体調万全 河本結-赤と白の怪気炎

チーム・協会

河本 結 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)第1日

 気がつかぬ間のバウンスバック。河本結の真骨頂となっている。この日も2回。首位から2打差の5アンダー、4位タイと好スタートを切った。

 「ようやく、万全の体調で試合に臨めました。今季初優勝の後、胃腸炎→扁桃炎→気管支炎でいまひとつが続いたから…。体調を整えることができなかったのは、すなわち私が悪い。猛反省です」と、好スコアで喜ぶよりも、神妙な面持ちで意外な言葉を口にする。

 続けて、「今年になって、バウンスバックが多いと皆さんからいわれます。だけど、私にはそんな感覚はありません。終わったことは引きずらない。新鮮な気持ちで次に集中しているから。だけど、ボギーの後は、シュッとスイッチが入るのかもしれない。知らないうちに…」と解説。パー3・4番のバーディーは第1打を、4Uで30センチに運んだ素晴らしいワンショットだった。また、14番はピン手前から5メートルのバーディーパットを決めている。お見事、と声をかけたくなるほどだ。

 前週の反省を生かし、パッティングも目を引くポイントだった。「チャンスだと感じても、2メートル以内にボールをつけないと、バーディーが決まらない。だから、それほどスコアが伸びなかった。それから、カップまわりでわずかに外れ、20センチオーバーすることが多い。これは、サイドスピンがかかってしまうからうまくいかない原因ですと思いついた」そうだ。

河本 結 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

 ということで、週初めから重点的に見直しを。「アドレスからズレているわけです。ストロークする際、おしりがほんの少し、下がる。要は骨盤がいい位置でないから。おしりの位置を高く、回転を止めたらうまく修正できました」と解説する。

 その結果、この日の7バーディーの内、7メートル=1回、5メートル=3回、3メートル=1回と2メートル以上が、計5回カップイン。「3日間大会は、第1日を特に大事にしている」との戒めをクリアした。

 この日、小雨が降ったり止んだり。そんなコンディションだから、赤と白でコーディネートした服飾が際立った。「赤を選んだのは、スポンサーが三菱電機さんだから…。ピアス、ソックスにも赤をあしらった。ウェアだけをそうしても、魅せるということにはなりません。頭から足までですよ」と、考え抜かれたものだ。ところで、前日はミッキーマウスで気分を高揚させた。さらに、第1日は映画トイストーリーの宇宙船をモチーフにしたピザレストラン『ピザ・プラネット』をプリントした、遊び心も満載だった。

 魅せて-見せるは第2日も続く。(青木 政司)
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