【#若鷹リポ】“焦らず・急ぐ”リハビリ組選手とサポートするスタッフの葛藤

福岡ソフトバンクホークス
チーム・協会

【(C)SoftBank HAWKS】

1軍は日本生命セ・パ交流戦で優勝こそ逃したものの2位で終え、戦績としても12勝6敗で貯金を6作っており、良い状況を継続していると言えるのではないでしょうか。
一方で、交流戦中に柳田悠岐選手が右足の太ももの肉離れで、三森大貴選手が右手人差し指の骨折で離脱しており、チーム戦力としてはかなりの痛手を負った期間でもありました。2人とも今後しばらくは筑後でのリハビリ組練習に参加することになります。

生々しい右肘の手術跡とは対照的に、いつもポジティブな武田投手。マイペースに復帰を目指します。 【(C)SoftBank HAWKS】

このリハビリ組では、現在24名の選手が競技復帰を目指しています。
主だった選手の状況としては、4月に右肘のじん帯再建術を受けた武田翔太投手が術後経過は良好で今は肘の可動域を広げようとしている状態。まだ投手としての復帰プログラムにも入っておらず復帰まで1年以上はかかる見込みですが、本来の性格もあって明るく前向きに過ごしています。

右わき腹を痛めていた牧原大成選手の復帰はもうすぐ。現在はリハビリの最終段階に入っていて、打撃練習や守備練習も再開しているので、あとは日々のコンディションを見ながらいつ試合に入っていくか…という判断をする状況です。

打撃練習も再開し、復帰秒読みの牧原大成選手。二塁手復帰でさらなるチームへの追い風の予感! 【(C)SoftBank HAWKS】

私は、リハビリ担当コーチと投手コーチの経験があり、復帰までを見守る立場と復帰を待つ立場の両方の気持ちがわかります。競技復帰のタイミングを検討することは、リハビリ担当コーチやトレーナーの難しい仕事のひとつです。
リハビリスタッフは皆、選手を早く復帰させたいが焦ってケガが再発してしまっては元も子もない…という葛藤を持っています。
一方、1軍で選手の復帰を待つ方としては、復帰時期の検討は慎重にならざるを得ないと知りつつ、まだかまだか…という心境です。ちなみに、1軍主力選手はケガの経験があったり自身の体についての知識が豊富なので、復帰までのリハビリ進行ペースをよく知っています。“このぐらいできれば大丈夫”という基準や意思も持っているので、同じケガでも若い選手より復帰が早い傾向があります。そういった選手本人の意思とチーム状況を加味しつつ、復帰時期は決まっていきます。

ケガをしてしまった選手たちは、当然ながら気落ちしています。中長期で自身の目標や成長を計画立てている選手も多いので、そのプランを見直さざるを得なくなることはかなりのストレスです。選手のケガからの早期復帰を願う気持ちはファンの皆さんも同じだと思います。
リハビリ組選手は筑後の室内練習場で日々復帰に向けて励んでいますので、姿を見かけたら是非声をかけてあげてください。苦しい時のファンの皆さんの励ましは何よりも力になると思います!

(ファーム広報課・齋藤学)

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