マイナビ仙台レディース2024-25 新加入選手インタビューvol.2
「自信を持てば、マイナビ仙台レディースはもっと強くなっていく」 DF 2 長船加奈選手
【©mynavisendai】
「はい(笑)10年ぶりです。浦和では9シーズン半、過ごしました。断然長くなりましたね。ベガルタ仙台レディースでは3シーズン。(東京電力女子サッカー部)マリーゼも3シーズンです。レッズの方が長くなりました」
―仙台に帰るということは大きな決断でしたね。どのような思いがありましたか?
「仙台はサッカー以外の面でも知っている人が大勢いるんです。よく知っている街だし、以前住んでいて、『将来住むなら仙台やな』と思っていました。マイナビ仙台レディースが『来てください』と言ってくれたので、それなら!と」
―仙台復帰の反響はどうでしたか?
「リリースが出て、知っている人に報告をした時にも『おかえり!』という声が多かったです。10年離れているのに、『おかえり』という声が嬉しくて、仙台の人達の温かさを感じました。嬉しかったです」
―仙台に戻って、齋藤彩佳選手など知っている選手もいますが、ほとんど選手、スタッフは以前長船選手がいた時とは変わっています。チームのカラーも変わりました。
「やっぱり、以前いた時とは全然違います。同じグラウンドですけど気持ちが全く違いますよね。まだ私自身、気持ちが張っている部分もあるし、新たなチームという感覚があります。早く慣れていきたいですね」
―当時は、20代前半で若手という立ち位置だったと思いますが、今年は……。
「一番上です!中島(依美)選手にも言われました。『年上の選手が欲しかった!来てくれてありがとう』って(笑)中学の大阪選抜で一緒にプレーしたこともありました。また一緒に頑張っていきたいですね」
―仙台は若い選手が多いですか?
「そうですね。20代後半の選手が少ないかな。30オーバー組と20代前半の選手たちがいて、間の世代がいない感じです。若い選手たちはどんどん話しかけてくれますよ。人見知りしない。みんな可愛いです(笑)」
【©mynavisendai】
「サッカー選手としても、人間としても成長できた時間でした。25歳から34歳の約10年間って、大事な期間じゃないですか。レッズというチーム自体も、低迷期から強くなっていく時期とも重なりました。チームと一緒に成長してきた過程がありました。良い経験がたくさんできました」
―なかなか勝てない時期も経験し、苦しいことも乗り越えてきました。
「ベガルタ仙台レディースから浦和に移籍した時も、2~3年は本当に若いチームでした。若い選手たちが成長して、今のチームになっているという感じです。選手として成長し、どんどん上手くなっていくというところを見て来たし、感じてきたので、それをこのクラブに還元したいです」
―マイナビ仙台レディースはWEリーグで4季目。長船選手の豊かな経験はチームの武器になりますね。チャンピオンチームの厳しさも知っています。
「伝えていけたらと思います。でも浦和は厳しいという感じとも違うかな。オンとオフがしっかりと切り替えられている感じです。練習中も笑顔がある。でもゲームになったら激しくいく。その切り替えをチームに浸透させていけたら。仙台の練習は静かだと聞いていたんです。声出しをするキャラではないですが、固くならなくていいんだよということは伝えていきたいですね」
―古巣との対戦という楽しみもありますね。
「楽しみです。勝ちたいですね。仙台には上手い選手が多いので、メンタル的な自信がつけば強くなっていけるんじゃないかという感覚があります
―ご自身は仙台でどんなシーズンを送っていきたいですか?
「試合に出たいですね。そこは飢えているので(笑)しっかり試合に絡みながら、個人としてもチームとしても、試合を重ねる毎に成長していけるような年にしたいです」
(マイナビ仙台レディースオフィシャルライター・村林いづみ)
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