ボートレース戸田では22日に「SG第71回ボートレースダービー」(優勝賞金4200万円)が開幕する。昨年のグランプリ優出者などを優先出場者として、ほかは年間(前年8月1日から今年7月31日)の勝率上位者で争われる伝統のSG。戸田では6回目、21年ぶりのダービー開催。ただ、戸田では今年3月にボートレースクラシックが行われ、風速10メートルの中、毒島誠が優勝しSGV8を達成している。

　前検日の21日は注目のモーター抽選が行われた。戸田のモーターは8月3日が初おろしで、約3カ月経過したが、9月の開催が1日しかなかったため、使用履歴はまだ若い状態だ。確たるエース機はまだないが、モーター抽選でひと際光るシーンだったのがベテランの深川真二(佐賀出身・佐賀支部50歳)【写真下　左・深川、右・古賀繁輝】。手にした55号機は、自身が8月に乗艇して9戦7勝のオール2連対で優勝を果たしたモーターだ。

　深川が優勝した時の55号機は行き足～直線へかけてのパワーがまさに“超抜級”と言っていいレベルで、優勝戦も3コースまくり差しての突き抜け。その後も快パワーは継承されており、ここまで4節使用されて3優出という成績。イン屋として知られる深川だが、意外なことに当地戸田は1コース受難と言われる水面にもかかわらず、過去優勝7回の戦績を誇っている。初日は3R4号艇と8R1号艇で登場。

　選考期間内の勝率上位順で並ぶ初日注目のドリーム戦メンバーと今年の獲得賞金ランクは次のとおり。

＜戸田 初日 12R ドリーム戦＞
1枠 峰　　竜太　(佐賀・佐賀) 賞金 6位
2枠 池田　浩二　(愛知・愛知) 賞金 7位
3枠 山口　　剛　(広島・広島) 賞金16位
4枠 毒島　　誠　(群馬・群馬) 賞金 2位
5枠 白井　英治　(山口・山口) 賞金32位
6枠 茅原　悠紀　(岡山・岡山) 賞金 3位
※()内は出身・支部の順

　前年度の蒲郡ダービー覇者であり、昨年に続く選出1位でのドリーム1号艇となったのは峰竜太(佐賀出身・佐賀支部39歳)【冒頭の写真】。昨年はSG復帰戦だったダービーで、SG6冠と24場制覇・自身通算100Vのメモリアルウインを同時に飾ってみせた。今節相棒となった47号機は前節の原田才一郎で伸びは節一クラスだったモーター。前検練習後の峰は「試運転もすごく良かったし、出てるんだろうなと思います」と手応えを感じ取っている。当地水面に関しては「豪快にターンしたいし…、得意不得意で言えば苦手」と全国一幅が狭い水面には苦笑いだが「勝率1位で来たからにはそのプライドと責任感を持って。優勝して証明したいと思うので、最終日まで応援してください」と力強く話していた。有言実行の開幕ダッシュなるかに注目したい。

　そのほかの予選スタート組で好調機を引き当てたのは上條暢嵩、濱野谷憲吾、松村敏、大峯豊、池永太、定松勇樹ら。前検1番時計は前田将太で6秒50。また地元エース桐生順平(福島出身・埼玉支部38歳)【写真上】は中堅上位の25号機とのタッグ。前検練習3本の後は、行き足から伸びの甘さに苦い表情を見せていたが、1、6、2コースで行った練習の内容は悲観する雰囲気ではなかった。当地G1V5、一般戦V13の桐生にとっても悲願の地元SGタイトル奪取へと、整備から精力的な仕事を見せるか、直前情報は要チェック。初日は5R5号艇と11R3号艇の2走。

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