徳島インディゴソックス「白川恵翔」のてびき!
【徳島インディゴソックス】
プロフィール
背番号:19
出身:徳島県
生年月日:2001年6月4日
身長:182cm
体重:92kg
投/打:右/右
経歴:池田高校~徳島インディゴソックス~SSGランダース~斗山ベアーズ~徳島インディゴソックス
地元の名門池田高校から入団した5年目右腕。読売ジャイアンツで活躍した池田高校OB・水野雄仁氏のように強いボールを投じることから「阿波の金太郎二世」の異名を取った。
プレイヤータイプとしては埼玉西武ライオンズの髙橋光成投手や、北海道日本ハムファイターズの伊藤大海投手のように、150km/h超のストレートに加えカーブやスライダー、フォークといった完成度の高い変化球も操る本格派。
今年5月には負傷代替外国人選手枠としてKBOリーグのSSGランダースに期限付きで移籍。6月1日に行われたキウム・ヒーローズ戦では先発として初登板し、5回無失点で初勝利を挙げた。KBOで勝利投手になるのはNPB未経験の日本人選手として初のことだった。
9月20日にインディゴソックスに復帰し、21日のトリドール杯チャンピオンシップ第一戦では1回無失点の成績を納めた。
余談だが、中学野球引退後に始めたジャベリックスロー(やり投げの小中学生版)でジュニアオリンピック陸上に出場し、日本一になった経験がある。
基本成績
【徳島インディゴソックス】
KBOでの成績については後で詳しく触れるが、12試合に先発登板し4勝をあげたことの意味は非常に大きい。NPBからの指名がなくとも、確かな実力のある選手は独立リーグに少なからずいる。四国アイランドリーグでトップクラスの実力を持つ白川がKBOでも投球で輝きを見せたことは他の独立リーガーにとっても国内以外の新たな活躍の場の可能性を広げることに繋がるだろう。
条件別成績
【徳島インディゴソックス】
塁状況別のデータからは被長打の少なさに注目したい。打たれた31本の安打のうち長打はわずか3本、得点圏では1本のみだった。
球種別スタッツ
SwStr% = 空振り数/全投球数(一般的な「空振り率」) Whiff% = 空振り数/スイングした投球数 【徳島インディゴソックス】
ただ、白川の良さはストレート以上に変化球にある。スライダー、フォークでSwstr%が20%台、Whiff%でも40%台とどちらもウイニングショットにできるレベルで使えていた。またカーブを含む3球種がすべて60%前後のストライク率となっており、制球面でも破綻していないことも投球の安定感に繋がっていると考えられる。独立リーグにはストレートの球速は出るものの、、、というピッチャーが多くいる中でしっかりと変化球も操れることの価値は大きい。
さらに左右別に白川のボールを見てみよう。
対右打者
【徳島インディゴソックス】
対左打者
【徳島インディゴソックス】
球速帯
徳島インディゴソックス 【徳島インディゴソックス】
飛躍のきっかけ
今回、白川についてはKBOでの登板内容について詳しく見てみよう。
【徳島インディゴソックス】
※リンク先は外部サイトの場合があります
【徳島インディゴソックス】
これまでストレートで積極的に押していくピッチングを四国アイランドリーグでは見せていたが、KBOでは変化球もしっかり交えていくことで投球の引き出しを増やした、というのが韓国での白川の大きな成長ポイントになる。
特に変化球の中で効果的だったのは「カーブ」「フォーク」の2球種である。球種の「失点抑止量」を定量化した「Picth Value」という指標がある。カーブのPicth Valueが7.4と高い数値を出しており、白川にとって大事な武器だった様子がわかる。フォークも被打率.200でPicth Valueが5.3と機能していた。
詳しいデータはこちらのサイトで見ることができるので、データに興味のある方は韓国語を翻訳しながら楽しんでもらいたい。NPBでは見られないような非常に詳細なデータがたくさん見られる。
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年度別成績
【徳島インディゴソックス】
1軍へのカギ
「阿波の金太郎2世」は5年間着実に年々徳島で成長を遂げ、今年は海外でもその実力を示した。NPBでも先発できる投手、ローテーションで投げられる投手としてまずは試されるだろう。KBOで学んだようにストレートと変化球をどちらも使いこなせなければ、先発投手は務まらない。今度はNPBの1軍の大舞台で白川が堂々としたピッチングを見せてくれる日が来ることが今から待ち遠しい。
成績&データ、分析ほか
中俊輔
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