ジーコCAが説く、環境の重要性。「環境整備は勝利につながるもの」。10月31日まで実施中、アントラーズの未来をみんなで。

鹿島アントラーズ
チーム・協会

【@KASHIMA ANTLERS】

1991年、サッカーの神様・ジーコが、鹿島アントラーズの前進となる住友金属工業蹴球団へ加入した。将来のプロリーグ参加を表明していたものの、日本サッカーリーグ2部のチームだ。当然、プレー環境は整っていない。

「環境整備は勝利に直結する」

当時の選手ロッカーは、必要な整備がまったくされていない、ただの部屋だった。個人ロッカーもないなか、ハンガーをかけるためにフックを取り付けるところから始まり、スパイクですべらないように人工芝のシートを床に敷く。今では考えられないことだが、一つひとつを整備していった。

2024年、アントラーズはトレーニンググラウンドのリニューアル工事を通じたピッチコンディション改善などを目指し、ふるさと納税型クラウドファンディングプロジェクト「アントラーズの未来をみんなで2024」を開始した。

【@KASHIMA ANTLERS】

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返礼特典としてレジェンドOBや選手と楽しむ体験や限定グッズを用意

鹿島アントラーズのクラウドファンディングプロジェクト「アントラーズの未来をみんなで」は今年5回目。寄附金は鹿嶋市「ふるさと納税」の対象となり、10月31日(木)まで募集を受け付けている。

返礼特典では、この企画でしか体験できないイベントとして12月14日(土)に「アントラーズサンクスデー~スタジアムで1日をともに楽しもう!~」を開催し、レジェンドOBや現役選手とともにクイズ大会やじゃんけん大会、障害物競争、OB・選手と同じチームでプレーするサッカー対決などを行う。返礼グッズでは、クラウドファンディング限定デザインのTシャツ、パーカー、バッグなどスタジアムでの応援や普段使いできるアイテムを手に入れることができる。

■イベント名:
「アントラーズサンクスデー~スタジアムで1日をともに楽しもう!~」

■開催日時:
12月14日(土)

■ 場所:
カシマサッカースタジアム

■イベント参加O B・選手一覧※順不同、敬称略(10/17時点)
舩橋佑/濃野公人/山田大樹/須藤直輝/津久井佳祐/柴崎岳/本田泰人/鈴木隆行/石神直哉

「砂」の入れ替えと排水管の位置変更がもたらす効果

なぜ、グラウンドのリニューアル工事を行う必要があるのか。

鹿島アントラーズのクラブハウスにある練習グラウンドは、雨が降ると水はけが悪くなり、大きな水たまりがたくさんできてしまう。

【@KASHIMA ANTLERS】

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2022年のクラウドファンディングプロジェクトで水はけ対策のローラーを購入し、グラウンドの整備効率は格段に上がった。しかし、ここ最近の豪雨や気象状況の変化に対応していくため、他の対策が必要になってきているのが現状だ。

今回のリニューアル工事では、クラブハウスのグラウンドの土壌を良質な「砂」に入れ替え、地下に埋めている排水管の設置間隔を狭くしていく。それによって、今後20年、30年と耐えられるグラウンドを作っていくことを目指していく。

土壌を「砂」に入れ替えることで、どんな効果があるのか。

選手がトレーニングをしても踏み固まりにくく、空気の通り道ができるようになる。そのため、芝生の生育に必要な酸素も供給されやすくなり、芝生を良い状態で維持することができる。また、踏み固められていないため、水も地下に通りやすくなる。土壌の入れ替え、水はけ改善を行うことで除水作業が不要となり、チームスタッフの負担や練習プログラムへの影響軽減、ケガのリスクの減少につながるのだ。

アカデミーの練習環境改善にもつなげる

また、今回のプロジェクトは、アカデミーの練習環境改善も視野に入れた取り組みとなる。

現在、トップチームのトレーニンググラウンドに敷かれている芝を再利用し、アカデミーの練習などに活用している「Kashima Antlers Academy Field(アカデミーフィールド)」にもう一面グラウンドを作る計画だ。アカデミーフィールドは2021年に実施したクラウドファンディングプロジェクトでの支援を活用し、同年12月にクラブハウスから徒歩で約5分の場所に建設。現在、人工芝のグラウンドが1面となっているが、建設時点で将来を見据えてピッチもう1面の土地を確保していた。今回はその1面を改めて整地し、現在トップチームのトレーニンググラウンドで使用している芝を再敷設することで、アカデミー用グラウンドを整備する。

新たなグラウンドは、現状で自前の練習拠点を確保できていない鹿島ジュニアの拠点としての利用を想定している。自前の練習拠点ができることで鹿島ジュニアの子どもたちはもちろん、スタッフもより練習に集中していくことができるようになる。

クラブの下部組織であるアカデミーが掲げるミッション「トップチームの主役を輩出すること」を達成するため、アントラーズの将来を担っていく子どもたちがよりフットボールに集中できる環境作りを目指す。

【@KASHIMA ANTLERS】

ジーコスピリットを胸に。環境整備を目指していく

「環境整備は勝利に直結する」

鹿島アントラーズのクラブアドバイザーを務めるジーコの言葉は、今でも受け継がれている。

2023年のクラウドファンディングプロジェクトでは、選手たちが食事を摂るアントラーズカフェのリニューアルが実現し、今年8月に新たなアントラーズカフェが完成した。食事提供の環境が改善し、現在、トップチームの選手は練習後に栄養バランスの取れた食事を食べることができる。アカデミーにおいては2011年、つくばアカデミーセンターが完成し、ベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズでプレーする町田浩樹、2025シーズンからのトップチーム昇格が決まっている徳田誉らを輩出するとともに、つくばジュニア、つくばジュニアユースは全国大会出場へ度々出場している。

「アントラーズの未来をみんなで2024」を通じて目指すトレーニンググラウンドのリニューアル工事、そしてピッチコンディションの改善は、アントラーズの未来にとって大切な取り組みとなるはずだ。

ふるさと納税型クラウドファンディングプロジェクト「アントラーズの未来をみんなで2024」は下記、関連リンクから!

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著者プロフィール

1991年10月、地元5自治体43企業の出資を経て、茨城県鹿島町(現鹿嶋市)に鹿島アントラーズFCが誕生。鹿角を意味する「アントラーズ」というクラブ名は、地域を代表する鹿島神宮の神鹿にちなみ、茨城県の“いばら”をイメージしている。本拠地は茨城県立カシマサッカースタジアム。2000年に国内主要タイトル3冠、2007~2009年にJ1リーグ史上初の3連覇、2018年にAFCアジアチャンピオンズリーグ初優勝を果たすなど、これまでにJリーグクラブ最多となる主要タイトル20冠を獲得している。

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