【九州電力キューデンヴォルテクス・猿レポ】選手がレポート!2024プレシーズンマッチ v 中国電力レッドレグリオンズ戦

チーム・協会
あけましておめでとうございます!
オフも終え、いよいよ開幕に向けて本格的に始動しております!
今季もどうぞよろしくお願いいたします。

初めましての人もこんにちは!
今季も試合後レポート(通称、猿レポ)を担当させていただきます、プロップの猿渡です。
トレードマークといえば、バナナと自慢の髭。
日々丹精込めて育てていますが、いつかの気まぐれで刈り取ってしまうかもしれません。ぜひ、試合のついでに髭がまだ健在かどうか確かめに来てくださいね!

シーズンも明けましたので、まずは軽く自己紹介をさせていただきます。
1990年9月生まれの34歳、ポジションはプロップです。
熊本の荒尾高校(現・岱志高校)でラグビーを始め、帝京大学を経てコカコーラレッドスパークス、宗像サニックスブルース、そして現在の九州電力キューデンヴォルテクスと渡り歩いてきました。

現役で活動するプレイヤーが書くこのレポートを通じて、ヴォルテクスや選手たちに少しでも興味を持っていただき、「試合を観に行ってみようかな?」と思っていただければ幸いです。
シーズンを通してお付き合いいただければと思います。
よろしくお願いします!


では早速本題へと移ります。

夏の残暑も次第に和らぎ、秋の気配が深まる中、天候にも恵まれたヴォルテクスの開幕戦が、いよいよ幕を開けます。

10月5日(土)、プレシーズンマッチ開幕戦となる1戦目、中国電力レッドレグリオンズ(以下、中国RR)との試合が福岡市にある“JAPAN BASE”で行われました。

チームは初夏の7月1日、新たな体制となり2024-2025年度シーズンテーマである

【©九州電力キューデンヴォルテクス】

というスローガンの元、フィットネスを中心とした体力作りから始動しました。

スローガンに込められた意味としては
"できない言い訳を探すのではなく、何事にもチャレンジし、タフな状況を楽しめる集団を目指す"

そのテーマのとおり
よりタフな精神、選手になる為にも日々の走り込みで力を養い、酷暑を乗り越え一歩一歩確実に力を積み重ねてきました。
そして9月2日にはプロ選手を含む全メンバーが合流し、いよいよ新シーズンに向けた本格的なラグビー練習がスタートしました。

今試合は、この夏の厳しいトレーニングで培った力を試す絶好の機会です。
自分たちのやるべきことにチャレンジし続けてシーズンへの勢いをつけ、私たちの成長を確かめる場にしたいと考えます。

中国RR戦の試合メンバーはこちら
https://www.kyudenvoltex.com/game/p124


《試合内容・結果》

最初にトライを決めたのはヴォルテクスでした。
前半5分、プレシーズンのファーストトライを決めたのは2番フッカーの中村元気選手。
ヴォルテクスの強みであるラインアウトモールを活かし、トライラインに向かって一気に押し込み、グラウンドの左隅にボールを押さえてトライを奪いました。
チームの今シーズン初トライに会場は一気に盛り上がりを見せます。
難しい角度からのコンバージョンキックも15番フルバックのチャーリー・ワージントン選手が華麗に決め、2点を追加してスコアを7-0とし、幸先の良いスタートを切りました。

ヴォルテクスの試合に初出場を決めたルーキーの竹部力選手【1番プロップ】 【©九州電力キューデンヴォルテクス】

その後、トライを重ねたいところでしたが、中国RRの勢いあるディフェンスと自らのミスが重なり、なかなか攻めきれず、逆に中国RRから15分と40分に連続トライを許してしまい前半のスコアを7-14として折り返します。

今回のプレシーズン初戦は公式戦とは異なり、試合登録人数に制限がなかったため、31人のメンバーが試合メンバーとして準備していました。
これにより、ハーフタイムでほぼ全員が交替することとなります。
ハーフタイムの間に前半での改善点や修正点を交替メンバーと共有し、それらを踏まえて後半に臨みます。

ヴォルテクスの試合に初出場を決めたルーキーの深田晋平選手【28番 センター】 【©九州電力キューデンヴォルテクス】

後半開始早々、先にトライを奪ったのはヴォルテクスでした。
後半2分、ヴォルテクスの連続アタックから最後は左端までボールを展開して、最後は30番フルバックの竹下拓巳選手がボールを押さえてトライを決めます。
その後のコンバージョンキックを27番ウイングのの萩原蓮選手が成功させ、スコアは14-14の同点になり振り出しに戻します。

後半は特にフォワードが圧力をかけ、前に出る場面が多く、後半10分、17分、35分に粘り強くモールを作り、3連続トライを量産しました。
途中、中国RRに1トライを奪われましたが、最後はヴォルテクスの持ち味である粘り強いディフェンスから25番スクラムハーフのスペンサー・ジーンズ選手が相手のパスをカットし、ターンオーバーから一気にトライラインまで駆け込み、ダメ押しのトライを決めました。
最終スコアは42-21となり、プレシーズン開幕戦の勝利です。

ラインアウトモールで一気にトライラインまで駆け抜けてトライを奪うフォワード達 【©九州電力キューデンヴォルテクス】

この試合からしっかりと学びを得て、これから続く試合にも活かしていきたいと思います。

《個人的見解と次戦に向けて》

私たちはJAPAN BASEで1週間の合宿を行い、最終日には今回の中国RRとの試合で締めくくりました。

今回の合宿の目標は

「BUILD THE TEAM」

この目標のもと、普段とは違う環境やスケジュールの中で、互いにより深くラグビーに向き合い、さまざまなコミュニケーションを取りながら、より良いチーム作りに取り組みました。
選手同士の関わり方や、普段とは異なる時間の使い方ができ、非常に充実した期間となりました。
その中で、昨シーズンまでのルール改定に対するアプローチや、ヴォルテクスとしての意義を再認識することができ、私自身もこのチームの一員であることを誇りに思っています。

合宿で学んだことや感じたこと、初戦を終えての課題や成長の余地は本当にたくさんあります。
ヴォルテクスはまだまだ強くなれると強く感じた試合でした。
これらの経験を次戦のリコーブラックラムズ東京との試合に活かし、さらに続くプレシーズンやリーグワンのシーズンに必ず役立てることができると確信しています。

相手ボールを奪い一気にトライまで加速するスペンサー・ジーンズ選手【25番 スクラムハーフ】 【©九州電力キューデンヴォルテクス】

今後のヴォルテクスに期待していただけると嬉しいです。
その期待に応えるために、皆さんと共に笑顔で戦えるよう、全力を尽くします。
これからも一緒にグラウンドで戦いましょう!


《今週の個人的Pick up Player》

こちらの項目は、私が個人的に毎レポートごとでさまざまな視点からヴォルテクスの選手を選び紹介をしていくトピックです。
試合だけではわからない選手の意外な一面や人となり、ギャップの部分などの選手を少しでも知っていただくきっかけになればと考えています。

早速、今回私が選ぶPick up Playerは、今シーズンのヴォルテクスのキャプテンとバイスキャプテンを担う2人、
ウォーカー・アレックス拓也キャプテン竹ノ内駿太バイスキャプテンです。

【©九州電力キューデンヴォルテクス】

2人はともに昨シーズン、4人体制の共同キャプテンの一角を担っていましたが、今シーズンはそれぞれ単独でキャプテンとバイスキャプテンに就任しました。

そんな我らがキャプテン、ウォーカー・アレックス拓也選手(以下、アレックス選手)のポジションはNo.8。
その持ち味は、激しいコンタクトプレーとボール争奪戦への鋭い嗅覚です。
さらに、英語と日本語を巧みに使いこなすコミュニケーション能力も特筆すべき点です。

そんなアレックス選手は、大学卒業後から現在に至るまで本当に多くの経験をされています。
その詳細に関しては、このレポート内では書ききれない為、彼のインタビューが掲載されている他の情報誌やサイトをご覧いただけますと、彼の素晴らしさや人となりが少しでも伝わるのではないかと思います。

ここで、どのインタビューにも取り上げられていない情報を一つご紹介します。
アレックス選手の趣味は「焚き火」だそうです。
焚き火と一口に言っても、さまざまな楽しみ方があります。
激しく燃えさかる火を見つめるのも良し、静かに燃え続ける様子を楽しむのも良し、何か食材を焼きながら火を眺めるのも良しです。
また、焚き火に集中することはリラックス効果もあり、日頃気持ちのオンとオフの切り替えがとても重要だと思います。
試合中は鬼のような形相のアレックス選手も、好きな焚き火を見つめるときは優しく穏やかな表情をしているんだろうと想像します。笑

これから寒さが増してくる季節、シーズンが近づくにつれてアレックス選手の心の炎も熱く激しく燃えさかること間違いなしですね。


次にバイスキャプテンに就任した竹ノ内駿太選手(以下、竹ノ内選手)は、スクラムハーフのポジションを担当しています。
彼の持ち味は、強気に攻めるプレーと一瞬の隙をつく大胆さ。
まるで、対戦相手の間をすり抜ける忍者のようです!

チームを勝利に導くために、フォワードやバックスとの幅広いコミュニケーション能力を駆使し、必要があれば年齢に関係なく的確な激を入れる「猛獣使い」でもあります。
年齢を気にせず激を入れられるのは、竹ノ内選手だけの特権ですからね。

そんな竹ノ内選手の趣味は、SUP(サップ)やサーフィンなどのマリンスポーツ。
好きなものはコーヒーで、今回の合宿中も気がつけば片手にコーヒーを持っている姿が頻繁に目撃されました。
近所の美味しいコーヒーのお店を教えてくれたりするグルメな一面もあり、ぜひ一緒に行きたいところです。
また、マリンスポーツに関しても、竹ノ内選手は自前のボードを持っていて、波に抗いながら自在に乗りこなすことは素直に尊敬します。
私だったら、立つことすらままならず、波に飲み込まれてしまうでしょう。
ラグビーの面でも、さまざまな局面を楽しみながら乗りこなし、チームを引っ張っていってくれることを期待しています。
もちろん、時にはコーヒーを片手に「さあ、行くぞ!」と声をかけながら、皆を鼓舞してくれると嬉しいです。


《最後に》

次のプレシーズンマッチ第2戦は、10月13日(日)に福岡県にある「JAPAN BASE」でリコーブラックラムズ東京と対戦予定です。
前回と同じ会場での開催となります。

リコーブラックラムズ東京は、今季もディヴィジョン1に所属する強豪チームで、私たちヴォルテクスにとっても大きな挑戦となると考えています。
毎年プレシーズンでの定期戦を通じて、互いに切磋琢磨していますが、今年も激しい試合が期待されます。

私自身、ヴォルテクスに加入して3年目を迎えます。
加入以来の戦績としては、一昨年は惜しくも敗戦、昨年は引き分けと、勝利を手にすることができず、練習試合とはいえ悔しい思いをしてきました。

ヴォルテクスとしては、プロセスを重視し、目の前のプレーや1つ1つの勝負にこだわることで結果を積み上げていきたいと考えています。
そして、今年こそはディヴィジョンの壁を越え、勝利を掴み取りたいと思います。

【©九州電力キューデンヴォルテクス】

ぜひ会場にて引き続き皆様の熱い応援の程、宜しくお願いいたします!



『猿渡 康雄ってどんな人?』
と思われる方もいらっしゃるかと思いますのでこの場を借りて私のInstagramのURLを貼らせて頂きたいと思います。
興味のある方はぜひチェック&フォローをお願いします!

https://instagram.com/saruyasu?igshid=NGVhN2U2NjQ0Yg%3D%3D&utm_source=qr


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著者プロフィール

国内最高峰のラグビーリーグ「リーグワン」に所属するラグビーチーム。九州全域(全県)をフレンドリーエリアとし活動しています。

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