【日本選手権】第2日ハイライト/男子400mハードルは豊田兼が日本人3人目の47秒台で優勝・パリ五輪内定、女子1500m田中希実も2種目めの代表内定
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ハイレベルな争いが予想された男子400mハードルでは、豊田兼(慶應義塾大)が日本歴代3位となる47秒99の大会新記録でパリオリンピック日本代表に内定しました。スタートから快調に飛ばして、最後の直線に入る頃には2位以下を大きく引き離してフィニッシュ。為末大が2001年に樹立した日本記録まで0.10秒まで迫りました。2位の小川大輝(東洋大)がパリオリンピック参加標準記録と同タイムの48秒70で2位に入っています。
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女子やり投ではブダペスト世界選手権で、世界一に輝いた北口榛花(JAL)が出場しました。1投目は61m10にとどまって2位でしたが、2投目で62m87を投げて逆転すると、スタンドから大きな歓声と拍手が送られました。3~5投目はファウルになるなど、記録を伸ばせませんでしたが、世界女王の貫禄を示しました。1投目の時点では北口を上回り、最終の6投目で61m41まで伸ばした武本紗栄(Team SSP)が2位。上田百寧(ゼンリン)が60m72で3位に続きました。
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男子200mは、ブダペスト世界選手権日本代表の鵜澤飛羽(筑波大)が20秒43(+0.2)で2連覇を果たしました。コーナーを抜けた鵜澤はホームストレートで順調に追い上げ、2位に入った上山紘輝(住友電工)を捉えました。水久保漱至(宮崎県スポ協)が20秒61で3位、4大会連続のオリンピック出場を目指す飯塚翔太(ミズノ)は4位でした。
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女子の跳躍種目では日本記録保持者が実力を発揮しました。棒高跳では4m48の日本記録を持つ諸田実咲(アットホーム)が4m20を1回目にクリアして優勝を決めると、4m41も1回目で成功して12年ぶりに大会記録を1cm更新。4m50に挑戦しましたが、3回ともバーを越えることはできませんでした。三段跳では森本麻里子(オリコ)が6連覇を達成しました。昨年はブダペスト世界選手権に出場しましたが、今年は3月末に左足首を痛めていました。この日も1、3、4、6回目はファウルでしたが、5回目の13m64が優勝記録となりました。
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ハイペースとなった男子5000mは東京オリンピック男子10000m日本代表の伊藤達彦(Honda)が日本歴代7位、大会新記録となる13分13秒56の好記録で優勝しました。これまではケガや体調不良で実力が発揮できないレースが続きましたが、万全な状態で臨んだ今回は残り600mからのスパートで強さを発揮しました。同じHondaの森凪也が13分16秒76で2位に続き、鈴木芽吹(トヨタ自動車)が3位でした。
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女子100mは序盤から飛び出した君嶋愛梨沙(土木管理総合)が11秒46(-0.5)が3連覇を飾りました。第3日以降も連覇が懸かる200mに出場を予定しています。米国を拠点に活動している御家瀬緑(住友電工)はスタートで少し出遅れて11秒64で2位でした。
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女子円盤投では日本記録(59m03)保持者の郡菜々佳(サトウ食品新潟アルビレックスRC)が、3投目に58m20を投じて2年ぶりの優勝を飾りました。地元での優勝に場内も盛り上がりました。2連覇を狙った齋藤真希(東海大)は最終の6投目で56m77まで記録を伸ばしましたが及ばず。1投目に52m68を投げた川口紅音(ウィザス)が3位に続きました。
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ペースメーカーの外国人選手がハイペースを作った男子1500mは、日本歴代2位(3分35秒62)の自己記録を持つ飯澤千翔(住友電工)が残り200m過ぎからのスパートで3分37秒08の大会新記録で優勝。女子400mは5月に左脚のハムストリングスを肉離れしていた松本奈菜子(東邦銀行)が終盤で振り切り、53秒46で2年ぶりとなる日本一に輝いています。
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また、同時開催されている20歳未満の日本一を競う第40回U20日本陸上競技選手権大会も第2日が行われました。男子400mハードルでは終盤で大きく順位を上げた菊田響生(法政二高)が、高校歴代2位、大会新記録となる49秒77の快記録で1位になりました。女子100mはケガから復調してきている小針陽葉(富士市立高)が、11秒74(+0.1)で山崎心愛(旭川志峯高)と記録で並びましたが、着差ありで優勝を決めました。
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文:月刊陸上競技編集部
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■デンカビッグスワンスタジアム
2001年に完成。02年のFIFAワールドカップ、09年のトキめき新潟国体など大規模スポーツイベントが行われ、04年からはJリーグのアルビレックス新潟のホームスタジアムとなっています。陸上の日本選手権は、2015年の第99回、2020年の第104回に続く3回目の開催!
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