2024.10.5 FC町田ゼルビア vs 川崎フロンターレ

note
チーム・協会
【これはnoteに投稿されたりんぐさんによる記事です。】
おはこんばんにちは。

前節に広島との首位攻防戦に敗れ、3位で迎える今節。なんと野津田に川崎フロンターレを迎えることに。日程表見た時に絶対川崎と神戸の開催場所が逆だろ!ってツッコんだのは私だけでないはず。

個人的には、縁のある小林悠やイサカゼインが所属していたり小学生時代にJリーグチップスに中村憲剛のサインを入れてもらったりして思い入れがあるクラブなので嬉しい限りです。相馬さんの時に麻生グランドのTM見に行ってボコボコにやられたのも印象深い。

てなわけで振り返ります。

スタメン

【りんぐ】

ゼルビア:4-4-2
前節から4人変更。不動の2トップを入れ替える決断。黒田さんは試合後のコメントでもともとHTで変えるつもりだったと言っていたが、こちらは休ませるのとミッドウィークに試合のあった川崎が後半ガス欠になる想定だったのだろう。それとトピックは望月のCB起用。福岡戦でCB起用の目途が立ったのと、下田のコンディション不良でボランチのできるドレシェビッチをベンチに置いておきたかったのだろう。練習動画見ると本職の松本もミンギュもいるが、試合勘重視とヘンリーへの期待値がCB起用を決断させたのだろう。
川崎:4-4-2
数字としては4-4-2と表現したが、脇坂がかなり内側に入ってプレーするので中盤フラットの4-3-3のようにも見える。マルシーニョも内側に入ってプレーしていたのは印象的だった。前節は新潟に5-1、そこからは1人変更で、出場停止明けのファンウェルメスケルケンが復帰して佐々木がCBに入る。ミッドウィークのACLE光州戦は、完全にターンオーバーした訳ではないが、中盤や前線の選手は入れ替えていた。

一本中の一本な先制点

グラウンドコンディションは雨。パス、トラップと基本的な動作の部分で分がある川崎が序盤からボールとペースを握る。後述するが、サイドから前進され、バイタルで浮いた選手を使ってのダイレクトプレーで攻め込まれる時間が続く。天候と展開はホームでの広島戦のようだった。

しかし、先制したのはゼルビア。 昌子からのパスを受け取った杉岡が縦へスムーズに展開できる受け方をし、藤本に背後へ走らせるメッセージ付きのパス。対面のファンウェルメスケルケンが上手くボールを処理できず、藤本がボールを回収して、近くに寄ってきた中島裕希へパス、迷わず振り抜いて見事なゴール。

黒田ゼルビアの標語の1つである「一本中の一本」を体現するようなゴールだった。

この直後にもバイタルが空いたところで、中島が左足でシュートを打つ場面があったが、こちらは枠を捉えられず。この後は、SBに規制をかけられるようになり、藤本の裏抜けもボールではなく藤本へアタックする方法で藤本に自由を与えない対応をファンウェルメスケルケンがしたことで、決定機らしい決定機はほとんど作れず。

HTに予定通り、2トップを入れ替えるが後半開始早々に3失点目を喫したことと、チーム全体が気落ちしたことで、見せ場は特になかった。前半の2トップよりもプレスバックのところで緩みが見えたり、どちらかというとフィジカルよりもメンタルのところで上手くいっていないことがわかるプレーが続いた。

ここに来て、一番もらってないであろう中島裕希がFWで最も調子が良いことを開幕前に誰が予想しただろうか。代々、ゼルビアのFWはタスク過多だが、それでも五輪帰り、初代表帰りでコンディション落ちすぎな気もする近頃のゼルビア…

前節から改善されていないサイドの守備

前節の広島戦は左サイドからのクロスで2失点した。その際にSHの戻りの遅さと、SBがWBとシャドーの2人を見ることによる出足の遅れ、マークの受け渡しについて振り返りで指摘した。

今節もほぼ同じ課題が露呈した。川崎は4-4-2で広島とは配置が異なるものの、SBが大外のレーンの高い位置まで駆け上がってくること、SHが内側のレーンに立ってプレーすることで広島戦と似たような状況が作られていた。

川崎は丁寧に低い位置から繋いでくると見せかけて、割とロングボールを使うこともあった。ただ、ゼルビアの4-2-4のプレスのSHの背中に1人立たせて、SHを動かすことで前進してきた。藤本はさておき、相馬は二度追いしてくれないのと、対面の三浦のスプリントに対するリアクションの遅れでまたもや林が2人を見ないといけない状況が出来上がってしまった。

なんとか前進を遅らせても、相馬と林、白崎の3人でマークの受け渡しが上手くいかず、三浦に同点弾を許してしまった。それ以外にもこれまでならSBの前にCHのカバーで対応していたところにCHがいなかったり、SHとのマークの受け渡しのところでのエラーなどこれまで無かったエラーが起きているのは確かだ。個人的には白崎の過度な出張も気になるのだが、下田や柴戸と比較する材料は手元にないけど、ちょっと気になるところではある…

右CBとSB間のスペースを割られることが増えているのも懸念だが、こちらはヘンリーがFWに引っ張られすぎたことが原因のようにも思える。

どちらにせよ、サイドの守備についての課題がまたも露呈したことは残念でならない。ただ、三浦の運動量と縦への意識がスーパーであったことは忘れないように書き残しておきたい。


試合結果

町田 1-4 川崎
得点者:13' 中島裕希
              28' 三浦颯太
              38' 山田新
              50' エリソン
              71' マルシーニョ

さいごに

あえて触れなかったが、谷のああいうミスは毎試合起きていたし、それがたまたまこの試合で起きてしまったのだろう。そこからバタバタと崩れていったのは今のチーム状況を現しているのが切ない。先制してから守備が崩れるあの感じ…2022リバイバル…

降雨の有無による勝ち負けはよくわかんない。全体的に足元が決して上手くないのはあるけど、そもそも夏の選手の入れ替えで保持への取り組みの優先度が下がったのもあるし。

そう考えると「守れて何でもできるサッカー」からは遠くに来てしまったような気がする。



最後までお読みいただきありがとうございました。

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