セレッソ大阪【J1リーグ第21節 C大阪vs.名古屋】開幕8戦無敗を止められたリーグ前半戦のリベンジを果たし、連勝で上位を追撃したい
前節の鳥栖戦は、立ち上がりから相手を圧倒する素晴らしい入りを見せると、8分、ルーカス フェルナンデスのクロスが相手のオウンゴールを誘って先制に成功。その後も幾度となくチャンスを作るなど、素晴らしい内容の試合を演じた。そうした中で追加点を奪えなかったことは反省として残ったが、後半の終盤、相手に押し込まれた時間帯でも集中力を切らすことなく全員で守り抜き、5試合ぶりのクリーンシートを達成したことは大きな収穫となった。自身、歴代4位となるJ1通算112試合目の無失点を記録したGKキム ジンヒョンも、「ゴール前でのコミュニケーションは(最終ラインの)4人と取るようにしています。僕から一方的に言うのではなく、みんなの意見も聞きながらやっています」と話す。ロングカウンターに特長がある名古屋に対し、背後のスペース管理など今節も選手間でのコミュニケーションは重要になる。互いに声を掛け合い、連係を取り合って、2試合連続での無失点を目指していきたい。攻撃面では、直近は2試合続けて上門知樹がトップ下に入っているが、ライン間でうまく受けるだけではなく、背後を狙う動きで相手を押し下げる役割も果たしている。好調を維持するレオ セアラとともに、今節も「相手の最終ラインを破壊する動き」(小菊昭雄監督)を見せていきたい。
シーズン後半戦のスタートを勝利で飾り、ここからさらに連勝を伸ばしていきたい今節。「明日は優勝争いのキーポイントになる試合だと思っています。今は6試合負けなしですが、この試合にも勝って、また優勝争いができるようにやっていきたい」と桜の守護神も語るように、改めて「リーグ優勝」という目標を明確に視界に捉えるためにも、第9節での敗戦を払拭し、前に進んでいくことは重要になる。「セレッソファミリーの皆様の力強い後押しを受けながら、今の流れを加速させる連勝を飾りたい」と小菊監督。今シーズンの行方も占う大一番だ。
(文=小田尚史)
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