U18日清食品 東北ブロックリーグ2024 男子 大会レポート 瀧豊多「3年生の頑張りがチームを支えていく」仙台大学附属明成(宮城県)
【©U18日清食品リーグ】
ここから畠山俊樹ヘッドコーチは、主力以外の選手も数多く試合に起用する采配を見せます。「昨年は『U18日清食品トップリーグ2023』に出場させてもらい、多くの選手が試合に出ることで成長できました。今年も多くの選手にチャンスを与えて、チーム力の底上げを試みています。『U18日清食品 東北ブロックリーグ2024』で出た課題に練習で取り組んで今後に繋げることが大事だし、自らの努力で出場機会を勝ち取ってほしいと選手たちには伝えています」
これまで出場機会がなかった選手が長い時間コートに立った試合もあり、こうした選手起用がチーム内の競争に刺激を与えています。そこには「良いところをたくさん持っているのに出し切れていない」と畠山ヘッドコーチ言う3年生の奮起を求める狙いもありました。
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3年生でキャプテンを務める石岡青選手は「やはり練習から3年生がしっかり引っ張ってかないとチームは強くなりません。そのことを意識して練習の姿勢から見直しました」と、同じく3年生の佐藤勇太選手は「県立福島商業と羽黒との試合では3年生がふがいない試合をしてしまったので、悪かったところを話し合い、八戸学院光星の留学生対策をしっかりやって臨みました」と話します。
彼らの言葉通り、八戸学院光星戦では3年生たちがベンチから出てきては、タイトなディフェンスやリバウンド、ハッスルプレーでチームに流れを呼び込みました。3年生たちの身体を張るプレーに、下級生たちも続きます。終盤に一度は逆転されますが、2年生ガード小田嶌秋斗選手が思い切り良く放つ3ポイントシュートが決まって再逆転。最後は4点差で突き放しました。
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2連敗スタートから課題を修正した仙台大学附属明成は、その後は4連勝を飾りました。畠山ヘッドコーチは選手たちに「大事な試合に勝てたことは自信になりますが、本当に大事なのはこれから。『自分たちのバスケ』が何なのかを全員で考えて、継続して取り組んでほしい」と伝えています。特に3年生には、「3年生が試合に絡めばチームはもっと良くなる。競争してこそチームは強くなる」とも語りました。
指揮官の言葉を受けて、エースの瀧選手はこう誓います。「自分が3年生で唯一のスタメンなので責任を感じますが、誰がスタメンというより、3年生の頑張りがチームを支えていくのだと、この『U18日清食品 東北ブロックリーグ2024』を通じて学びました。これからは3年生全員がさらに自覚を持ってチームを引っ張っていきます」
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