早大野球部 吉納副将が2試合連続本塁打!投打で圧倒し今秋1つ目の勝ち点を獲得/東大2回戦

チーム・協会
東京六大学秋季リーグ戦 9月15日 神宮球場
【早稲田スポーツ新聞会】記事 田島凜星、写真 太田さくら、西本和宏

 1回戦を17安打20得点で快勝した早大。勝ち点獲得に向け挑んだ2回戦もその勢いは止まらなかった。2回、梅村大和(教4=東京・早実)の適時打で先制すると、吉納翼副将(スポ4=愛知・東邦)の2試合連続アーチでこの回一挙7点を獲得する。続く3回にも連打と四球で点差を広げ、前日に引き続き二桁得点とした。投げては宮城が6回まで安打を許さない投球を披露。また春は立大1回戦で打者2人との対戦にとどまっていた髙橋煌稀(スポ1=宮城・仙台育英)が復帰登板を果たすなど、東大打線を1失点に抑え12ー1で勝利し、勝ち点を獲得した。

 先発を任されたのは宮城。先頭打者の酒井捷(東大3年)にいきなり四球を与えたものの、盗塁を試みた酒井を印出太一主将(スポ4=愛知・中京大中京)が刺し、3人で攻撃を終わらせる。以降は、変幻自在な変化球で空振り三振を奪うなど凡退の山を築き、2回から6回まで一人の走者も許さない完璧な投球を見せた。

先発の宮城 【早稲田スポーツ新聞会】

 初回は無得点に終わった打線だが、2回に試合の流れを掌握する。先頭の前田健伸(商3=大阪桐蔭)が右中間への三塁打を放つと、小澤周平(スポ3=群馬・健大高崎)が死球で出塁し、梅村大和(教4=東京・早実)の右前適時打で先制に成功。さらに梅村の盗塁時に捕手の二塁への送球が逸れ、三塁走者の小澤も生還した。続く石郷岡大成(社3=東京・早実)が四球を選び、宮城が犠打を決めると、再び捕手の悪送球があり得点。一塁走者の石郷岡も、自慢の足を飛ばして一気に本塁へ駆け戻った。ここで打順は二巡目に入り、1番・尾瀬雄大(スポ3=東京・帝京)が左越え適時二塁打を放つ。そして打席に入ったのは吉納副将。右翼への一打は文句なしの2点本塁打となり、前日の2本を含めこのカード3本目のアーチでダイヤモンドを一周した。

2回に本塁打を放った吉納副将 【早稲田スポーツ新聞会】

 3回も早大は攻撃の手を緩めない。石郷岡が中前安打で出塁すると、宮城が投前内野安打で1死一、二塁の好機を作る。続く尾瀬、山縣秀(商4=東京・早大学院)は二者連続で四球を選び、押し出しの1点を追加した。吉納副将は三振に倒れたものの、満塁の好機は続き、4番・印出主将が打席へ。5球目を振り抜いた当たりは走者一掃の3点適時二塁打となった。さらに2回に2本の三塁打を打っている前田がこの試合3本目の安打を放ち、計12得点とした。

3回に適時二塁打を放った印出主将 【早稲田スポーツ新聞会】

 宮城は7回もマウンドに上がったが、先頭打者にこの試合初の安打を浴びたところで継投へ。代わった髙橋煌は安打と四球で無死満塁のピンチを招く。しかし、140㌔後半の直球とキレのある変化球を組み合わせて後続を空振り三振と併殺に打ち取り、久しぶりの神宮で存在感を示した。8回に登板した香西一希(スポ2=福岡・九州国際大付)は先頭に中前安打を許し、後続打者の左中間への二塁打で1点を失ったものの、残りのアウトをしっかりと取り切った。そして9回を託されたのは、1年生ながら春もクローザーとして活躍した安田虎汰郎(スポ1=東京・日大三)。魔球・チェンジアップを駆使した投球で三者凡退とし、最終回を締めた。

復帰登板を果たした髙橋煌 【早稲田スポーツ新聞会】

 2試合連続二桁得点で大勝した早大。内野陣の再三の好守備も光り、順調に1つ目の勝ち点を獲得した。吉納副将に合計3本の本塁打が出るなど打線が勢いを見せたカードだったが、2回戦目は中盤以降得点が入らず、課題も残ったと言える。次なる相手は好投手がそろう法大。調整を進め、2週間後の法大戦でも投打で圧倒したい。

コメント

宮城誇南(スポ2=埼玉・浦和学院)

ーー今日の試合を振り返って

終盤少しもたつきましたけど、昨日に引き続きいい試合ができたんじゃないかなと思います。

ーー6回まで無安打の投球。個人として投球を振り返っていかがですか

 バックの守備に助けられて、6回までノーヒットではありました。ただ、自分の中で今日は四死球0でという思いがあったので、初回の先頭バッターにファーボール出してしまった時点で、 今日のピッチングはあそこに尽きるかなっていう感じです。

ーーマウンドを降りる際に監督と少しお話されてたと思うんですけれども、どんなことを話されていたんですか

 ヒットを打たれるまでは代えないつもりだったけど、打たれたから交代と言われました。

ーー2回には吉納副将に2試合連続の本塁打がありましたが、どのように見ていましたか

 序盤であれだけ点を取ってもらえたので、伸び伸びと余裕を持って投げられたかなと思います。

ーー法大戦への意気込みをお願いします

 ここからは今週のような試合は絶対できないと思うので、今日以上のピッチングを目指してやっていかなければいけないと思います。そこにしっかり準備してパフォーマンスをできるように、1週空きますし、準備していきたいなと思います。
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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