マイナビ仙台レディース2024-25 新加入選手インタビューvol.3

マイナビ仙台レディース
チーム・協会

「新天地でGKとして更なる成長を目指す。無失点という結果にこだわり続けたい」

【©mynavisendai】

彼女に取材をしていると、横を通りかかったチームメート、ほぼ全員が声をかけていきます。ジェフユナイテッド市原・千葉レディースから完全移籍で加入したGK15清水栞選手です。なぜか放っておけない存在。その明るいキャラクターで、すでにチームの人気者の彼女にお話を聞きました。


―清水選手は早い段階でチームにも溶け込んでいました。すっかり「仙台の選手」ですね。

「そうですね。早くなじませてもらいました。(國武)愛美とは同い年です。仲良くしてもらっていて、そこからいろんな選手とも打ち解けました。以前から『いつか一緒にやれたらいいね』と話していたので、現実になって本当に楽しいです。やっと一緒のチームでサッカーができます」

―國武選手は昨年から2年連続でキャプテンを務めています。

「実は、それがかなりびっくりでした。そういうキャラクターではないと思っていたのですが、頑張ってチームをまとめようとしてくれていますね。助けてあげたいと思います」

―ジェフユナイテッド市原・千葉レディースからマイナビ仙台レディースへの完全移籍。どのような決断でしたか?

「一番は、新しい環境でGKとしてレベルアップしたいという気持ちでした。タイミングよく仙台からオファーを頂きました。環境も申し分ないですし、指導して下さるGKコーチのレベルが高い。オファーを頂いてからは『もう、これは仙台でやるしかない』と即決でした」

―チームメートとの関係もすでに良好ですね。

「みんないじってくれます(笑)良いキャラクターの先輩も多いですし、いじられたり、逆に私が他の選手をいじったりもしています。みんなフランクに話してくれます。人見知りの選手はここにいないんじゃないか?というくらい話しかけてくれるんです。いい関係性を築けているのかなとは勝手に思っています(笑)」

―よく面倒を見てくれる選手は誰ですか?

「(隅田)凜さんや、かえさん(佐藤楓選手)、(茨木)美都葉も一緒にご飯に行きます。愛美とは、同い年なだけでなくお互いに犬を飼っているという共通点もあります。一緒にいる時間が多いです。うちはチワワとダックスのミックス犬。2匹いて、仙台にも連れてきています。オフには七北田公園で遊ばせています」

【©mynavisendai】

―開幕に向けてトレーニングを進める中では、メニューなど千葉Lの時との違いはありますか?

「大きく変わっているとは思いませんが、後ろからボールをつないでいくというところも、GKに求められています。千葉Lにいた時よりもこだわりを持って、意識して取り組んでいます」

―最もアピールしたい部分、サポーターの皆さんに見て欲しいところは?

「ビルドアップへの参加やロングフィードでの攻撃参加は武器だと思っています。ロングボールや自分のパスから得点につながるようなシーンをたくさん作りたいです。それができたらベストです。私自身は身体能力が高い方ではない。その分、GKとDFとの連携が大事になるので、より密にコミュニケーションを取ってゴールを守っていきます」

―後ろから声も出していますね。

「(齋藤)彩佳さんや(松本)真未子(現ドイツ・1.FSVマインツ05)のように、特に声が通るタイプではないので、近くの人たちと多く話して、動かすということは、90分間絶対にサボらずやり続けると決めています。無失点という結果を出していければいいと思います」

―昨年まで、仙台のゴールを守っていた松本選手が海外移籍。清水選手は仙台でどのように活躍し、勝利に貢献していきたいと考えていますか?

「真未子には真未子の良さがあると思いますし、自分にも自分にしかない武器があると思っています。まずはこのチームになじんで、よりみんなと連携を深めていくということが一番大事なことだと思います。試合に出る、出続けるということが目標です。その上で、わかりやすいのは“無失点”という結果だと思います」

【©mynavisendai】

―リーグ開幕戦は9月15日の千葉L戦。ホームのユアテックスタジアム仙台で早速古巣との対決になります。

「古巣対決が早過ぎる!と思ったのですが(笑)チームにとっても開幕戦は特別な試合になると思います。もちろん、ピッチに立つことが一番ですが、チームとしていい準備をしたいです。そして、私はあと1試合で“WEリーグ50試合”達成なんです。それが千葉L戦でできたら最高ですが、千葉L時代はお預けだったので……。勝ちきりたいです」

―出場できたら特別な試合になりますね。

「まずは彩佳さんと、良いポジション争いをして、けがをせずにコンディションを上げていきたいと思います」

ーまもなく開幕する2024-25シーズン。清水選手にとってどのようなシーズンにしますか?

「まずはコンスタントに試合に出ること。どのチームにいても、毎年掲げている目標としては、リーグ最少失点。それを個人的な目標としているので、常に目指していきたいと思います」

―サポーターの皆さんには何と呼んで欲しいですか?

「『シミと呼んでください』とチームメートに言ったんですが、誰も呼んでくれない(笑)今まではチームメートに『しおり』がいたので、栞で呼ばれ慣れていないんです。『シミ』『清水』が浸透していけば嬉しいです」

(マイナビ仙台レディースオフィシャルライター・村林いづみ)
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著者プロフィール

東日本大震災により休部した東京電力女子サッカー部マリーゼが移管し、2012年ベガルタ仙台レディースが発足。2017年に株式会社マイナビとタイトルパートナー契約を締結しマイナビベガルタ仙台レディースとなりました。 2020年10月にWEリーグへの参入が正式決定。2021年2月より「マイナビ仙台レディース」とクラブ名を改め、活動をスタート。選手達の熱いプレーが多くの方に届くような盛り上がりをともに作っていきます。仙台、東北から日本全国、全世界に向けて、感動や勇気を与え、WEリーグ優勝を目指し活動しています。

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