【日本オープンゴルフ選手権・第1R】徐々に本来の姿を取り戻しつつある比嘉一貴が3位タイスタート

日本ゴルフ協会(JGA)
チーム・協会

【報告:M.Ideshima 写真:Y.Watanabe / S.Osawa】

先週のACNチャンピオンシップゴルフトーナメントで3位タイ。4日間60台を並べた比嘉一貴が、今週も好気配だ。

10番ホールからスタートして前半は2バーディ・2ボギーのイーブンパーで折り返すものの、後半は6番ホールからの3連続バーディを奪取。首位とは4打差があるものの、3位タイと好位置で第1ラウンドを終えた。
「今日のスコアは満足しています。もちろん距離が短いわけではないんですが、やっぱりフェアウェイキープを最優先に考えています。200ヤード前後が残っててもフェアウェイから打つことを心がけてやっています」
この日の比嘉はドライバーを使ったのは1ホールのみ。それほどフェアウェイキープを重視したプレーに徹した。

昨年は欧州D Pワールドツアーに参戦し、結果的にシードを獲得することはできなかった。今季は日本ツアーを主戦場としているが、2022年に賞金王に輝いた頃の圧倒的な強さのオーラが失われているように見えた。ただ、それは単に不調だったわけではない。今日も含めて、最近の数試合で徐々に比嘉らしいプレーが見られるようになったのは、日本仕様のゴルフを思い出しつつあるからだ。「日本のゴルフってこう言う感じだったなと思って、やっと感触が戻ってきた感じです。向こうで求められるゴルフをこっちでやろうとしたら痛い目に合うなと」

欧州D Pワールドツアーで思うような結果を残せなかったものの、海外でプレーすることの気持ちは切れていない。欧州で求められることを日本でやろうとしていたのも、いずれ早い段階で向こうに戻りたいという強い意志があるからだ。ただ、今はそれよりもまずは結果を出すことに気持ちをいい意味で切り替えた。

比嘉にとって日本オープンと言えば思い出されるのは2022年大会。当時アマチュアだった蟬川泰果に競り負けた苦い思い出がある。奇しくもこの日はその蟬川と同組。リベンジといったような思いは無かっただろうが、少なからず当時のことは思い出したに違いない。

そんな悔しい思い出が比嘉にとって、圧倒的な強さを誇っていた頃の自分を思い出すスイッチになるかもしれない。明日以降も比嘉のプレーに注目だ。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

(公財)日本ゴルフ協会(JGA:JAPAN GOLF ASSOCIATION)は1924(大正13)年10月、神戸・根岸・東京・鳴尾・舞子・程ヶ谷・甲南の全国7クラブの代表により、創設された我が国のゴルフ界を代表する団体です。ゴルフ精神の正しい順守、ナショナルハンディキャップ制度の実施、公式競技の開催、ゴルフ・ルールとエチケットマナーの正しい普及などに努め、ゴルフの健全な発展と普及を図り社会に貢献して参ります。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント