【ジュビロ磐田⚽️】【雑感】志向すべきはゾーンか、マンツーマンか。
【【ジュビロ磐田⚽️】【雑感】志向すべきはゾーンか、マンツーマンか。】
【これはnoteに投稿された鈴木意斗(すずきいと)/ ほぼ毎日書く人さんによる記事です。】
セットプレーにおける守備は、
ゾーンが良いのか、それともマンツーマンが良いのか。
オフシーズンネタとして密かに温めていたのですが、良い機会なのでこのタイミングで書いてみることにします。
あれこれ前置きすると心臓が痛いので今回はさっさと本題に入ります(笑)(笑えない)。
ゾーンが良いのか、それともマンツーマンが良いのか。
オフシーズンネタとして密かに温めていたのですが、良い機会なのでこのタイミングで書いてみることにします。
あれこれ前置きすると心臓が痛いので今回はさっさと本題に入ります(笑)(笑えない)。
■マンツーマンの場合
・メリットは「責任範囲」
マンツーマンとは相手一人に対して、一人が守ること。
そんなマンツー最大のメリットは責任範囲が明確であることかなと思います。
つまり、”誰も見ていなかった”という穴が存在しないことです。単純にして基本中の基本。
僕は個人的にはセットプレーはマンツーで守ることが出来ればそれが一番いいと思っています。
そんなマンツー最大のメリットは責任範囲が明確であることかなと思います。
つまり、”誰も見ていなかった”という穴が存在しないことです。単純にして基本中の基本。
僕は個人的にはセットプレーはマンツーで守ることが出来ればそれが一番いいと思っています。
・デメリットは個人の負けが失点に直結すること
対するデメリットは
責任範囲が明確、つまりは個に委ねられているためそこで負けてしまうとそれはすなわちチームとしての負けを意味してしまうことです。
良い例があるので挙げてみます。
責任範囲が明確、つまりは個に委ねられているためそこで負けてしまうとそれはすなわちチームとしての負けを意味してしまうことです。
良い例があるので挙げてみます。
6月にFC東京からリカがヘディングを決めたシーン。
ここで着目すべきはリカ、では無くてそのマークをしていた俵積田選手。
彼はリカのマンマークを任されていたのですが、もう大人と子供ぐらいの差で圧倒されています。よく見るとなんの障害も無いので単純に個で負けてる。
東京側の他の選手からすると、いやそれやられたらもうこっちは何も出来ないって。としか言いようのない失点でした。
(このシーンは正確にはゾーンとマンツーの併用でしたが)これがマンツーマンの最大の弱点です。
この試合左サイドを効果的なドリで切り裂きまくっていて磐田サポにも絶賛されていた俵積田選手でしたが、
自分がマンツーを志向するチームの監督だったら彼を先発を使うことは出来ないかな、と思わせるディフェンスのまずさでした。
理想はマンツー。と言いながら多くのチームがゾーンディフェンスを活用する理由はココにあると思います。
ここで着目すべきはリカ、では無くてそのマークをしていた俵積田選手。
彼はリカのマンマークを任されていたのですが、もう大人と子供ぐらいの差で圧倒されています。よく見るとなんの障害も無いので単純に個で負けてる。
東京側の他の選手からすると、いやそれやられたらもうこっちは何も出来ないって。としか言いようのない失点でした。
(このシーンは正確にはゾーンとマンツーの併用でしたが)これがマンツーマンの最大の弱点です。
この試合左サイドを効果的なドリで切り裂きまくっていて磐田サポにも絶賛されていた俵積田選手でしたが、
自分がマンツーを志向するチームの監督だったら彼を先発を使うことは出来ないかな、と思わせるディフェンスのまずさでした。
理想はマンツー。と言いながら多くのチームがゾーンディフェンスを活用する理由はココにあると思います。
■ゾーンの場合
・メリットはデザイン対応
対するゾーンディフェンス。
マンツーが人に対して守る概念であるのに対して、ゾーンは文字通り場所を責任範囲として守ります。
メリットは当然、マンツーのデメリットの裏返し。すなわち1対1の局所的な弱点を無くすことになるのですが、
僕が思うゾーンの最大のメリットはデザインされたセットプレーを無効化させることだと思っています。
セットプレーのデザインってのは近年多くのチームが取り入れていて、まぁ決まったときの美しさったらないんですけど、あれをですね一撃で対処する方法が実はゾーンディフェンスなんですよ。
ゾーンは基本的にボールと自分の守るエリアを見ているので、相手がどう動こうと関係ないわけです。
そうは言ってもそこまでデザインしてくるチームも、機会も少なくね?つまりこれは本当にメリットと言えるの?
と思う方には良い例があるのでこちらも挙げてみます。
マンツーが人に対して守る概念であるのに対して、ゾーンは文字通り場所を責任範囲として守ります。
メリットは当然、マンツーのデメリットの裏返し。すなわち1対1の局所的な弱点を無くすことになるのですが、
僕が思うゾーンの最大のメリットはデザインされたセットプレーを無効化させることだと思っています。
セットプレーのデザインってのは近年多くのチームが取り入れていて、まぁ決まったときの美しさったらないんですけど、あれをですね一撃で対処する方法が実はゾーンディフェンスなんですよ。
ゾーンは基本的にボールと自分の守るエリアを見ているので、相手がどう動こうと関係ないわけです。
そうは言ってもそこまでデザインしてくるチームも、機会も少なくね?つまりこれは本当にメリットと言えるの?
と思う方には良い例があるのでこちらも挙げてみます。
記憶に新しい9月のワールドカップ予選。
中国相手に遠藤航がドフリーでヘッドを決めたコーナーキック。
このシーンの中国はゴリゴリのマンツーマンディフェンスだったのですが、遠藤をマークをしていた相手選手が日本ディフェンスのごちゃごちゃーっとしたところに引っ掛かってマークを離してしまっています。
これ。
決して偶然ではなく遠藤航の最初の立ち位置、走るルート。それに対する日本側の他の選手の立ち位置、これら全てが計算されていてまんまとドフリーが出来ているわけです。(作ったのは前田さんと言われてますね)
「デザイン」と聞くと、専門コーチが奇抜なアイデアを発揮して作成されるイメージがあるかもしれませんが、実はそんなに難しくはない。
これは「スクリーン」と呼ばれるマンマークを剥がす基本中の基本動作ですが、実は結構効きます。
ゾーンはこう言ったシーンを根絶するのにはとても有効な手段なのです。
中国相手に遠藤航がドフリーでヘッドを決めたコーナーキック。
このシーンの中国はゴリゴリのマンツーマンディフェンスだったのですが、遠藤をマークをしていた相手選手が日本ディフェンスのごちゃごちゃーっとしたところに引っ掛かってマークを離してしまっています。
これ。
決して偶然ではなく遠藤航の最初の立ち位置、走るルート。それに対する日本側の他の選手の立ち位置、これら全てが計算されていてまんまとドフリーが出来ているわけです。(作ったのは前田さんと言われてますね)
「デザイン」と聞くと、専門コーチが奇抜なアイデアを発揮して作成されるイメージがあるかもしれませんが、実はそんなに難しくはない。
これは「スクリーン」と呼ばれるマンマークを剥がす基本中の基本動作ですが、実は結構効きます。
ゾーンはこう言ったシーンを根絶するのにはとても有効な手段なのです。
・デメリットはフリーが出来ること
対するデメリットは、人ではなく範囲を守るためどうしてもフリーの選手が出来てしまうことです。
ゾーンの弱点を最もよく示しているシーンがこれだと思うので挙げてみます。
ゾーンの弱点を最もよく示しているシーンがこれだと思うので挙げてみます。
ゴール前を奇麗にエリア分割して守っている秋田に対して、
その大外からヘディングを決めてしまった梅木選手。もうね。これやられたらお手上げです。
ゴールキーパーもう少し頑張ってよ、とも思うんですがこれは決めた側を褒めるべき。ゾーンは、稀にこういうどうしようもないゴラッソを喰らうリスクがあるってのも特徴のひとつだと思います。
その大外からヘディングを決めてしまった梅木選手。もうね。これやられたらお手上げです。
ゴールキーパーもう少し頑張ってよ、とも思うんですがこれは決めた側を褒めるべき。ゾーンは、稀にこういうどうしようもないゴラッソを喰らうリスクがあるってのも特徴のひとつだと思います。
で、ここのところのジュビロ磐田
まずこれ。
繰り返しになりますがゾーンのデメリットは、どうしてもフリーの選手が出来てしまうこと。
この弱点を理解したうえで見てみると、磐田のゾーンディフェンスはゴールラインに近すぎる。
つまり、割とゴールに近いところで大量のフリーを発生させているんですよね。
きっつー。と思ったらこれ。
この弱点を理解したうえで見てみると、磐田のゾーンディフェンスはゴールラインに近すぎる。
つまり、割とゴールに近いところで大量のフリーを発生させているんですよね。
きっつー。と思ったらこれ。
まぁこのシーンのちょっと前に大ラッキーオフサイドで取り消されたファーのゴールもあったんですけど、これ。全部同じです。
相手選手からしたら、
ゴール前に大量にフリーが出来るジュビロ磐田のコーナーはボーナス過ぎる!!ぐらい思ってますよ。
個人的にゾーンのデメリットと感じる”フリー選手”の作られ方が、顕著かつ雑過ぎる最近の磐田の守り方。
これが僕が「欠陥だ!」と唾を飛ばして息巻く理由です。
せっかく5Bにして失点しないように辛抱強くエリア埋めて、攻撃時は自陣深いとこから頑張って推進してんのに、
こんな失点してたらもうシステムなんて関係ない。このセットプレーのせいで全てが水の泡になってるんですよね。。。
相手選手からしたら、
ゴール前に大量にフリーが出来るジュビロ磐田のコーナーはボーナス過ぎる!!ぐらい思ってますよ。
個人的にゾーンのデメリットと感じる”フリー選手”の作られ方が、顕著かつ雑過ぎる最近の磐田の守り方。
これが僕が「欠陥だ!」と唾を飛ばして息巻く理由です。
せっかく5Bにして失点しないように辛抱強くエリア埋めて、攻撃時は自陣深いとこから頑張って推進してんのに、
こんな失点してたらもうシステムなんて関係ない。このセットプレーのせいで全てが水の泡になってるんですよね。。。
■マンツーとゾーン併用の場合
とまぁ、
しっかり考察するとまだまだ奥が深いと思いますが簡単にそれぞれのメリデメを整理するとですね、良いとこ取りして併用したらいいんじゃね?という思考に辿り着くわけです。
なので最近はゾーンとマンツーを併用するチームが増えました。
ただですね。この併用。
よほど緻密なスカウティングと、場面に応じた選手自身の臨機応変さが無いときついよね。というのは最近切に思うところです。
見ごたえあるシーンがあったのでこちらも挙げてみます。
しっかり考察するとまだまだ奥が深いと思いますが簡単にそれぞれのメリデメを整理するとですね、良いとこ取りして併用したらいいんじゃね?という思考に辿り着くわけです。
なので最近はゾーンとマンツーを併用するチームが増えました。
ただですね。この併用。
よほど緻密なスカウティングと、場面に応じた選手自身の臨機応変さが無いときついよね。というのは最近切に思うところです。
見ごたえあるシーンがあったのでこちらも挙げてみます。
ちょうどジュビロ敗戦の裏で行われていた柏・細谷選手のゴール。
これまた何でドフリーなのよ、と感じずにはいられないシーン。
新潟は例に漏れずゾーンとマンツーの併用をしていて、基本的にゾーンで空間埋めながら蹴る瞬間ニアに走っていく選手にはしっかりマンツーで付いて行きます。恐らくこの辺は決め事の通りなんでしょう。
しかし、ゴールラインのところで息をひそめていた細谷選手には誰も付いておらず、あっさりとフリーになりました。
ゾーンとマンツーの併用って、決め事ありの割には中途半端すぎて想定外の展開に脆すぎるんですよ。
この時ですね。
キーパーの前に2人いる柏の状態に不穏な空気を感じて守備位置を変える選手がいても良いと思うんですよね。
ていうかそれでないと防げなかった。
もちろん約束事を破ってそれが原因だったら目も当てられませんが、併用の場合はそのリスクも含めて現場に裁量権を与えても良いんじゃないかと思っています。
今後きっとそういうチームは出てくると思いますよ。そんで危機察知能力とリーダーシップを兼ね備えている選手がいるチームが強い。
目立たないけどそういう選手とプレーは盛大に取り上げて称賛したいですね。要チェックしていきたいところ。
これまた何でドフリーなのよ、と感じずにはいられないシーン。
新潟は例に漏れずゾーンとマンツーの併用をしていて、基本的にゾーンで空間埋めながら蹴る瞬間ニアに走っていく選手にはしっかりマンツーで付いて行きます。恐らくこの辺は決め事の通りなんでしょう。
しかし、ゴールラインのところで息をひそめていた細谷選手には誰も付いておらず、あっさりとフリーになりました。
ゾーンとマンツーの併用って、決め事ありの割には中途半端すぎて想定外の展開に脆すぎるんですよ。
この時ですね。
キーパーの前に2人いる柏の状態に不穏な空気を感じて守備位置を変える選手がいても良いと思うんですよね。
ていうかそれでないと防げなかった。
もちろん約束事を破ってそれが原因だったら目も当てられませんが、併用の場合はそのリスクも含めて現場に裁量権を与えても良いんじゃないかと思っています。
今後きっとそういうチームは出てくると思いますよ。そんで危機察知能力とリーダーシップを兼ね備えている選手がいるチームが強い。
目立たないけどそういう選手とプレーは盛大に取り上げて称賛したいですね。要チェックしていきたいところ。
■J1で揉まれたい
話し戻ってジュビロ磐田。
セットプレーでやられまくったというとJ1でやった2022年がやっぱり記憶にあるんですけど、
あれは前年にいたルキアン、小川航基、伊藤洋輝らセットプレーの守備に強い選手が居なくなってしまったことが原因の一つだったと思います。
長く助走を取った方がより遠くに飛べるとミスチルが歌っていますが(あれはコーナーキックの歌だったんですね)、ゾーンって助走が取れない分そうとう高さに自信がないとやっぱり脆いです。
そういう意味ではリカ、ヒル、海音くんらは高さ的にも体幹的にも劣ってしまう。
個人的には陸くん、西介くん、ペイショットらがいて初めて人並みに成立する守り方かなと思っています。だから他のチームより、より緻密に守り方を設計しないといけない。特にゾーンを志向するならね。
ここははっきり言ってベンチの仕事かなと思います。
加えてJ1はキッカーの質も桁違いですから。
やっぱりですね。この環境で揉まれて、あがかないと向上はしないと思うんですよね。個としても、チームとしても。
とにかくこの(相手からしたら)ボーナス状態を何とか対策してもらって、必ずや来シーズンもこの痺れる環境にいたいものです。
セットプレーは奥が深い。今回のnoteはあくまでも個人的考察ですが皆さんの興味の一助になればこんなに嬉しいことはありません。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
セットプレーでやられまくったというとJ1でやった2022年がやっぱり記憶にあるんですけど、
あれは前年にいたルキアン、小川航基、伊藤洋輝らセットプレーの守備に強い選手が居なくなってしまったことが原因の一つだったと思います。
長く助走を取った方がより遠くに飛べるとミスチルが歌っていますが(あれはコーナーキックの歌だったんですね)、ゾーンって助走が取れない分そうとう高さに自信がないとやっぱり脆いです。
そういう意味ではリカ、ヒル、海音くんらは高さ的にも体幹的にも劣ってしまう。
個人的には陸くん、西介くん、ペイショットらがいて初めて人並みに成立する守り方かなと思っています。だから他のチームより、より緻密に守り方を設計しないといけない。特にゾーンを志向するならね。
ここははっきり言ってベンチの仕事かなと思います。
加えてJ1はキッカーの質も桁違いですから。
やっぱりですね。この環境で揉まれて、あがかないと向上はしないと思うんですよね。個としても、チームとしても。
とにかくこの(相手からしたら)ボーナス状態を何とか対策してもらって、必ずや来シーズンもこの痺れる環境にいたいものです。
セットプレーは奥が深い。今回のnoteはあくまでも個人的考察ですが皆さんの興味の一助になればこんなに嬉しいことはありません。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
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