8/30~9/2バファローズ戦を振り返る

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チーム・協会
【これはnoteに投稿されたまーさんによる記事です。】
前カード振り返り

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はじめに

前カードではパリーグで今最も勢いのあるファイターズ相手にビジターで1勝1分と素晴らしい戦いを展開したイーグルス。逆転CS進出へ気運が高まっています。
今カードはバファローズとの4連戦とメジャーのような日程となっています。ホームゲームですし、何とか3勝以上してマリーンズをかわしにかかりたいところです。そこまでの大量失点は無いかと思いますので、打線がどれだけ抵抗出来るか。ファイターズ戦2戦目のような空中殺法炸裂でうっちゃりたいものです。

ゲーム展開振り返り

第1戦 0-2 敗戦

藤井ー曽谷のマッチアップ
バファローズは初回に森の犠飛で先制します。
イーグルスもチャンスは作るもなかなか追い付けない展開が続く中、バファローズは5回に廣岡のタイムリーで加点。
何とかホームで得点を取りたいイーグルスですが、6~8回の得点機をいずれも逃してしまい、結局完封負け。

勝敗を分けた場面6回の無死1,2塁で阿部の場面ですね。犠打か強攻かのところで強攻を選んで阿部が凡退。これは正解が無いので結果論になってしまいますが、この日のアプローチを見ていると阿部がしんどそうで浅村はまずまずだったので、ボール球を見極めながら送っても良かったかなと。あまりにもバントシフト敷いてくるようだったらバスターとかでもね。

第2戦 0-6 敗戦

※ベガルタ仙台生観戦のため、初回のみ視聴
岸ー宮城のマッチアップ
序盤3回は両投手ピンチを凌いで無失点で終えますが、4回にバファローズは頓宮のソロで先制します。岸は球数要しながらも何とか5回をこの1点で凌ぎゲームを作りますが2番手以降が誤算。6~8回で計5失点し、試合が決まってしまいました。
打線も初回の大チャンスを逃してからは音無し。結局2試合連続の完封負けとなりました。

勝敗を分けた場面これはもう初回の1死満塁無得点のとこでしょうね。浅村・小郷と続いた中で三振・三ゴロでした。小郷の比較的強いライン際の打球を前日失策していた横山が捌けたのはバファローズにとっても大きかったと思います。

第3戦(現地観戦) 2-6 敗戦

古謝ーエスピノーザのマッチアップ
イーグルスは初回に浅村のタイムリーで先制すると、3回にも浅村の併殺の間に加点し序盤で2点をリードします。
先発の古謝は再三ピンチを迎えますが、バックの好守もあり何とか5回を無失点で投げ切り、先輩達へバトンタッチ。
しかし6回の翔太が乱調。頓宮と若月のタイムリーで逆転を許すと、9回にも翔天が3失点し、ジ・エンド。Aチーム投入でまさかの逆転負けとなりました。

勝敗を分けた場面5裏の無死1,2塁での無得点からの6表だったわけですが、正直翔太にはガッカリでした。5回に限らず、もっと得点出来るチャンスはいくらでもあったのは事実です。しかし、そうは言っても古謝が頑張って無失点で凌いで2点リードという状況でした。Aチームならしっかり逃げ切らなければならない展開です。『もっと得点出来たけど、普通に先行逃げ切りのゲームだったね』で終わらせなければならないゲームでした。

第4戦 5-2 勝利!

瀧中ー高島のマッチアップ
バファローズは初回に森の犠飛で先制しますが、イーグルスも2回に一輝の犠飛で追い付きます。バファローズは直後の3回に太田のHRで勝ち越して4連勝への足掛かりを作ります。
しかしイーグルス打線がようやく目を覚ましました。5回に小郷・小深田・辰己の3連続タイムリーで一挙4得点し逆転!
今度はAチームがしっかり無失点で抑えて何とか4連敗を阻止しました。

勝敗を分けた場面5裏のところの一輝ですかね。無死1塁で迎えた場面、バントでしたが2球ファールし『打て』の指示に変更。ここで見事に安打を打ちました。作戦遂行の意味ではだめなんですけど、予定していたもの以上の結果で繋ぐ事が出来、このビッグイニングが生まれました。

個人成績

救援投手


 則本 1試合0回0安打0四球0奪三振0失点9球 1S
鈴木翔 2試合1.1回3安打4四球1奪三振3失点45球 1H
 藤平 2試合2回0安打0四球3奪三振0失点25球 1H
 酒居 1試合1回1安打2四球1奪三振0失点26球
  宋 1試合1回1安打0四球1奪三振0失点19球
渡辺翔 1試合1回4安打0四球1奪三振3失点27球 1敗
 弓削 2試合3回5安打0四球2奪三振3失点41球
 高田 登板なし
 松田 1試合2回2安打2四球2奪三振2失点35球
 宮森 1試合0.2回0安打0四球2奪三振0失点9球


・4試合だった事もあり、ほとんどの投手が登板しました。気になるのは翔天でしょうか。連続無失点が止まった辺りから、無失点で帰ってきても不安定な投球が続いています。シーズン疲労があると思いますが最後の大勝負の時期、ここまできたら何とか踏ん張ってほしいですね。

・逆にイケイケ状態なのが藤平。完全にバファローズ打線を見下ろすような投球で、役割もいつしか翔天と入れ替わり8回の男になっていました。ホークスの中軸にもこういった投球が出来る状態なので、無双モードに入っていると言って良いでしょう。

・翔太がなかなか良かったり悪かったりで落ち着きませんね。もう少し宋を信用しても良いと思いますが、この辺はチーム別の相性とかも見ながらですかね。

先発投手


藤井 7回7安打1四球0奪三振2失点104球 HQS達成 黒星
 岸 5回8安打2四球7奪三振1HR1失点114球 黒星
古謝 5回5安打3四球2奪三振0失点86球
瀧中 6回7安打0四球2奪三振1HR2失点98球 QS達成 白星


・藤井は初回こそ直球が1塁側に抜けるボールが多くバタバタしましたが、徐々に立ち直りを見せて結局はHQS達成。スライダーとツーシームで持ち直したのは見事でした(内に見習ってほしい修正力と引き出し)
しかし先制点よりも2失点目が痛かったです。0-2と追い込んでいながらのあのボールだったので勿体無かった。1点なら『試合展開』の項で触れた阿部の場面も作戦が変わっていたと思うので、色んな意味で痛かったですね。

・岸さんは初回から終始球数過多で結局5回までしかもちませんでした。それでも今季の傾向とは違い奪三振が多く、球数がかかった以外は良い時の岸さんに限りなく近かったのではないでしょうか。最近はどうにも援護に恵まれせんね。イケメンへの嫉妬でしょうか。

・古謝は毎回走者を背負い、5回に至っては無死満塁の大ピンチもありながら無失点で投げ切りました。勿論もっとイニングを食ってほしいという願いもありますが、この時期は結果が大事。その意味ではゼロでまずは5回を投げ切るのは最高の仕事と言えます。リードも2点あっただけに白星を付けさせたかったですが…。
前回登板から「四球は気にしない」投法で好投を続けており、とりあえず今季残りはこのメンタリティで失点を最小限に抑える投球に期待したいですね。

・瀧中は正に持ち味発揮の粘投でQS達成。試合をしっかり作って白星もゲットとなりました。ビュンビュン抑えてほしいとは思っていないので、このように先に取られても粘る、ゲームを壊さないように中盤まで推移させるのが彼の役割です。負けたらかなり苦しくなる試合でお見事でした。
カーブに頼らずに直球もうまく混ぜながらあらゆる変化球を使い分けて的を絞らせなかったのがGOODでした。

主な野手


 小深田(13-4)1打点3四球2三振2盗塁
  村林(14-4)1打点1四球1三振
  辰己(18-7)2打点0四球4三振
  阿部(11-0)0打点1四球2三振
  浅村(14-3)1打点3四球3三振
 鈴木大(11-2)0打点1四球2三振
  小郷(13-5)1打点4四球1三振2盗塁
  石原(9-0)0打点0四球2三振


・好調バファローズ投手陣の前に3戦目までは決定打を出せずに試合に敗れる流れが続いてしまいました。四球は取れているけど、結局得点をする際は安打が欲しい中でそれが出ない、イーグルス打線の悪い癖が思いっきりこの大事な時期に出ましたね。
4戦目は川島コーチ主導の円陣を機にビッグイニングを作って逆転。何とか繋がりを示す事が出来たので次のカードに活かしてほしいですね。

阿部が疲れてきちゃったでしょうか。年代的に同じの島内・豪郎この辺りのヘルプがあってもそろそろ良いのではないでしょうかね。左翼を守ると守備の際のストレスもあるでしょう。相手投手に左右で使い分けても良いので、何とか最後阿部の勝負強さを活かす起用をお願いしたいですね。

3戦目から小郷を1番に戻して打順が組まれています。得点力不足とこの2試合は相手先発が右だったのもあるのでしょう。次カードは左腕も結構出てくると思われるのでどうするのか。また状態を戻しつつある小郷をどこで使うのか、得点力のカギを握りそうです。

・大地もちょっとここにきて打棒が沈んでいるでしょうか。阿部のところで島内や豪郎とのツープラトンを提案しましたが、大地は守備力や投手への声掛け等の貢献もあります。と言いつつフランコの大砲っぷりも捨てがたい…。茂木もファームで復帰しているのでまた野手のスタメン争いが混沌としてきそうです。

ここのところ石原の出番が増えており、光が早川専用になりつつあります勝率的には光の方が良いんでしょうが、直近の先発投手の内容から石原が優先されていますね。安田が古謝専用と化していて実質週に3~4試合石原が出ています。
課題の盗塁阻止のところと最近絶不調の打撃が勝敗にどう影響するのか、バッテリーコーチも悩ましいところでしょうね。

総評

3勝1敗、せめて2勝2敗で終えたいカードでしたが残念ながら1勝3敗と最終戦に何とか勝って4連敗を阻止するので精一杯になってしまいました。ただ、幸い上2つももたついているようでまだまだチャンスはあります。
このカードはとにかく得点力に苦しみました。チャンスはかなり作れたと思いますが、あと1本が出ない。先発がゲームを壊す事無く4試合とも推移していたので、十分こちらの土俵ではあったんですけどね。ここにきて良いペースで白星を重ねているバファローズの最大の長所である投手陣、ここに完全にしてやられたなとの思いです。バファローズは先月からこうやって勝ってきてるわけですね。
投手・野手共にここまで頑張ってきていながら疲労が見える選手もボチボチ増えてきました。が、あと1ヶ月です。大勝負の時期に入りますから、そこは何とか気持ちで乗り切ってほしいですよね。ファンも諦めずに良い応援をして、そんな選手達のお尻を叩いていきたいものです。
同じく得点力に苦しむバファローズ相手ではありましたが、先発陣は一定の仕事を果たしてくれています。やはりあとは打つ方で首脳陣の知恵(作戦や打順のところ)も借りながら全員の力で1点に拘る野球を今後はしていってほしいですよね。

次カードに向けて

次は2日の移動日を挟んでビジターでマリーンズとのまた4連戦となります。順位がすぐ上、2.5ゲーム差で追う相手とのガチンコバトルになります。
先発予想はイーグルスが藤井ー内ー早川ー岸、マリーンズがカイケルー西野ー小島ー佐々木朗でしょうか。
四の五の言ってられません、ここが勝負です。まずが何があっても2勝はしましょう。バファローズ戦のような事はもう許されません。あわよくば3勝、こうなればかなり3位が見えてきます。
お互いにまずまずの先発投手が出ていく形になります。まずは先発が試合を作るのが絶対条件、そして打つ方は今回の3戦目のように、チャンスと思ったら積極的に作戦を入れて仕掛けていく、この意識を持ってほしいですね。緊迫感ある試合程、能動的にゲームを動かしていく方が主導権を握れます。何とか良い結果を持ち帰って、ワクワクドキドキの終盤戦を迎えましょう!

ここまでの勝敗 57勝3分57敗
昨年の117試合終了時点(9/2時点) 56勝1分60敗

CS争い(9/4現在)
ファイターズ 63勝8分50敗 ーー 残22
マリーンズ  60勝6分55敗 4.0   残22
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
イーグルス  57勝3分57敗 2.5   残26
バファローズ 57勝3分62敗 2.5   残21

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