交流戦で巻き返しを図る埼玉西武。辻発彦が期待する選手は?

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埼玉西武ライオンズ前監督・辻発彦氏 【(C)PLM】

 パーソル パ・リーグTVと小誌にて、パ・リーグのOB6名のインタビューを実施。5月28日からの「日本生命セ・パ交流戦2024」に向けて、「レジェンドOB 日本生命セ・パ交流戦 超分析」と題し一挙公開した。埼玉西武編に登場したのは、前監督の辻発彦さん。指導者としての目線から、交流戦の戦い方について語ってもらった。

◇ ◇ ◇


 5月25日に連敗を「8」で止め、翌26日も逆転勝利を収めたものの、27日現在で45戦15勝30敗。5位・東北楽天に3.5ゲーム差をつけられ、最下位に沈んでいる埼玉西武。辻さんは「チャンスをもらった若い選手はレギュラーをつかもうという意識で。選手間の競争が生まれることでチーム力を上げていってほしい」と語る。

 巻き返しを図りたい「日本生命セ・パ交流戦 2024」では「(セ・リーグ主催の試合は)ほとんど9番にピッチャーが入ってくるので、次の回に1番から始められるように、どう打順を回していくか」と、主に攻撃面での戦い方が変わる。

 辻さんが指揮を執った2017年から2022年までの6シーズンは、新型コロナウイルス感染症の影響により交流戦が中止となった2020年を除き、いずれも勝率5割以上の成績を残していた。ところが、2023年は阪神以外のセ・リーグ5球団にカード負け越しを喫し、18戦6勝12敗で12球団中最下位という結果に終わってしまった。

 雪辱を期す今季の交流戦、辻さんが特に期待したい選手として挙げたのは、源田壮亮選手と外崎修汰選手の二人だった。

 今季、源田選手は4月に月間打率.216と落ち込んだものの、5月はコンスタントに安打が生まれるようになり、徐々に調子を取り戻しつつある。外崎選手も一時は打率1割台に低迷するも、5月4日の福岡ソフトバンク戦では延長10回裏にサヨナラ打を放ち、昨季から続いていた延長戦での連敗を止めた。そして、25日にも逆転の2点適時打が生まれ、チームの連敗脱出の立役者となっている。

 埼玉西武では、中村剛也選手が交流戦で過去に4度最多本塁打に輝くなど、歴代最多の通算79本塁打、211打点をたたき出しているが、源田選手や外崎選手といった中堅の選手が期待通りの活躍をすれば、チームも上昇気流に乗るだろう。

 そして、交流戦後は「ライオンズにとってチャンス」と話した辻さん。その意図は動画をご覧いただきたい。

 リーグ連覇を果たした2019年以来、5年ぶりとなる交流戦勝ち越しを狙う埼玉西武。初戦の28日・中日戦から、渡辺久信GMが監督代行を務めることが発表されたが、どのような戦いぶりを見せるか注目だ。

写真・文 高橋優奈
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