【ラグビー/NTTリーグワン】下馬評を覆すのはリーグ屈指のバックスリー。 暑い秩父宮をアタッキングラグビーで熱くさせる<東京サントリーサンゴリアス>

東京サントリーサンゴリアス 堀越選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

夏日の予報も出ている5月19日(日)、秩父宮ラグビー場で行われるプレーオフトーナメント準決勝。レギュラーシーズン3位の東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)が2位の東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)に挑む構図となる。

今季は第2節と第15節で対戦し、2戦2敗と分が悪い東京SG。そんな状況だからこそ、キャプテンの堀越康介も「大方の(勝利)予想はBL東京さんだと思うので、全部ひっくり返す気持ちでやるだけ。もうワクワクしかないですね」と吹っ切れた表情で語る。

東京サントリーサンゴリアス 尾﨑晟也選手(左) チェスリン・コルビ選手(中央) 松島幸太朗選手(右) 【©ジャパンラグビーリーグワン】

では、「ひっくり返す」ための方策は何か。どの選手も「相手の土俵ではなく、自分たちの強みを出せる展開にもっていきたい」と口をそろえる。その強みの一つは、ランとキックを組み合わせながらボールを動かすアタッキングラグビー。カギを握るのは、リーグ屈指の破壊力を持つバックスリーだ。

11番・左ウイングには、第12節以降けがで欠場していたラグビーワールドカップ2023フランス大会で南アフリカ代表として出場したチェスリン・コルビが満を持して復帰。14番・右ウイングには、リーグ2位タイの14トライに加え、今季の『ベストラインブレイカー賞』に輝いた尾﨑晟也が陣取り、最後方で目を光らせるのは15番・フルバックの松島幸太朗だ。このバックスリーのランとキックスキルがハマれば、どんな相手にも脅威となる。

また、彼らの役目は攻撃のみにあらず。尾﨑晟也はBL東京のキーマン、リッチー・モウンガのキックパスを警戒し、「パスが来そうなところをどれだけケアできるか。イヤなポジショニングをしてプレッシャーを掛けていきたい」と攻守で走り続けることを誓う。

東京SGが最後に優勝したのはトップリーグ時代の2017-2018シーズン。当時、MVPを受賞して優勝に貢献した松島は、最後に勝つための心構えをこう語る。

「強いサンゴリアスを見せるためにも、『サンゴリアス・プライド』をもう1回打ち出していきたい。自分たちがやることがクリアになれば、強いラグビーができることを証明できるはず」

試合当日は暑くなる予報だが、「僕たちの走るラグビーは暑いほうが相手はイヤなはず。“サンゴリアス日和”になって欲しい」と堀越キャプテン。激戦必至の準決勝、秩父宮ラグビー場は暑く熱く盛り上がるはずだ。

(オグマナオト)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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