パリパラ 校友・鈴木孝幸、50m自で4つ目メダル 通算「14個」レジェンド続く

チーム・協会

男子50m自由形で銀メダルを獲得し、観客に手を振る鈴木選手 【共同通信】

早稲田大学水泳部出身の鈴木孝幸選手(2009年教育学部卒)が9月6日、パリ2024パラリンピックの競泳男子50m自由形(運動機能障害S4)決勝に出場し、銀メダルを獲得しました。50m平泳ぎ(運動機能障害SB3)、100m自由形(運動機能障害S4)、200m自由形(運動機能障害S4)に続き、今大会の最終種目で4個目となるメダルを獲得し、2004年アテネ大会以来6大会連続出場となったパラリンピック通算メダル獲得数を「14」としました。

男子50m決勝でスタートする鈴木選手 【共同通信】

自己ベストを0秒62縮めた36秒85のアジア新を記録した鈴木選手。今大会絶好調といえる日本競泳チームのエースは、最終種目でも勢いが衰えませんでした。初日の50m平泳ぎに続いて2種目目の自己ベストを記録し、「レースの前にコーチにも、36秒台を出したいと目標設定をして取り組んできたので、達成できたのはうれしいなと思います。個人としては本当に大満足の大会になりました。最初から最後までいい調子を維持できて、それがタイムにも表れて、結果もついてきて満足です」と喜びました。

競泳男子50㍍自由形決勝で力泳する鈴木選手 【共同通信】

今大会4回目の表彰式に臨んだ鈴木選手は「いつ何回やっても最高だなと思います。東京大会に続いて、個人種目では全てでメダルを取れたことはすごく喜ばしいことだと思います。欲をいうと、今日は木村(敬一選手・100mバタで金)が絶対に金メダルを獲ると思っていたので、僕も君が代を流したかったなという気持ちはあったのですが、やれることはやりましたし、タイムはアジア新記録でしたし、これ以上望んだらバチがあたるなという感じなので、銀メダルもとてもうれしいです」と、大会を総括しました。

長年にわたって競技を続けてきてまだ引退は考えていないという鈴木選手は「自分としては、一番に勝負事に勝ちたいという気持ちが強いのですが、多くの方に喜んでもらうことはなかなかできないことなので、それを競技を通じてできることはすごくうれしいです」と語りました。

※インタビュー内容はNHKの放送より

男子50m自由形で銀メダルを獲得し、観客に手を振る鈴木選手 【共同通信】

田中愛治 早稲田大学総長コメント

本学の校友である鈴木孝幸選手が、パリ・パラリンピックの競泳男子50m自由形(運動機能障害S4)において銀メダルを獲得されました。

パラリンピック通算で14個目のメダルということで、17歳で出場したアテネ大会から20年の長きにわたり、たゆまぬ努力を続けてきた強靭な精神力に、あらためて敬服します。

メダル無しに終わった2016年リオオリンピックでの挫折を乗り越えての2大会連続でのメダルラッシュ、そして東京では更新できなかった自己ベストを2種目で更新するという快挙に、心から敬意を表します。

2021年の東京パラリンピックでの金メダルを含む、全5種目でのメダル獲得の後、総長室にご挨拶に来てくれたことを思い出しました。

今後も、競技者としてだけでなく、これからのパラスポーツを担っていく存在として、鈴木選手のますますの活躍を期待し、応援を続けたいと思います。

早稲田大学総長 田中愛治

鈴木孝幸 パラリンピックメダルの軌跡

鈴木選手の通算メダル 【共同通信】

過去のパラリンピック大会 【共同通信】

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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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