パリ後初の公式戦! フレッシュな選手が躍動した、日本開催のパラバドミントン国際大会
【photo by Haruo Wanibe】
BWF(世界バドミントン連盟)公認である本大会は、2017年に初開催され、今回で5回目の開催となる。最高峰のパリパラリンピック直後の時期であり、中国、タイ、マレーシアなど不在の強豪国も多かったが、2年後の「愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会」でメダルを獲得するであろうインドなど強豪国の選手も来日した。
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国立代々木競技場第一体育館は東京2020パラリンピックのバドミントン会場でもある 【photo by Atsushi Mihara】
若手が躍動
「緊張しがち」という友寄。準々決勝では声を出して自らを鼓舞し、「ショットの精度を意識した」 【photo by Haruo Wanibe】
日本選手権では1点しか取れなかったこともある相手に各ゲーム7点を取って成長を示した。
中学時代は駅伝部。高校生になってバドミントンを始め、2年生のときにパラバドミントンの世界へ。
「(自分の長所もなにもかも、始めたばかりで)わからない。この大会でSL4の選手のショットを見て、(拠点である)福岡に持って帰り、打てるように練習したいです」
照れ笑いを浮かべながら、取材に応じてくれた。
1歳のときに脳梗塞を発症し、右半身にまひが残る 【photo by Haruo Wanibe】
同種目は、総当たりの結果、2勝2敗で3位に。「トップ選手はミスが少ない」と感じた。それぞれ異なる障がいの選手はもちろん、健常のトップ選手のプレーを研究し、次の大会に挑むつもりだ。
ソーシャルワーカーになる勉強をしながら競技に打ち込む 【photo by Atsushi Mihara】
低身長クラスも増加
「女子があまりいないので世界で強くなりたい。強い国の選手のスマッシュは取れないときがあるのでそこをがんばりたいです」
今大会で初めて日本代表ウエアに身を包み、緊張感もありながら、応援される喜びと同じ低身長の選手と渡り合う楽しさを全身に感じたようだ。
サーブを奥まで飛ばし、足を踏み出してシャトルを前方に落とす意識で戦った 【photo by Haruo Wanibe】
「低身長クラスにも(難しいとされていた)強打の選手がいっぱいいる。パリパラリンピックからは健常と変わらない感じで、速い球や力強いショットが主流になってきている」と畠山。世界のレベルは高いが、2028年ロサンゼルスパラリンピックで同クラス初の日本代表が誕生するか、注目したい。
2年後のアジアパラをターゲットに挑戦を続ける37歳の畠山 【photo by Atsushi Mihara】
次世代アスリート育成強化選手の上野智哉 【photo by Atsushi Mihara】
世代交代が進む!?
お腹周りを強化しているという澤田。現地で見たパリパラリンピックでは「自分と上の選手の違いはフットワークだと感じた。勝てるように練習したい」 【photo by Atsushi Mihara】
決勝前に背負っているものの重荷をのぞかせていた次世代ヒロインの筆頭、澤田は見事、期待に応えた。
また、今年1月の日本障がい者バドミントン選手権大会で男子WH1を制した、西村啓汰が「猛者揃い」と話す同クラスシングルスは、ベスト4を日本勢が独占。昨年、WH2からWH1にクラス変更し、今大会の「台風の目」大山廉織が予選から評判通りの強さを発揮して決勝へ。しかし、ベテラン村山浩の前にフルゲームで屈し、優勝はならなかった。
単複2冠を達成した50歳の村山 【photo by Haruo Wanibe】
現在30歳の大山は、ギラン・バレー症候群による体幹機能障がいがある 【photo by Atsushi Mihara】
国立代々木競技場第一体育館で行われた「ヒューリック・ダイハツJapanパラバドミントン国際大会2024」 【photo by Haruo Wanibe】
key visual by Haruo Wanibe
※本記事はパラサポWEBに2024年10月に掲載されたものです。
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