徳島インディゴソックス「加藤響」のてびき!
【徳島インディゴソックス】
プロフィール
背番号:10
出身:神奈川県
生年月日:2002.06.15
身長:180cm
体重:82kg
投/打:右/右
経歴:東海大相模高(甲)-東洋大(在学中)
鋭い打撃と堅実な守備で知られる右の強打者。四国アイランドリーグplusでは打率3割をマーク。徳島で勝負強さと確実性の高さに磨きをかけてきた。プレイヤータイプとしては守備は読売ジャイアンツ・門脇誠選手、打撃はオリックス・バファローズ・太田椋選手のようなセンスが光る強肩強打の右の内野手だ。
小学生時代から横浜DeNAベイスターズJrに選出されるなど、エリート街道を走ってきた。 横浜DeNAベイスターズJrでは12球団ジュニアトーナメントで3位に輝いた。その後、海老名リトルシニアを経て東海大相模に進学する。
2年夏の甲子園では9番・二塁手としてスタメン出場し、その実力を全国に示した。後に阪神タイガースに入団する遠藤成選手と二遊間を組むなど、多くの経験を積んだ。3年時には同期の山村崇嘉選手(埼玉西武ライオンズ)、西川僚祐選手(くふうはやてベンチャーズ静岡)、鵜沼魁斗選手(東海大学)と共に「156発カルテット」の一員としても注目を集め、高校通算で35本塁打を記録し、その名を大きく轟かせた。
東洋大学進学後は、佐々木俊輔選手(読売巨人軍)、細野晴希投手(北海道日本ハムファイターズ)、石上泰輝選手(横浜DeNAベイスターズ)ら卒業後も活躍を続ける選手が多く在籍していたチームで、1年春からスタメンに抜擢された。2年時の東都大学野球春季リーグ戦では9番打者ながら堅実な守備で2部優勝に貢献し、三塁手のベストナインに選出された。
徳島入団当初は周囲のレベルの高さに圧倒され、特に同じ内野手の柏木の取り組む姿勢に刺激を受けた。柏木に引っ張られるように、守備練習では誰よりもノックを受けて技量を高めてきた。かつて共に戦った仲間が待つNPBに目標を定め、しっかり自分自身と向き合い、1つ1つ課題をクリアして10月24日のドラフト会議を待つ。
基本成績
【徳島インディゴソックス】
シーズン開幕当初、ストレートへの対応が課題とされていたが、シーズンが終わってみれば対ストレート打率.307の結果を残した。対ストレート長打率.489と強く弾き返すこともできるようになり、成長が見られた。
加藤の打撃スタイルは「一振りで仕留める」スタイルだ。全投球に対するバットを振った割合を表すスイング率は38.7%でリーグ平均44.6%と比べると少ない。また、バットを振ったときに空振りしなかった割合を表すコンタクト率では82.8%とこちらはリーグ平均77.1%を上回る数字を残した。狙ったボールが来るまで我慢して、チャンスを逃さず打ちに行くバッターだ。
左右別成績
【徳島インディゴソックス】
月別成績
【徳島インディゴソックス】
9月には打率.371、OPS1.082と成績を戻し、スカウト陣に最後までアピールした。広角に打ち分ける技術はそう簡単に身につくものではないが、試合の機会が多い独立リーグだからこそ実戦で学べることも多くある。
条件別成績
【徳島インディゴソックス】
カウント別にみてみると多くのカウントで3割以上の成績を残していたことがわかる。特に2ストライクに追い込まれた場面に注目したい。0-2では1割台となっているものの、1-2では打率3割以上、2-2や3-2でも結果を残しており、投手有利のカウントでも優れた対応力を見せている。
飛躍のきっかけ
【徳島インディゴソックス】
本来引っ張った打球は強い打球になることが多く、長打に結びつきやすい傾向がある。実際に、加藤の長打率.459はリーグ5位と数字に表れている。
さらに、加藤の打球は「ゴロが少ない」という特徴がある。打球傾向をゴロ、フライ、ライナーで分類するとゴロの割合は36.9%と非常に少ない。放つ打球のおよそ2/3がフライかライナーかになる。引っ張って打つことで鋭い打球を外野まで飛ばすことができる打撃スタイルを今の加藤は身につけている。
1軍へのカギ
これまで歩んできたエリート街道から大きく異なる道を選び、覚悟を決めて挑んだ徳島での日々だった。野球と真剣に向き合うことで身体や技術のレベルアップだけではなく、寺岡や柏木などチームメイトの姿勢から心の成長もあった。NPBの環境でさらに揉まれて「心・技・体」で一流の野球選手になってくれることを期待している。NPBではショートに限らず、サードやセカンドなどでの起用も考えられる。打力のある右打ちの内野手としてバッティングにさらに磨きをかけ、守備走塁を鍛え上げて欲しい。1軍のスタメンに名を連ね、その名を全国に響かせる日が来ることが今から待ち遠しい。
成績&データ、分析ほか
中俊輔
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