズンの中で2度のハットトリックを達成した選手は今回の矢形が初めて。今節に向けた練習後、その事実を耳にした背番号11は、「嬉しいですね(笑)」と頬を緩めつつ、「まだまだシーズンは続きますし、まずは目標にしてきた二桁得点をホームで達成したい」と決意。「簡単に取れるモノではないですが」と前置きした上で、あと1点に迫った“大台”を「ヨドコウ桜スタジアムで達成したい」と誓った。そうした頼もしきストライカーについて鳥居塚伸人監督は、「点を取れるポイントを知っている選手」と評しつつ、「そこに入って行く回数をチームとしてもっと増やすことができれば、さらに矢形の得点も伸びると思いますし、他の選手が取るチャンスも増えていくと思います」と語り、チーム全体としてさらに質の高い攻撃の回数を増やしていく重要性を述べた。今節の対戦相手、AC長野は前節のノジマステラ神奈川相模原戦では、優勢に試合を進めて2度リードする展開に持ち込みながら、その都度、追いつかれ、最後は逆転負けを喫している。3失点の内訳を見ると、2つがPKであり、今節に向けて守備の徹底を図ってくることは間違いない。そうした相手からでも狙いを持った攻撃でゴールを奪うことで、チームとしてさらに自信を深めていきたい。

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守備の部分では、DFラインを中心に高さのあるAC長野に対し、セットプレーも含めたクロス対応はポイントの一つ。もちろん今節に限った話ではないが、両サイドバックにも大柄な選手を擁するAC長野に対し、逆サイドの選手もしっかり絞って跳ね返す対応が求められる。また、突破力に秀でた川船暁海、パスとシュートの精度が高い伊藤めぐみ、ゴールに向かうプレーに特長がある髙橋雛と、AC長野の2列目はそれぞれ武器を持った選手たちが揃っており、そうした相手の良さを出させないことも重要。「ピンチに至らないよう、管理の部分でもしっかり防ぎたい」と白垣うのも話すように、自陣に入られる回数自体を減らすことで、失点の可能性を遠ざけたい。「無失点で終われている試合が少ないので、もっとひとつの失点に対するこだわりを強く持たないといけない」とGK山下莉奈は現状に言及する。安定した結果を残して、シーズンを通して上位に食い込んでいくために、クリーンシートで終わる試合を1試合でも増やし、より盤石な戦いを目指していきたい。

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今節はセレッソ大阪ヤンマーレディースのゴールドパートナーでもある学校法人大阪学芸による“大阪学芸サポーティングマッチ”として開催される。現在のチームにも同校出身の選手は多く、「校長先生は自分が入学した時からずっといるので、『卒業してから、ここまで成長しましたよ』という姿をぜひ見てもらいたいです」と矢形。今年3月に卒業したばかりの白垣は、「(在学中は)1日1日が楽しかった(笑)」と振り返り、「昨年も大阪学芸サポーティングマッチがAC長野戦だったんですけど、最後に失点して負けたことが悔しかったので、今節は最後まで気を引き締めて、絶対に勝ちたい」と闘志を燃やしている。試合前には吹奏楽部による演奏も披露されるなど、スタジアム内外で大阪学芸の生徒たちが盛り上げてくれる今節。ピンクに染まったヨドコウ桜スタジアムで選手たちが躍動し、集まった多くのサポーターとともに勝利の喜びを分かち合いたい。
(文=小田尚史)
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