【バドミントン/S/J LEAGUE】さいたま大会、山口大会(11/2)結果
男子の部では、前回優勝のジェイテクトが東海興業に敗れる波乱の幕開けとなった。また、NTT東日本のシングルスでは、桃田賢斗が登場し、多彩なショットで会場を沸かせた。
女子の部では、ACT SAIKYOが佐藤灯/田口真彩、宮崎らの活躍により勝利した一方、昨年4位の北都銀行はレゾナックに黒星を喫した。
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山口大会 【ⒸNipponBA2024】
男子Sブロック
ジェイテクト(0勝1敗) 1-2 東海興業(1勝0敗)
D1 相澤桃李/佐野大輔 1(21-13,22-24,24-26)2 長峰善/寺島颯大
S1 小川翔悟 2(21-12,21-14)0 西野勝志
D2 野田悠斗/小川航汰 1(21-9,15-21,20-22)2 大滝聖矢/江藤佑太
昨シーズン8位の東海興業が、王者ジェイテクトを破って大金星を掴んだ。第1複で長峰善/寺島颯大が、昨シーズンのMVP選手要する相澤桃李/佐野大輔の強力なアタックを凌いで粘り勝ち、接戦をものにすると、1-1で迎えた第2複でも大滝聖矢/江藤佑太が鉄壁のディフェンス、低空ドライブラリーからの素早い詰めで競り勝ち、会心の勝利を掴んだ。
一方、連覇を目指すジェイテクトは単の小川翔悟が見事な試合運びで勝ち星をあげたものの、お家芸のダブルス陣が強みを出し切れず、痛い敗戦となった。
長峰善(左)/寺島颯大(東海興業) 【ⒸNipponBA2024】
D1 山下恭平/緑川大輝 2(21-10,19-21,21-18)0 大関修平/農口拓弥
S1 桃田賢斗 2(21-11,21-12)0 曽根雄太
D2 中静悠斗/三浦大地 2(21-15,21-14)0 家壽多慶太/大山翔愛
今シーズンを占う大事な開幕戦で、NTT東日本はシングルスに桃田賢斗を起用。世界を制した技術、丁寧なプレーで魅せた桃田が鮮やかなストレート勝ちを見せてチームの白星発進を決めた。また、第2複では内定選手の高校3年生、中静悠斗/三浦大地がS/Jリーグデビュー。高校選抜、インターハイのダブルスタイトルを分け合ったライバル校の2人が、テンポよく攻めて初勝利を掴んだ。
一方の大同特殊鋼は、エースダブルスの大関修平/農口拓弥が第1複でファイナルゲームの接戦を演じたがあと一歩及ばず、チームに流れを引き込めなかった。
桃田賢斗(NTT東日本) 【ⒸNipponBA2024】
D1 霜上雄一/野村拓海 2(21-8,21-11)0 浦隆斗/高橋玄
S1 野田統馬 2(21-19,22-24,21-16)0 猪熊心太郎
D2 松居圭一郎/玉手勝輝 2(21-14,21-15)0 下農走/西川裕次郎
共に飛躍を目指すシーズンを迎える対戦は、日立情報通信エンジニアリングが3-0で勝利した。B代表で経験を積んできた霜上雄一/野村拓海ペアが第1複で相手を寄せ付けず勝利すると、デビュー戦となったルーキーの野田統馬が、実力者の猪熊心太朗を相手に競り勝ちチームの開幕勝利を決めた。
一方、下農走/西川裕次郎ペアという強力な戦力の加入もあって下克上が期待された金沢学院クラブだったが、開幕勝利には届かなかった。
霜上雄一(右)/野村拓海 【ⒸNipponBA2024】
BIPROGY(1勝0敗) 3-0 山陰合同銀行(0勝1敗)
D1 中西貴映/岩永鈴 2(21-12,16-21,21-14)0 髙崎夏実/田部真唯
S1 杉山薫 2-(21-15,21-16)0 三輪音巴
D2 大竹望月/高橋美優 2(21-12,21-6)0 佐藤芽穂/伊瀬友花
今年の全日本実業団を制したBIPROGYが、3-0の好発進を見せた。開幕戦らしく鍛えられたベストオーダーで臨み、第1複の中西貴映/岩永鈴こそファイナルゲームとなったが、今や世界トップ層の1組として転戦しているペアらしい、落ち着いたプレーで上手くまとめて勝利を掴んだ。全日本総合女王の杉山薫、昨シーズンの優勝を決めた大竹望月/高橋美優ペアが危なげなく白星で続いた。
敗れた山陰合同銀行は、エースダブルスの高崎夏実/田部真唯が持ち前の強打を効果的に打ち込んで1ゲームを奪ったが、ファイナルゲームで経験の差を埋められなかった。
中西貴映(右)/岩永鈴(BIPROGY) 【ⒸNipponBA2024】
D1 福島由紀/川添麻依子 2(21-18,21-17)0 篠谷菜留/山北奈緒
S1 古川佳奈 2(21-23,21-19,21-19)1 水井ひらり
D2 清瀬璃子/平本梨々菜 2(21-14,21-17)0 鈴木陽向/上杉杏
チームの独立元年シーズンを栄冠で飾りたい岐阜Bluvicが、名門NTT東日本を3-0で下し、幸先のよいスタートを切った。チームの顔である福島由紀が、川添麻依子とのペアでハイレベルな第1複で勝利を掴むと、続く単の古川佳奈がファイナルゲームの接戦も最後までスピードを落とさず勝ち切り、新生チームの初勝利を決めた。また、今年の今年の世界ジュニアを制した平本梨々菜が内定選手として出場。1学年上のルーキー清瀬璃子とのペアで、見事なアタック攻勢を見せてストレート勝ちを収めた。
NTT東日本は経験豊富な熟練者・篠谷菜留をトップに据えて勝利を目指したが、どの試合もゲーム終盤にうまく決定機を作れず、まさかの0-3での敗戦。実力者揃いの布陣だけに、早期に立て直して巻き返したい。
福島由紀(左)/川添麻依子(岐阜Bluvic) 【ⒸNipponBA2024】
D1 松本麻佑/小松ゆい 0(20-22,15-21)2 山口萌/舟橋佳歩
S1 永渕妃香 1(21-19,9-21,12-21)2 染谷菜々美
D2 永原和可那/曽根夏姫 2(21-15,21-19)0 杉山/セティアナ・マパサ
今シーズンからS/Jリーグに昇格したレゾナックが、初戦で白星を掴む最高の開幕戦とした。先陣を切ったエースダブルスの山口萌/舟橋佳歩が、息の合ったコンビネーションを武器に攻め切って勝利すると、単で抜擢されたルーキーの染谷菜々美が第1ゲームを落としながらもラリーのリズムを掴んで第2、第3ゲームで圧倒して逆転勝利、チームの記念すべき初勝利を決めた。
まさかの敗戦となった北都銀行は、次週の秋田大会での引退を表明している永原和可那が曽根夏姫との第2複で見事勝利をあげたが、第1複の敗戦が誤算だった。
染谷菜々美 【ⒸNipponBA2024】
男子Jブロック
BIPROGY(1勝0敗) 3-0 豊田通商(0勝1敗)
D1 岡村洋輝/三橋健也 2(21-14,21-16)0 鈴木利拓/滝口友士
S1 川本拓真 2(21-11,19-21,21-18)1 池端元哉
D2 小野寺雅之/谷岡大后 2-(21-19,25-23)0 三宅将平/村瀬康之介
今年の全日本実業団を制し、その勢いのままにS/Jリーグのタイトル奪取を目指すBIPROGYが3-0の全勝スタートを決めた。エースダブルスである岡村洋輝/三橋健也が中盤から抜け出す理想的な試合運びを見せて幸先よくポイント奪うと、2シーズンぶりのリーグ出場となった単の川本拓真がファイナルゲームとなったサウスポー対決を制して勝利を決めた。
勝利に届かなかった豊田通商だが、単の池端元哉、第2複を戦った三宅将平/村瀬康之介ペアは格上相手に紙一重の惜敗だった。リカバリーとコンディション調整に最善を尽くして、明日の対戦では勝利を掴みたい。
岡村洋輝(右)/三橋健也 【ⒸNipponBA2024】
D1 保木卓朗/小林優吾 2(21-15,21-16)0 町田脩太/中島巧
S1 大林拓真 2(21-18,21-14)0 小野泰平
D2 金子真大/大田隼也 2(21-14,21-14)0 上田竜也/ミン・チェル
王座奪還を目指すトナミ運輸が実力を見せつけ、3試合全て34分間のストレート勝ちという最速の勝利で、見事開幕戦を制した。第1複でオリンピアンの保木卓朗/小林優吾がゲーム中盤に抜け出す理想的な展開で快勝すると、単の大林拓真、第2複の金子真大/大田隼也もその勢いを引き継いで実力通りの勝利を掴んだ。
敗れたトリッキーパンダースは、単で起用された内定選手の小野泰平が第1ゲーム終盤まで対等の戦いを見せたが、惜しくもゲームの奪取とはならなかった。
保木卓朗(右)/小林優吾 【ⒸNipponBA2024】
D1 林谷理貴/疋田聖也 0(17-21,13-21)2 辻凌也/本田大樹
S1 常塚光 1(21-17,17-21,17-21)2 柴田拓実
D2 三上楓/崎野翔太 2(14-21,21-16,23-21)0 大越泉/山澤直貴
1部リーグ3年目、昨シーズンの雪辱を晴らしたいコンサドーレが、待望の開幕戦勝利をあげた。オープニングゲームを、巧みなローテーションで畳みかける戦いを得意とする辻凌也/本田大樹が見事な試合運びで制すると、内定選手の大学生・柴田拓実が90分を超える死闘を、ファイナル17-17から抜け出して勝ち切って嬉しいデビュー戦勝利を達成した。
敗れた三菱自動車京都は、中心選手の三上颯が若い崎野翔太と組んで迫力あるダブルスを展開して接戦の第2複を奪っただけに、単の惜敗が悔やまれる結果となった。
柴田拓実 【ⒸNipponBA2024】
ACT SAIKYO(1勝0敗) 2-1 七十七銀行(0勝1敗)
D1 佐藤灯/田口真彩 2(21-12,21-17)0 田代愛妃/八角実侑
S1 宮崎友花 2(21-8,28-26)0 神山歩美
D2 水津優衣/大澤陽奈 0(18-21,17-21)2 毛利未佳/千葉美采
地元開幕で飛躍のシーズンへの序章としたいACT SAIKYOが、スター選手の活躍で見事に1勝をもぎ取った。先陣を切って登場した昨シーズン負けなしの佐藤灯/田口真彩は、終始リードを保って危なげなく勝利した。バトンを受け取った注目の内定選手・宮崎友花は、卓越した攻撃センスで第1ゲームを順調に奪取。第2ゲームでは後半に逆転を許す苦しい展開も、ここ一番の集中力で乗り切り、2-0として、デビュー戦初勝利を飾るとともにチームに勝利をもたらした。
敗れた七十七銀行は、第2複の毛利美佳/千葉美采が2-0白星をあげており、敗戦の中にも明日以降への光明を見出した。
宮崎友花 【ⒸNipponBA2024】
D1 保原彩夏/須藤海妃 1(21-17,6-21,18-21)2 山藤千彩/志波寿奈
S1 仁平菜月 2(12-21,23-21,21-11)1 近藤七帆
D2 櫻本絢子/関野里真 2(21-11,23-21)0 小田菜摘/新見桃芭
変動制オーダーのヨネックス、およそ固定オーダーで磨きをかけている広島ガスの対戦は、熱い接戦が繰り広げられる中ヨネックスが競り勝った。第1複を落としたヨネックスだったが、単の仁平菜月がファイナルゲームをものにしてイーブンに戻すと、第2複で櫻本絢子が内定選手・関野里真とのペアで打ち勝って開幕勝利を飾った。
広島ガスは、エースダブルスの山藤千彩/志波寿奈が先取したものの、ポイントゲッターである近藤七帆が惜しくもファイナルゲームで力尽きた。それでも例年以上に上位と渡り合える、チーム力の向上を見せた開幕戦だった。
仁平菜月 【ⒸNipponBA2024】
D1 志田千陽/松山奈未 2(21-13,21-10)0 小野涼奈/小川星実
S1 明地陽菜 2(21-15,21-5)0 堀小雪
D2 金廣美希/木山琉聖 2(21-15,21-11)0 田村涼/日笠美空
女子チーム随一の選手層を誇る再春館製薬所が、覇権奪還に向けたシーズン初戦で快勝劇を見せた。パリ2024オリンピック銅メダリストの志田千陽/松山奈未が格の違いを見せつける堅実なプレーで順当に先取。単では昨年3勝と、既に主力選手として独り立ちを見せている2年目の明地陽菜が、相手を寄せ付けないプレーで完勝して早々と勝利を決めた。
1部リーグ2年目で早めに上昇気流に乗りたいPLENTY GLOBAL LINKSだったが、いずれの試合も第2ゲームで大きく差をつけられる苦しい試合となった。修正して次戦に臨みたい。
明地陽菜 【ⒸNipponBA2024】
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