【東都大学野球】優勝へ―。望みをつなぐ第4週2連勝。1年で3番を打つ米津は他界した祖父への思いを背に戦い続ける
米津煌太(スポーツ1年・大垣日大) 【日本大学】
安打1失点、完投で今秋3勝、リーグ通算15勝目を挙げたエース市川祐(法3年・関東第一) 【日本大学】
谷端将伍内野手(経済3年・星稜)、この時点で打率は4割1分9厘でリーグトップ 【日本大学】
チャンスに強い山口雄大内野手(スポーツ2年・西日本短大付) 【日本大学】
祖父が天国でも自慢できる孫であり続けたい―。
第4週2戦東農大戦、1―1の同点で迎えた6回、1死一塁から中越え適時三塁打で勝越し打となった米津煌太内野手(スポーツ1年・大垣日大) 【日本大学】
野球が大好きな祖父で、小さいころから野球の応援には必ずかけつけてくれていた。大学入学後は、動画配信をチェックしては、試合後には、「これじゃあダメだ、あそこで1本打てたらよかったのに。次はこうした方がいいぞ」と、厳しい言葉ばかりだった。
祖父の愛情が心に響いた。告別式に出席すると、近所の方々から声をかけられた。「おじいちゃんはね、いつもあなたのことを褒めていたのよ」。厳しかった祖父の本音。自慢の孫だったと聞き、涙がこみあげた。「うれしかった…。僕にはいつも厳しかったので…」。
今夏は入院が続き、8月下旬、電話で「頑張れよ。活躍楽しみにしているからな」という言葉が最後だった。米津は重夫さんの言葉を胸に、2戦目からの7試合で25打数9安打4打点で3割6分。(1戦目を入れると3割2分1厘)。リーグの打撃成績でも上位にランクインしている。「家族も応援してくれている。悲しんでいる時期なので、自分が活躍して笑顔にさせてあげたい」。そして、祖父が天国でも自慢できる孫であり続けるように。17日國學院大戦と第5週の亜細亜大戦へ。全力で優勝をとりにいく。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ