遠回りしようか 7節 アトレティコvsセルタ(A) 2024.9.26
【遠回りしようか 7節 アトレティコvsセルタ(A) 2024.9.26】
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●スタメン
オブラク
ル・ノルマン / ヒメネス / ヘイニウド
モリーナ / ジョレンテ / コケ / ギャラガー / ジュリアーノ
グリーズマン / スルロット
ラージョ戦休養だったル・ノルマンが戻った。ジュリアーノが初スタメン。
・セルタ
グアイタ
マンキージョ / スタルフェルト / マルコス・アロンソ
カレイラ / ベルトラン / ソテーロ / ウーゴ・アルバレス
アスパス / スウェドベリ / ボルハ・イグレシアス
前節アトレティック戦でミンゲサが怪我をしたセルタは対人能力が優先されたような人選になった。マルコス・アロンソは移籍後初スタメン。
【がーすけ】
●前半
・数的に噛み合うセルタの保持
・ポイントは左右FWvsHV
・ジュリアーノ特集
お品書き
セルタのビルドアップは3-2。アトレティコはギャラガーが前に出て3枚。ばっちり噛み合う。
ミラーゲームみたいな言葉は嫌いなので使わない 【がーすけ】
配置の狙いというか3-2-5がハマればこうなる、という事でWBでハマって左右のFW(アスパス&スウェドベリ)がHVとタイマンポストプレーが発生。これが最初のデフォルトパターン。
こういう位置で 【がーすけ】
グリーズマンは背中のソテーロをけっこう気にしていて対面するマルコス・アロンソが割と浮いた。という事で保持はセルタの側となった。
攻撃面で特に語る事もなかったのでジュリアーノ・シメオネ特集にします。
・ジュリアーノ・シメオネ
左WBでスタメン出場。対面する相手がセルヒオ・カレイラだったので言い方は悪いが多少のヘマをしても取り返しは付く。とはいえなかなかヘマが多かった前半。まず9分にびっくりするほど逆を取られてどフリーでクロスを上げられそうになった。ヘイニウドがすっ飛んでカバーしたので事なきを得た。30分にも足を止めた対面でずっこけて振り切られた。一旦落ち着こう。
ミドルブロックではもう少し前に出ろとギャラガーに指示されていたがたぶんチーム全体のオーダーはそんな事もなかったと思われる。親父の指示優先。
ジュリアーノ側からであればクロスが上げられる事を確認したセルタは押し込みフェーズになると右サイド(アトレティコの左サイド)を押す。
【がーすけ】
ジュリアーノは保持局面では大外配置よりも内側へ。スルロットと並ぶFWタスクがメインだった。クロスではファーに飛び込むリーノのような仕事よりもそもそもゴール前で待ち構えた。ボールが流れた先に誰かがいるわけでもないのであまり好きな形ではない。
ジュリアーノがFWの位置にいる分ネガトラは変な配置になったが、後方にヘイニウドとギャラガーを置く事で解決している。ちょっと過保護すぎやしないか、親父。
ジュリアーノの配置に関連してグリーズマンはおそらくライン間でボールロストはするなと言われていたようで右大外へ出張。むしろ左に来てくれた方が中継点になれたような気もするが。
●前半終了
アトレティコはビルドアップで進めなかった時に蹴るハイボールがスルロットに収まらなかったのがまあまあ誤算。ただ、スルロットの対応をしていたスタルフェルトにはギャラガーの突進でイエローを出させている。全体的に大人しめの45分だった。
●後半
・人を変えずに変えたバランス
・ジョレンテ&ギャラガーの中盤稼働
・クローズは物量差
お品書き
選手交代はなかったがアトレティコはジョレンテが右に動いて前に出る3枚を変更。
【がーすけ】
ジョレンテはコケの隣で特に何もしていなかったので攻撃タスクも追加したが、最初の選手交代は54分で、コケ→アルバレスを交代。マドリーダービーを見据えてコケを休ませる。同時にジョレンテがもう一度CHタスクに戻った。グリーズマンも右に戻り、アルバレスは左。
ちなみにコケは休むのも大事だが既にカードを2枚持っており、アスパス周辺でイエローをもらうと嫌だったのでこの辺で下がってもらった方が良かった感。
64分にデ・パウルとリケルメ。交代はジュリアーノとスルロットだった。面白かったのはデ・パウルが前でジョレンテがCHのままだった事。
【がーすけ】
ジュリアーノ→リケルメの交代で左大外にポイントを作って押し込むきっかけを作った。リケルメは久しぶりに悪くないパフォーマンス。
セルタの交代策は同ポジションを中心に。70分にまずはマンキージョに替わって右HVハビ・ロドリゲスが出てくる。それとアルフォンソ・ゴンザレス。73分に早速ハビ・ロドリゲスのポケット特攻でチャンスメイクしている。アスパスがいるサイドのHVが特攻してくるのはなかなか対応がややこしかったが、それを止めるための人間兵器としてヘイニウドが存在している。止めて当然。
84分にコレア投入でジョレンテをWBに動かして攻撃シフト。セルタはアスパスを下げて中盤を増やしたが、逆にアトレティコは配球しやすくなったような気もする。
決勝点は90分。コレアのライン間ワークが右大外でグリーズマンに時間を与え、この日前半からずっと狙っていた右CBの頭を越すクロスがアルバレスにピタリ。こういうボールにこういう入り方。最後までベストなソリューションを示し続けた結果が出た。
結果論だがハビ・ロドリゲスを入れたのに最終的に撤退する事になり、そのハビ・ロドリゲスの頭上で決勝点が生まれてしまったのは皮肉な結末だった。短い時間でも攻撃で良さを出していただけに尚更可哀想な最後であった。
●試合結果
アトレティコはターンオーバーの最中でCBとジョレンテ以外のプレータイムを制限できている事もプラス要素。言い訳無用のダービーへ向かう。
9/26
エスタディオ・デ・バライードス
セルタ 0-1 アトレティコ
得点者
【アトレティコ】'90 アルバレス
●ピックアップ選手
初スタメン。できる事もできない事も当然あるがボールに強く出られる所とFWとしてプレーできる所は差別化になり得る。
オブラク
止めるべき場面を止めて決勝点を待った。久しぶりに"オブラクのクリーンシート"
ヘイニウド
アスパスの相手をしながら何故か終始ボルハ・イグレシアスと大喧嘩して忙しかった。得意な試合展開ではあった。
ギャラガー
ボールを奪える間合いが相手選手の思っているより一歩分ほど長く、当然のようにボールを奪える。ラストサードでは神出鬼没だった。
アルバレス
ここまでの試合の中では一番ボールの触り方が良く居心地良さそうだった。チームを勝たせる能力を示した。
●myQA
後半、54分アルバレス投入から64分のスルロット交代までの約10分ほどだったが、スルロットの後ろにグリーズマンとアルバレスが並ぶ形は概ね機能した。ライン間を狙ってボールが入りピッチ幅を使った攻撃に繋げている。問題はグリーズマンの守備タスクが重くなる事と思われるが、ジョレンテとギャラガーを中盤に並べる形は一つのアンサーなのかもしれない。
7-2 グリーズマンを頂点にした非保持5-4-1
翻って、グリーズマンを頂点にした5-4-1へ移行した。セルタ相手に一点取らないといけなかった状況を考えるともう少しボールを取り上げたいところだったが、この形が現状守備力は最強でしょう。ジョレンテとデ・パウルは中盤中央でも大外でも問題なく、攻撃に転じればグリーズマンに必ずボールが収まるのでWBを含めて両サイドから2,3人飛び出してカウンターが打てる。スルロットがピッチにいない事が前提だが今のスカッドでこの形がハマらない選手が一人も思いつかない。強いて言うならバリオスくらい。リードしたら全部これでいいんじゃないか。
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