【サーフィン】パリ五輪9位タイ、サーフィン日本代表の松田詩野が帰国!「まだまだこれから、もっと成長したい」
【THE SURF NEWS】
この日、多くのメダリストたちと共に羽田空港に到着した松田は、わずかな空き時間の中で一部メディアの質問に答えた。
松田詩野 【THE SURF NEWS】
全体的な感想はやっぱり、オリンピックのために、タヒチのために1年間準備をしてきた時間が、今までの大会と比べて多かった分、すごく試合を楽しめたと思います。
試合が終わって、日にちが経つにつれて、やっぱりメダルを取りたかったなっていう思いが強くなっていったんですけど・・、でも、試合前の気持ちの状態とか、今までにないような、幸せって言ったらおかしいかもしれないけど、やっとタヒチで試合ができるっていう嬉しさと、ワクワクするような感覚がすごくあって。今までそんな気持ちになったことがなかったから、準備した成果かなと思います。
現地コーチの存在
1年前、初めてタヒチに行った時から、テレバ(ローカルサーファーで現地コーチのテレバ・デイビッド)がポジショニングやローカルナレッジを教えてくれて。アクレディテーションとチームの構成の関係で、テレバはオフィシャルで海に入れなかったから、試合当日はジェイク(五十嵐カノアのコーチでもあるジェイク・パターソン)がやってくれることになったんですが、テレバはジャパンハウスにも来てくれて、色々とコミュニケーションを取れたし、やっぱり1年ずっとやってきたから、居てくれる安心感もあって、そこはすごくヘルプになりました。
ジェイクはジェイクで、これまでの経験とか、ヒートの進め方のコーチングとかをしてくれて。自分の新しい知識にもなったし、これからに繋がることもたくさん聞けて。今回のオリンピックで学んだことは、今後にも繋がる経験になったかなと思います。
松田詩野と、元CTサーファーの “スネーク” ことジェイク・パターソン 【ISA/Pablo Franco】
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本領発揮のチョープーを見て「行くしかない」
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あの日は、朝からどんどんサイズが上がっていって。で、男子のヒートも船から見に行ったりしてて、 (ボトムの)底も見えるぐらいのパワーある波が来てて。一応スケジュールでは女子もやる予定だったので、コーチとも板の選択とか色々な準備をしていて。でもちょうどコナーのヒートで強い風が吹いてきてしまって。コールがオフになってしまったので、次の準備に切り替えました。
ついに牙をむき始めたコンテスト3日目。男子に続き女子もスタンバイの中、途中で天候が大荒 【THE SURF NEWS / Yasuma Miura】
(オリンピック日本代表に)クオリファイした後は、インタビューでもこう、まだ行ったことがないし「慣れていく」ということを大切にしてたと思うんですけど・・。今はもう、なんだろう、やっぱりチューブをメイクできるようになって、タヒチでももっとすごい波に乗りたいって思えるようになったので、そこは成長なのかと思います。
初戦から見事なバレルライドを見せた松田詩野だったが、ラウンド3では狙った波が入らず惜し 【THE SURF NEWS / Yasuma Miura】
プレッシャーではなく「新たなチャレンジ」
今回、女子の日本代表は1人だったし、日本人で、女性でも、タヒチの波にチャレンジをして、しっかり乗れるっていうところを、次世代の女の子たちにも見せたいなって思ってたので。
プレッシャーというよりは、新しいチャレンジっていう気持ちの方が自分では大きくて。その結果、いろんな人に刺激を与えたいなって思っていました。
次のロサンゼルスは、パリとはまた違うものになると思うし、今回は一瞬一瞬を楽しむことを一番大事にしました。
オリンピックで得たもの
東京から振り返っても、諦めない気持ちと、やっぱオリンピックってすごく特別な舞台だなって、今回出て感じました。自分の今までの人生の中で、オリンピックがあって成長ができたと思うから。本当に、オリンピックにサーフィンがあって良かったなと思います。
開会セレモニーでの松田詩野 【THE SURF NEWS / Yasuma Miura】
パリオリンピックを1回経験して、閉会式も出て、このパリはもうここで終わって、ロスへのスタートを切ったていう感じです。これからそっちにフォーカスしてやっていきたいし、これからある大会もしっかり大事にしていきたいです。
今回やっぱりすごいオリンピックに出て、その大会の大きさとか、こう自分が成長できたので、またそのオリンピックの力を借りて、自分も成長していきたいと思います。
チームジャパンについて
ムードメーカーは誰だろう。みんなそれぞれ自分のペースで過ごしていて、その中でも、ジャパンハウスでサーフィンをしない時間とかは、みんなで一緒にトレーニングをしたり、遊んだりして。だからすごく、みんなで盛り上げていた感じです。
ジャパンハウスではサーフィン以外のトレーニングで過ごす時間も(松田詩野と五十嵐カノア) 【THE SURF NEWS / Yasuma Miura】
何か不安になった時とか、ここをもっとどうしたらいいんだろうなって時に、やっぱりすぐに聞ける環境で。2人ともいつでも、なんでも言ってくれるので、なんか “頼れるお兄ちゃん” 的存在で。(稲葉)玲王くんとも、今までタヒチの合宿で何回か一緒に過ごしてきたので、スタッフの皆さんも、みんなファミリーな感じで過ごすことができて良かったです。
ジャパンハウスでリラックスするメンバー(左から、稲葉玲王、コナー・オレアリー、五十嵐カノア、松田詩野 【THE SURF NEWS / Yasuma Miura】
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まだまだこれから「もっと成長したい」
今後は日本のQSを3試合出る予定ですが、最近はビーチブレイクを全然できてなかったので、日本でその調整をして、来年のCS出場を目標に、引き続き海外でも練習をしていく予定です。
ここまで応援してくれた方へひとこと
本当に、東京の時からもずっと応援をしてくれてると思うので、今回メダルは取れませんでしたが、成長を見せることはできたかなと思っています。まだまだこれから、もっと成長していきたいし、もっと強くなった自分を見せたいので、引き続き応援をよろしくお願いします。
(THE SURF NEWS編集部)
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Photo: THE SURF NEWS 【THE SURF NEWS】
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松田詩野 【THE SURF NEWS】
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