「チャンスが来た」宮田成華首位に1打差で最終日へ
【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】
26歳の宮田成華(なるは)が、JLPGAツアー初優勝に手が届く位置へ浮上した。首位に5打差の20位タイでスタートすると、7バーディー・1ボギーの66をマークし、首位に1打差の通算9アンダーでホールアウト。現状ではメルセデス・ランキング60位に低迷しているだけに、初のシード権獲得へ向けて「今季は残り5試合しかない。優勝争いをしたいと思っていました。チャンスが来たのかなと思います」と俄然、鼻息を荒くしたのも無理はない。
「夏過ぎから少しずつティーショットが曲がり始めていたのですが、前々週の日本女子オープンゴルフ選手権に出場できず、そこで修正することができたのがよかった」。前週終了時点で今季ツアー20位にランクされていたドライビングディスタンス(平均248.89ヤード)に安定感が加わったことが、躍進のきっかけになった。
最近は竹田麗央、川﨑春花、櫻井心那、佐藤心結ら「ダイヤモンド世代」(2003年度生まれ)を始め、年下の選手たちの活躍が目立ち、「若い選手たちのプレースタイルには勢いがあって、いい方向に引っ張ってもらえていると思います」と刺激を受けている。そろそろ自身が結果を出す頃合いかもしれない。
【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】
運命の最終日へ向け、「伸ばし合いになると思うので、バーディーを取らないといけませんが、メリハリも大事だと思います。ピンポジションは変わるでしょうが、なるべくグリーンの同じ面に載せて、チャンスを多くつくりたいです」と戦略を練る。初優勝については「フロント9を終えてみないと、何とも言えません。ガチガチに意識はしないように…」と自分に言い聞かせるように話した。
某中華料理チェーン店がお気に入り。「第1日の夜も、親と一緒に行きました。特に餃子が好き。ささっと済ませられるし、安くておいしいですよね」と笑う感覚は実に親しみやすいところだが、シード権を獲得し賞金を稼いだ後なら、少しくらいグルメになっても、誰も文句は言わないはずだ。(宮脇 広久)
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