立ち上がれ新潟 2024ルヴァンカップ決勝

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チーム・協会
【これはnoteに投稿されたりあんさんによる記事です。】
2024年11月2日。国立競技場。聖地とも呼ばれるスタジアムだ。
我々新潟サポにとっては初めての決勝。クラブ初の快挙なのだ。
アルビレックス新潟として1999年にJ2オリジナル10としてJリーグに加盟後ずっとタイトルと無縁のチームだった。
そんな新潟が経験した初めての決勝だった。

結果は名古屋グランパスが2度目のルヴァン制覇で幕を閉じた。新潟に聖杯を持って帰ることが出来なかった。

試合は死闘だった。2点差を付けた名古屋相手に試合終了間際のPKで同点に追いつくと、延長前半にまたしても名古屋がリードを奪う。しかし延長後半に小見のこの試合2点目のゴールでまたしても追いつく。
最後はPK戦によって勝敗を分けたのだ。

試合終了後から各メディアにこの死闘が掲載され名古屋の優勝はもちろん敗者である新潟を称えるタイトルが並んだ。森保日本代表監督をはじめ史上最高の決勝戦などと称賛するコメントも多数聞かれた。

決勝戦をその場で観戦していた私は悔しさ、称賛されて新潟を誇らしく思う気持ち、それでも勝ちたかった気持ち。整理が出来ていなかった。

そしてリーグ戦に向かい新しい週が始まった。決勝へ向けた色々な感情もここで一区切りだろう。そう思ったときに何かがフッと抜けたような気がしたのだ。複雑に絡み合った感情が解け純粋に「勝ちたかった」と。

62500人がこの試合を見たいと思いチケットを争奪した。どちらのサポーターも相手が怖いと感じるほどのチャントの応酬。選手が地鳴りとはこのことかと言わしめるほどのサポーターの声量。最高の空間だった。何度でも味わいたい時間だった。この場で優勝出来たらなんて最高なんだろう。って。

サポーターも名古屋サポーターのみならずフットボールを愛する人々から称賛を受けた。間違いなくこの空間を作り出したのはサポーターだと自負もしている。だから嬉しかった。
サッカーも称賛を受けた。パスやポゼッション主体のチームが苦しんでいる中で決勝でもスタイルを変えずに果敢にパスで相手のプレッシャーを交わしていく。2020年にアルベルト(アルベル)監督が来てから5シーズン続けてきたサッカーだからこそ嬉しかった。
でも勝ってればそんなことはどうでもよくて、新潟初タイトルって大きく報道されたんだろうな。

だって新潟初タイトルってあとにサポーターも優勝だよってサッカーも最高だよって言ってもらえるもん。
今はいい戦いをした相手を称えられているだけなんだなって。優勝すれば手放しで永遠にタイトルとして残っていくのにね。

なんだか捻くれた言い方になってしまった。
優勝者が称えいつまでも残っていくのは当然だし、負けた新潟はよい敗者だったといつまで褒められるだけ。どこまでよかったよね。で終わったしまうのが敗者なのだ。これが優勝で勝つべき理由なのではないだろうか。
その意味を感じたこと。これは決勝で悔しい思いをしたものとしか共有が出来ない感情なのかもしれない。

だから次の決勝で相手が誰であろうと負けたくないと。来年も再来年もいいチームだ惜しいチームだ凄いサポーターもいる。じゃ満足できないよ。

そういえば新潟を代表するアイシテルニイガタ。このチャントは原曲のユニコーンの「I'm a loser」なんだよね。
そしてもう一個有名なチャントが「STAY LOCAL」ではだろうかと思っています。原曲がないそうなんですよね。

立ち上がれ新潟 何も恐れずに
この街の想い 乗せて
突き進め新潟 未来を切り拓け
どこまでも 共に行こう

この歌詞にすべてが詰まっている。
特に私が〆ることもないだろう。

来年の決勝戦待ってろよ




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