ロッテ藤原 確かな手ごたえを掴み新たなシーズンへ。来年こそは規定打席到達、そしてさらなる高みへ
千葉ロッテマリーンズ藤原恭大外野手 【千葉ロッテマリーンズ提供】
2024年、藤原恭大外野手は74試合に出場し打率・290、2本塁打、21打点の成績で終えた。藤原は今年も昨23年1月に引き続き沖縄本島でレッドソックスの吉田正尚外野手の下で自主トレを行い、新たな一年をスタートさせた。現役メジャーリーガーと過ごした日々は刺激的で学びの連続だった。
「技術の話やメジャーの話はもちろんありますけど、一年間の戦い方、トレーニング方法などを教わることが多いです」と藤原。充実していた1月の自主トレを振り返った。
午前中にウェートトレを行い、午後から瞬発系のトレーニング、ランニング、ノックを行い、打撃練習を行う。イメージとしては長い時間をかけてじっくり行うのではなく限られた時間の中で濃密にテキパキと。コンパクトに次から次へとメニューが動いていくのが特徴だ。
「なにかを変えないといけないという危機感がある」と藤原本人は1月に語っていた。だからこそ、しっかりと自分と向き合い、長所と弱点を考えながらオフはトレーニングに取り組んだ。プロに入ってここまでの4年間で一番、悩んだのは好不調の波であり、コンディション維持。長いペナントレースの中でどうやって疲労の蓄積を最小限に抑えるかだ。だからこそ世界で活躍する日本の誇るバットマンに弟子入りした。周囲はどうしてもマッチョマンの愛称でも知られる吉田正尚だけにパワーアップに重点を置き、学んでいるという印象を受けるが、決してそれだけではない。卓越した技術に裏付けされたバットコントロールや、プロ入り数年、ケガなどに悩まされながら結果を残してきた男の一年間の戦い方を知ろうとしていた。
一日の練習中や、共に食事をする中で現役メジャーリーガー金言はどんどん飛び込んでくる。その中でも心に突き刺さったのは打撃が下降線にたどった時の調整法だ。今まで不振になればとにかくバットを振りこんで戻すしかないと考えていた。しかし、吉田正尚は必ずしもそうではないと教えてくれた。
「今まではそういうときはガムシャラにただバットを振っていた。無駄に振っていたと言ってもいい。でも、バットを振るだけがすべてではないとおっしゃってくれた。例えばバットを振る代わりにメディシンボールを使うトレーニングをしたり、身体のキレを取り戻すために瞬発系のトレーニングや走るトレーニングを組み入れたり、自分の身体を元に修正するための自分なりのトレーニング方法を見つけ出すことが大事だと教えてもらいました」と藤原は目を輝かせていた。
肉体改造にも取り組んだ。「自分のベスト体重は85キロ」と目標設定をして積極的に食事をした。食事は一日、5食。朝、昼、間食、そして夕食は18時と22時の2回、とるようにした。体重は1月には80キロから目標の85キロに到達。「打球が強くなっているのを実感している。バットが振れるようになってきている。もっともっと強い打球を追求したい」と手ごたえを口にしていた。
午前のウェートトレーニングで学ぶのは「ただ重いものをあげればいいのではない」というウェートの基本原則。「40キロ、50キロの重りでも正しい姿勢でどこの筋肉をどのようにして、それが野球にどう生きるかを考えながら行うことが大事」と藤原は見かけではなく、中身の充実に取り組んでいた。
昨年11月にはアジアプロ野球チャンピオンシップの侍ジャパンのメンバーに選出され、世界の舞台で戦った。「負ければ終わりという試合。シーズンとは違う重圧があった。一振りの重みとプレッシャーがあった。これを経験できたのは自分にとってプラス」と振り返った。日の丸を背負い同世代の仲間たちとの日々は刺激的だった。
「アウトを怖がってバットを振れなくなることがあったけど、そこは仕方がないという割り切りも大事。大事なのはいつでもどんなときでも自分のスイングを心掛ける事。自分のスイングに自信をもって、こだわってやっていきたい」と藤原。
吉田正尚からは「今年はもうこれまでのように失速することなく行くと思う。まだ規定打席にのっていない。そこでしょ。まずは」とエールが送られた。打率3割、タイトル、二桁本塁打。様々な目標はあるが、試合に出続ける事。レギュラーになり、規定打席に到達しろと大先輩からはシンプルな目標で後押しをされた。残念ながら絶好調で迎えた3月のオープン戦で自打球が右ひざに直撃し骨折。いきなりのリタイヤとなってしまったが、このままで終わってたまるかという強い想いでリハビリに取り組み予定より早い段階で実戦復帰。6月28日には一軍メンバーに加わりチームを引っ張った。一時は打率は3割を超え、これが背番号「1」の本来の姿というものを見せつけた。確かな手ごたえを掴んでシーズンを終えた。来年こそは師匠のエール通り、規定打席到達を目標に掲げる。そしてその先へ。藤原がチームを引っ張る時が来た。
千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原紀章
「技術の話やメジャーの話はもちろんありますけど、一年間の戦い方、トレーニング方法などを教わることが多いです」と藤原。充実していた1月の自主トレを振り返った。
午前中にウェートトレを行い、午後から瞬発系のトレーニング、ランニング、ノックを行い、打撃練習を行う。イメージとしては長い時間をかけてじっくり行うのではなく限られた時間の中で濃密にテキパキと。コンパクトに次から次へとメニューが動いていくのが特徴だ。
「なにかを変えないといけないという危機感がある」と藤原本人は1月に語っていた。だからこそ、しっかりと自分と向き合い、長所と弱点を考えながらオフはトレーニングに取り組んだ。プロに入ってここまでの4年間で一番、悩んだのは好不調の波であり、コンディション維持。長いペナントレースの中でどうやって疲労の蓄積を最小限に抑えるかだ。だからこそ世界で活躍する日本の誇るバットマンに弟子入りした。周囲はどうしてもマッチョマンの愛称でも知られる吉田正尚だけにパワーアップに重点を置き、学んでいるという印象を受けるが、決してそれだけではない。卓越した技術に裏付けされたバットコントロールや、プロ入り数年、ケガなどに悩まされながら結果を残してきた男の一年間の戦い方を知ろうとしていた。
一日の練習中や、共に食事をする中で現役メジャーリーガー金言はどんどん飛び込んでくる。その中でも心に突き刺さったのは打撃が下降線にたどった時の調整法だ。今まで不振になればとにかくバットを振りこんで戻すしかないと考えていた。しかし、吉田正尚は必ずしもそうではないと教えてくれた。
「今まではそういうときはガムシャラにただバットを振っていた。無駄に振っていたと言ってもいい。でも、バットを振るだけがすべてではないとおっしゃってくれた。例えばバットを振る代わりにメディシンボールを使うトレーニングをしたり、身体のキレを取り戻すために瞬発系のトレーニングや走るトレーニングを組み入れたり、自分の身体を元に修正するための自分なりのトレーニング方法を見つけ出すことが大事だと教えてもらいました」と藤原は目を輝かせていた。
肉体改造にも取り組んだ。「自分のベスト体重は85キロ」と目標設定をして積極的に食事をした。食事は一日、5食。朝、昼、間食、そして夕食は18時と22時の2回、とるようにした。体重は1月には80キロから目標の85キロに到達。「打球が強くなっているのを実感している。バットが振れるようになってきている。もっともっと強い打球を追求したい」と手ごたえを口にしていた。
午前のウェートトレーニングで学ぶのは「ただ重いものをあげればいいのではない」というウェートの基本原則。「40キロ、50キロの重りでも正しい姿勢でどこの筋肉をどのようにして、それが野球にどう生きるかを考えながら行うことが大事」と藤原は見かけではなく、中身の充実に取り組んでいた。
昨年11月にはアジアプロ野球チャンピオンシップの侍ジャパンのメンバーに選出され、世界の舞台で戦った。「負ければ終わりという試合。シーズンとは違う重圧があった。一振りの重みとプレッシャーがあった。これを経験できたのは自分にとってプラス」と振り返った。日の丸を背負い同世代の仲間たちとの日々は刺激的だった。
「アウトを怖がってバットを振れなくなることがあったけど、そこは仕方がないという割り切りも大事。大事なのはいつでもどんなときでも自分のスイングを心掛ける事。自分のスイングに自信をもって、こだわってやっていきたい」と藤原。
吉田正尚からは「今年はもうこれまでのように失速することなく行くと思う。まだ規定打席にのっていない。そこでしょ。まずは」とエールが送られた。打率3割、タイトル、二桁本塁打。様々な目標はあるが、試合に出続ける事。レギュラーになり、規定打席に到達しろと大先輩からはシンプルな目標で後押しをされた。残念ながら絶好調で迎えた3月のオープン戦で自打球が右ひざに直撃し骨折。いきなりのリタイヤとなってしまったが、このままで終わってたまるかという強い想いでリハビリに取り組み予定より早い段階で実戦復帰。6月28日には一軍メンバーに加わりチームを引っ張った。一時は打率は3割を超え、これが背番号「1」の本来の姿というものを見せつけた。確かな手ごたえを掴んでシーズンを終えた。来年こそは師匠のエール通り、規定打席到達を目標に掲げる。そしてその先へ。藤原がチームを引っ張る時が来た。
千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原紀章
千葉ロッテマリーンズ藤原恭大外野手 【千葉ロッテマリーンズ提供】
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