【バドミントン/S/J LEAGUE】さいたま大会、山口大会(11/3)結果

チーム・協会
11 月2日(土)に開幕したS/J LEAGUE、第1日目が埼玉県さいたま市のサイデン化学アリーナさいたまと山口県山口市の維新大晃アリーナにて開催された。
男子の部では、前回優勝のジェイテクトが大同特殊鋼を2-1で破り1勝目、昨シーズン上位のトナミ運輸、BIPROGY、NTT東日本、日立情報通信エンジニアリングは2勝目を手にした。また、コンサドーレは昨シーズンを超える2勝目を掴んだ。
女子の部では、覇権奪還を狙う再春館製薬所はACT SAIKYOを2-1で退けた。BIPROGY、ヨネックス、岐阜Bluvicは2勝目を手にした。初戦を落とした北都銀行は、NTT東日本を2-1で下した。
新企画のPLAYER OF THE MATCH(POM)は、以下の結果となった。
11/2さいたま大会 男子:桃田賢斗(NTT東日本)、女子:水井ひらり(NTT東日本)
11/2山口大会 男子:保木卓朗(トナミ運輸)、女子:田口真彩(ACT SAIKYO)
11/3さいたま大会 男子:遠藤彩斗(NTT東日本)、女子:砂川温香(BIPROGY)
11/3山口大会 男子:沖本優大(BIPROGY)、女子:宮崎友花(ACT SAIKYO)

【ⒸNipponBA】

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<さいたま大会結果>
男子Sブロック
ジェイテクト(1勝1敗) 2-1 大同特殊鋼(0勝2敗)
D1 相澤桃李/佐野大輔 1(12-21,21-10,19-21)2 大関修平/家壽多慶太
S1 小川翔悟 2(21-14,21-10)0 武田航太
D2 川島直也/永渕雄大 2(21-15,21019)0 本田尚人/農口拓弥

開幕戦でまさかの1敗を喫したジェイテクトは、この日も第1複を落とす苦しいスタート。しかし、小川翔悟が連日の起用にも疲れを見せない迫力あるプレーで取り返すと、内定選手ペアの川島直也/永渕雄大ペアが積極性溢れるプレーで相手を圧倒し、自身らの初勝利とチームの今シーズン初勝利を掴んだ。
一方の大同特殊鋼は、敗れはしたものの、昇格後2戦目で前年王者相手に1ポイントを取ったのは好材料。次節以降に初勝利の期待がかかる。

左:川島直也(左)/永渕雄大(ジェイテクト) 右:大関修平(左)/家壽多慶太(大同特殊鋼) 【ⒸNipponBA】

NTT東日本(2勝0敗) 3-0 金沢学院クラブ(0勝2敗)
D1 山下恭平/緑川大輝 2(22-24,21-16,21-13)1 浦隆斗/高橋玄
S1 田中湧士 2(23-21,21-18)0 内野陽太
D2 武井優太/遠藤彩斗 2(21-17,20-22,21-16)1 下農走/西川裕次郎

手に汗握る展開の中でも、NTT東日本が3-0と勝ち切って連勝を飾った。第2複では、昨シーズンの故障から復帰した武井優太が、遠藤彩斗とのペアで出場し、以前と変わらぬ徹底攻撃型ダブルスでランキングサーキット2位の実力者・下農走/西川裕次郎との接戦を制した。
金沢学院クラブは敗れこそしたが、ファイナルゲームや延長ゲームなど、全ての試合で十二分に対抗できる力を証明した。

左:田中湧士(NTT東日本) 右:下農走(左)/西川裕次郎(金沢学院クラブ) 【ⒸNipponBA】

日立情報通信エンジニアリング(2勝0敗) 3-0 東海興業(1勝1敗)
D1 霜上雄一/野村拓海 2(21-12,21-16)0 長峰善/寺島颯大
S1 牧野佳大 2(21-15,21-11)0 本田光
D2 松居圭一郎/玉手勝輝 2(21-13,21-12)0 大滝聖矢/江藤佑太

ベストオーダーで臨んだ日立情報通信エンジニアリングは、手堅く2戦連続の3-0勝利を掴んだ。シングルスの要である牧野桂大が登場すると、第1・第2ゲームとも中盤に6連続得点で抜け出す理想的な試合運びを見せて快勝した。
2日連続のジャイアントキリングを狙った東海興業だったが、ダブルス勢で前日に功を奏した低空ラリーもうまく対応されてしまい、勝機を見いだせず敗北を喫した。

左:霜上雄一(左)/野村拓海(日立情報通信エンジニアリング) 右:本田光(東海興業) 【ⒸNipponBA】

女子Sブロック
BIPROGY(2勝0敗) 3-0 レゾナック(1勝1敗)
D1 大竹望月/高橋美優 2(21-2,21-17)0 舟橋佳歩/山口萌
S1 砂川温香 2(21-14,21-15)0 海老原詩織
D2 五十嵐有紗/岩永鈴 2(21-9,21-9)0 アンジェラ・ユ/八色舞

BIPROGYが笑顔溢れる2連勝スタートとなった。第1複を順当に取って迎えた単では、内定選手の砂川温香が抜擢された。150㎝足らずの小さな身体でコートを駆け、優れたボディバランスを見せて厳しい球を散らし、見事2-0で初勝利を達成した。第2複は「五十嵐」姓で初出場となるオリンピック混合ダブルス2大会連続銅の五十嵐有紗が岩永鈴と組んで登場。鉄壁のディフェンスから自在にラリーをコントロールして圧勝劇を見せた。
敗れたレゾナックは、第1複のエース舟橋佳歩/山口萌が序盤に完全に押されてしまったことで、いい流れを作れず全ての試合で後手に回った。

左:五十嵐有紗(左)/岩永鈴(BIPROGY) 右:アンジェラ・ユ(右)/八色舞(レゾナック) 【ⒸNipponBA】

北都銀行(1勝1敗) 2-1 NTT東日本(0勝2敗)
D1 松本麻佑/小松ゆい 2(21-12,21-15)0 篠谷菜留/山北奈緒
S1 舛木さくら 2(21-10,18-21,22-20)1 水井ひらり
D2 永原和可那/曽根夏姫 1(21-13,13-21,16-21)2 鈴木陽向/上杉杏

開幕戦でまさかの黒星となった北都銀行は、第1複の松本麻佑/小松ゆいペアが修正を見せてお落ち着いたゲームメイクをし、ストレート勝ちを収めると、単のエース・舛木さくらが正確なストロークで多彩にショットを打ち分けてラリーを展開、強敵相手でも勝ち基地、チームに今シーズン初白星をもたらした。
まさかの2連敗スタートとなったNTT東日本は、第1複の篠谷菜留/山北奈緒が振るわなかったのが誤算だった。

左:松本麻佑(左)/小松ゆい(北都銀行) 右:鈴木陽向(左)/上杉杏(NTT東日本) 【ⒸNipponBA】

岐阜Bluvic(2勝0敗) 3-0 山陰合同銀行(0勝2敗)
D1 福島由紀/川添麻依子 2(21-18,21-10)0 髙崎夏実/田部真唯
S1 古川佳奈 2(21-12,21-4)0 小方里羽
D2 清瀬璃子/平本梨々菜 2(21-14,21-18)0 伊藤朱里/伊瀬友花

開幕戦と同じオーダーで戦った岐阜Bluvicが、危なげなく3-0の2連勝でさいたま大会を終えた。第1複を担う福島由紀/川添麻衣子が強打に長ける相手の攻撃に引くことなく、ロングラリーも落ち着いて対応し見事ストレートで勝利すると、単、第2複も軽快に続いた。
敗れた山陰合同銀行は、髙崎夏実/田部真唯を中心に選手のパフォーマンスが確実に向上している一方で、開幕戦での善戦とうって変わって厳しい一戦となった。

左:清瀬璃子(左)/平本梨々菜(岐阜Bluvic) 右:髙崎夏実(左)/田部真唯(山陰合同銀行) 【ⒸNipponBA】

<山口大会結果>
男子Jブロック
BIPROGY(2勝0敗) 3-0 トリッキーパンダース(0勝2敗)
D1 岡村洋輝/三橋健也 2(21-18,21-14)0 ミン・チェル/上田竜也
S1 沖本優大 2(21-17,21-7)0 小野泰平
D2 熊谷翔/谷岡后大 2(21-12,21-10)0 町田脩太/中島巧

BIPROGYは、ルーキー沖本優大が満を持してS/Jリーグデビューし、持ち前のスピード・鉄壁のディフェンスを武器とするアクティブなラリーで、颯爽と初勝利を果たした。ダブルスは前日と同じ布陣で危なげなく勝利し、3-0で順調な開幕2連勝となった。
一方の2連敗のトリッキーパンダースだが、ここまでの2戦は上位チームとの対戦だったことから、次節からの巻き返しを期待したい。

左:沖本優大(BIPROGY) 右:町田脩太(右)/中島巧(トリッキーパンダース) 【ⒸNipponBA】

トナミ運輸(2勝0敗) 2-1 三菱自動車京都(0勝2敗)
D1 保木卓朗/小林優吾 2(21-15,21-15)0 三上楓/崎野翔太
S1 高橋洸士 2(15-21,21-12,21-9)1 熊谷悠吾
D2 目崎駿太郎/大田隼也 0(19-21,17-21)2 中村舜/南茂斗羽

トナミ運輸が一時危ぶまれる戦いも無事に2連勝を果たし、山口大会を乗り切った。第1複を取って迎えた単では、全日本社会人王者の高橋洸士が第1ゲームを落としたが、第2ゲーム以降はスピードスターの本領を発揮し、ラリーで相手を寄せ付けず、危なげなく逆転勝利でチームに白星をもたらした。
敗れた三菱自動車は、第2複で中村瞬/南雲斗羽ペアが一矢報いる勝ちを奪った。内定選手の中村を迎えての新ペアだが、同じジュニア・中学・高校の1つ違いの先輩後輩ペアだけにコンビネーションも抜群。次節以降も楽しみな存在だ。

左:高橋洸士(トナミ運輸) 右:三上楓(左)/崎野翔太(三菱自動車京都) 【ⒸNipponBA】

豊田通商(0勝2敗) 1-2 コンサドーレ(2勝0敗)
D1 鈴木利拓/滝口友士 1(14-21,21-12,21-23)2 大越泉/山澤直貴
S1 池端元哉 2(21-16,21-14)0 柴田拓実
D2 三宅将平/村瀬康之介 1(18-21,24-22,16-21)2 辻凌也/本田大樹

コンサドーレが早くも昨シーズンを超える2勝目を掴んだ。この日第1複で出場の大越泉/山澤直貴がファイナルゲームの延長ゲームを制して今シーズン初白星をあげると、単は敗れたものの、第2複に回った辻凌也/本田大樹ペアも接戦をものにして2日連続ポイントを奪取、チームを勝利に導いた。
敗れた豊田通商は、単の池端元哉が安定した戦いぶりでポイントを取ったものの、ダブルス陣が終盤痛恨の競り負けで、あと一歩およばなかった。

左:池端元哉(豊田通商) 右:大越泉(右)/山澤直貴(コンサドーレ) 【ⒸNipponBA】

女子Jブロック
再春館製薬所(2勝0敗) 2-1 ACT SAIKYO(1勝1敗)
D1 志田千陽/松山奈未 2(21-11,21-9)0 佐藤灯/田口真彩
S1 郡司莉子 0棄権(14-21,7-11)1 宮崎友花
D2 金廣美希/木山琉聖 2(18-21,21-15,21-15)1 大澤陽奈/水津優衣

S/Jリーグの覇権奪還を狙う再春館製薬所は、単で出場した郡司莉子が負傷で途中棄権という緊急事態に見舞われたが、第2複の金廣美希/木山琉聖が逆境から逆転勝利を掴み、苦しみながらもチーム2連勝を決めた。
地元開催の声援を受けて格上撃破に挑んだACT SAIKYOは勝負を託されたキャプテン大澤陽奈と経験豊富な水津優衣のペアがファイナルゲームを勝ち切れず、悔しい1敗を喫した。

左:金廣美希(右)/木山琉聖(再春館製薬所) 右:佐藤灯(右)/田口真彩(ACT SAIKYO) 【ⒸNipponBA】

ヨネックス(2勝0敗) 3-0 PLENTY GLOBAL LINX(0勝2敗)
D1 保原彩夏/須藤海妃 2(21-6,21-4)0 小野涼奈/小川星実
S1 髙橋明日香 2(21-14,21-9)0 堀小雪
D2 櫻本絢子/関野里真 2(21-13,21-17)0 田村涼/日笠美空

ヨネックスが今シーズン初めての3-0勝利を掴んで連勝スタート。開幕戦で惜しくもファイナル負けを喫した保原彩夏/須藤妃海は、自在のショットコントロールで主導権を離さず6本、4本で制した。単の髙橋明日香もきれいにマッチをまとめストレート勝ちを見せ、第2複も続いた。
敗れたPLENTY GLOBAL LINKSは21点が遠かった。次節まで1か月以上空くため、小野涼奈キャプテンを中心にチーム一丸で強化を図りたい。

左:保原彩夏(左)/須藤海妃 右:田村涼(右)/日笠美空(PLENTY GLOBAL LINX) 【ⒸNipponBA】

広島ガス(0勝2敗) 1-2 七十七銀行(1勝1敗)
D1 山藤千彩/志波寿奈 1(21-15,18-21,13-21)2 毛利未佳/千葉美采
S1 永田萌恵 2(21-16,21-14)0 神山歩美
D2 小田菜摘/新見桃芭 0(17-21,16-21)2 向井仁那/宮内公佳

七十七銀行が今シーズン初勝利を掴んで1勝1敗とした。開幕戦でもポイントを取った毛利未佳/千葉美采が第1複に回ると、相手エースペア撃破と采配が的中。第2複で出場の宮内公佳/向井仁那もゲームメイクがはまり、こちらはストレート勝ちでチームの勝利を決めた。
敗れた広島ガスは、山藤千彩/志波寿奈が2日連続のファイナルゲームで、最後に精彩を欠いて落としたが誤算だった。

左:永田萌恵(広島ガス) 右:毛利未佳(右)/千葉美采(七十七銀行) 【ⒸNipponBA】

次戦は、11月9日(土)青森県黒石市のスポカルイン黒石にて黒岩大会が開催される。
 男子Sブロック ジェイテクト vs NTT東日本
 女子Jブロック ヨネックス vs 七十七銀行
11月10日(日)秋田県秋田市の秋田県立体育館にて秋田大会が開催される。
 男子Jブロック 三菱自動車京都 vs 豊田通商
 男子Jブロック BIPROGY vs コンサドーレ
 女子Sブロック BIPROGY vs NTT東日本
 女子Sブロック 北都銀行 vs 岐阜Bluvic
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著者プロフィール

公益財団法人日本バドミントン協会は競技の普及進行をになう競技団体として活動。世界最速のスポーツであるバドミントンの持つ魅力を多くの方に知っていただきファンになってもらえるよう、世界で活躍する日本代表『BIRDJAPAN』の情報を中心にナショナルジュニアの活動や国内競技会などの情報を皆さんにお届けしていきます。

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