セレッソ大阪【J1リーグ第36節 C大阪vs.福岡】改善したい試合の入りと、求められる勝ち切る力。福岡の守備ブロックを打開し、勝点3を手繰り寄せる
【CEREZO OSAKA】
先制されるも終盤に追い付いて勝点1を獲得した前節の明治安田J1リーグ第35節・北海道コンサドーレ札幌戦から中5日。セレッソ大阪は、ホームに戻り、アビスパ福岡との明治安田J1リーグ第36節に挑む。8位・セレッソと9位・福岡との勝点差は『2』。突き放し、一つでも上の順位で終えるためにも、今節はリーグ戦3試合ぶりの勝点3が求められる。
札幌戦では、開始早々、阪田澪哉が負傷で退くアクシデントもあり、押し込まれる展開が続くと9分に失点。立ち上がりは札幌の攻勢の前に、守勢に回る展開を強いられた。そうした状況を打開すべく、前半の途中で小菊昭雄監督はシステム変更を決断。やり慣れた4-4-2に戻し、前線からのプレスを整理することで、下がっていた最終ラインも押し上げることが可能になり、前半の内に主導権を握り返すことに成功した。北野颯太やレオ セアラが迎えた決定機こそ決め切れず、1点ビハインドで折り返したが、後半はさらに多くの時間でボールを保持して攻め込む。後半から入ったカピシャーバを筆頭に交代選手がアクセントを付けると、85分、カピシャーバのドリブルを起点に局面を打開。最後は田中駿汰のパスから背後を取った柴山昌也がカットインからシュート。相手GKが弾いたところを山﨑凌吾が詰めて、同点に追い付いた。ラストプレーでは、同じく途中出場の上門知樹に好機が訪れるなど、最後まで18人全員で戦い抜き、敵地で勝点1を持ち帰ったセレッソ。今節も先発11人だけではなく、控え選手も含めた総合力で相手を凌駕したい。その一方で、前々節のジュビロ磐田戦を含め、試合の入りは修正が必要。磐田、札幌と、どちらもJ1残留へ後がない状況も影響したとは思うが、セレッソは相手の圧をまともに受ける形で試合に入ってしまった。今節は守備の堅い福岡が相手。先制されると逆転に持ち込むことは容易ではないだけに、前半から主導権を握り、先制して試合を運ぶことを目指したい。
札幌戦では、開始早々、阪田澪哉が負傷で退くアクシデントもあり、押し込まれる展開が続くと9分に失点。立ち上がりは札幌の攻勢の前に、守勢に回る展開を強いられた。そうした状況を打開すべく、前半の途中で小菊昭雄監督はシステム変更を決断。やり慣れた4-4-2に戻し、前線からのプレスを整理することで、下がっていた最終ラインも押し上げることが可能になり、前半の内に主導権を握り返すことに成功した。北野颯太やレオ セアラが迎えた決定機こそ決め切れず、1点ビハインドで折り返したが、後半はさらに多くの時間でボールを保持して攻め込む。後半から入ったカピシャーバを筆頭に交代選手がアクセントを付けると、85分、カピシャーバのドリブルを起点に局面を打開。最後は田中駿汰のパスから背後を取った柴山昌也がカットインからシュート。相手GKが弾いたところを山﨑凌吾が詰めて、同点に追い付いた。ラストプレーでは、同じく途中出場の上門知樹に好機が訪れるなど、最後まで18人全員で戦い抜き、敵地で勝点1を持ち帰ったセレッソ。今節も先発11人だけではなく、控え選手も含めた総合力で相手を凌駕したい。その一方で、前々節のジュビロ磐田戦を含め、試合の入りは修正が必要。磐田、札幌と、どちらもJ1残留へ後がない状況も影響したとは思うが、セレッソは相手の圧をまともに受ける形で試合に入ってしまった。今節は守備の堅い福岡が相手。先制されると逆転に持ち込むことは容易ではないだけに、前半から主導権を握り、先制して試合を運ぶことを目指したい。
【CEREZO OSAKA】
福岡は札幌とスタイルも異なり、攻撃はよりシンプルに、ロングボールも使いつつ、前線のパワーと縦への推進力を生かして攻めてくる。1トップの位置にウェリントン、佐藤凌我、シャハブ ザヘディ、ナッシム ベン カリファと、誰が入るかで微妙にチームのキャラクターは変わるが、前線で収めた後に、2列目のアジリティーを持った選手たちがゴールに向かってくる攻撃は変わらず、警戒が必要。DFラインはチャレンジ&カバーを徹底し、相手に隙を与えないことが重要だ。また、今節に関しては、いつも以上にセカンドボールをどちらが拾えるかで、試合の流れは変わる。3-0で勝利した第15節での前回対戦時は、奥埜博亮を中心にセレッソがセカンドボールを制することで、優位な展開に持ち込んだ。今節もバチバチしたせめぎ合いが予想される中、一歩も引かない姿勢を示したい。その上で、相手の3バック(5バック)をどう攻略するか。相手の守備ブロックをどう打ち破るかが今節のポイントになる。「しっかり縦パスを差すことでサイドも空く。選択肢は、まず外ではなく、中にどんどん差せる時は差していきたい。あとは、足元ばかりになり過ぎず、背後を狙う動きも大事。目的はゴールなので、最短で行けるならそれに越したことはない」と田中も攻略法をイメージする。中に加えて幅と奥行きも使って相手の守備ブロックを広げて打開すること、シンプルに背後やサイドに展開し、シュートやクロスで終えることも重要になる。
【CEREZO OSAKA】
今シーズンの明治安田J1リーグも大詰めを迎えている。小菊監督とともに福岡の長谷部茂利監督も今シーズン限りでの退任が決定している中、互いにチームの集大成を発揮したいラスト3試合となる。セレッソとしても、相手の思いに負けない気持ちの強さを発揮し、ヨドコウ桜スタジアムに集まる多くのサポーターの前で、勝利の喜びを分かち合いたい。
(文=小田尚史)
(文=小田尚史)
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