【BOATRACE】「トータルで節イチ!」と新開航が自信持ってのG1戦2回目Vへ 桐生G1赤城雷神杯

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 ボートレース桐生(ナイター)では10日に「G1開設68周年記念 赤城雷神杯」(優勝賞金1200万円)の5日目が行われ、9~11Rで準優勝戦3個レースが争われた。。

 準優初戦の9Rは、1号艇の中田竜太(福島出身・埼玉支部36歳)【写真下】が、1コースからコンマ11のスタートで逃げ切り勝ち。2着は3コースからつけ回った関浩哉。優勝戦一番乗りを決めた中田は勝ち上がりのインタビューで「関選手がすごい勢いで来そうな雰囲気があったし、ちゃんと回りたかったけれど冷静ではなかった。モーターも、ちょっと合っていなかった。皆も出していて、自分のもいいけど余裕がなかった」と反省の弁を述べた。ただ、中田は優勝戦へ「試したいこともあるし、うまく合わせられれば足ももうちょっと良くなるかも?」と良化に向けての道筋は見えている様子。

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 続く準優10Rは波乱の展開。1枠1コース戦の武田光史が、スタートでコンマ22と後手を踏む形。2コースの地元・椎名豊(群馬出身・群馬支部36歳)【写真下】も、コンマ18と速いタイミングではなかったが、スリット後は直線パワーでのぞいていく格好。1マークは武田が先マイに持ち込んだが、そこを椎名がきっちり差し切って1着。武田はまくり差してきた久田敏之の猛追を受けたが、何とか退けて2着に踏ん張った。

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 勝った椎名は「スタートは放っちゃったけれど、放ったと思えない出方をしています。完璧な足です」と仕上がりに自信満々の表情。今期F2本を抱えていて鋭いスタートは封印しているが、ここ一番で本来の攻めの鋭さを発揮する可能性も十分あるだろう。

 準優ラストの11Rは予選トップの新開航(福岡出身・福岡支部28歳)【冒頭の写真】が「完璧なレースができた」とレース後に語ったとおり、強さが際立つ内容だった。新開は1コースからコンマ13のトップタイミング。「落としてはいないけれど、誰も来ていなかったので上体は起こしながら」。そこからスリット後に力強く伸びると、1マークは楽々の先制ターン。中・外勢に何もさせず逃げ切った。2着は3コースから握った瓜生正義が、2マークで杉山正樹を差しさばいて入った。

 勝った新開はインタビューでも落ち着いた表情。「モーターに関しては言うことがない状態。どの足も良くて、自分の中でこれ以上ないと思う。椎名さんのも良さそうだけど、トータルで見たら自分のが節イチだと思います」と節イチ宣言も飛び出した。最終日ファイナルレースは、ポールポジションの1枠。近況の1コース戦は3連敗中と流れが良くなかっただけに、準優で完璧と言える逃走劇を演じられたことは何よりもいい薬となった。最後も見事逃げて昨年11月の常滑ダイヤモンドカップに続く、G1戦2回目の優勝を達成するか、注目の一番。

 11日に行われる優勝戦のメンバーと今年の獲得賞金順位は以下のとおり。

<桐生 最終日 12R 優戦戦>
1枠 新開  航 (福岡・福岡) 賞金39位
2枠 中田 竜太 (福島・埼玉) 賞金63位
3枠 椎名  豊 (群馬・群馬) 賞金28位
4枠 武田 光史 (福井・福井) 賞金193位
5枠 瓜生 正義 (福岡・福岡) 賞金18位
6枠 関  浩哉 (群馬・群馬) 賞金16位
※()内は出身・支部の順

 福岡の新星として輝きを増す1枠新開航がV最短の位置にいるが、3枠にはF2ながら抜群のストレートパワーを誇る椎名豊が陣取り怖い存在となる。外枠の瓜生正義、関浩哉らも現在賞金ランクで関が16位、瓜生が18位と上積みが是非とも欲しいポジション。1つでも上位着を!という気迫のレースに期待できそうだ。

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