2024J1リーグ第12節 札幌vsFC東京 ~大苦戦の中での勝ち点3~
前節はしれっと分析をさぼる暴挙に出ましたが、今節はしっかり書いていきます。
GWに入って、新潟、京都と連勝、上昇気流に乗ってきた東京。内容も日に日に進歩する中で、今節は札幌相手にどういった戦いを展開したのでしょうか。
【タナカ】
前半 ~ワンサイドになりかねない展開を凌いだ修正~
守備 ~決壊寸前だった序盤、修正して機能不全に陥らせた修正~
【タナカ】
【タナカ】
前から圧をかけますが、それによってしわ寄せが来るのはその後ろ。IH2枚に対して東京はボランチ1枚のみでの監視となってしまい、ライン間を取られても後手後手の対応、前進されてずるずる下がる形が見られます。前からプレスをかけるのであれば、CBがIHまで出てつぶす形が必要ですが、前半の東京はその意識も希薄で、簡単に押し込まれる形が続きました。
さらに押し込まれてからも、ボランチやSHの安斎、俵積田が最終ラインに吸収されてプレスがかからないこともしばしばあり、15分の青木のミドルも、後ろに人が余っていたのにプレスがかからず、フリーでミドルを打たせてしまっています。押し込まれてからの対応はずっと課題だと思うので、次節以降の改善点の一つでしょう。
押し込まれ続けた東京ですが、25分過ぎにプレスの形を変えてからは札幌に仕事をさせません。
【タナカ】
実際に修正を行った後からは札幌が中央を使えず、サイドチェンジを頻繁に行うことが増えましたが、いずれにしてもゴールから遠い外回りでの攻撃となっていたため、序盤ほどの脅威はなく、決定機を作られることもありませんでした。
攻撃 ~マンツーマンプレスに苦戦~
【タナカ】
その中でも27分、一瞬のスキをついて試合を振り出しに戻します。
【タナカ】
1つめは、高の動きです。マンツーマンの守備は、人を決めて明快な守備ができるので、前から圧力はかけやすいのですが、このように長い距離走られるとマークの引き渡しが困難になります。高はこのときはウイングのような立ち位置まで上がっていったため、札幌はマークの引き渡しがうまくいかず、高い位置への侵入を許してしまいました。改めて高の戦術眼の高さ、それを実行する動きには脱帽です。
2つ目は、俵積田の押し込みです。東京はシーズン開幕からずっとこの形を狙っていましたが、ついに結実した形。スタートポジションを大外に取ることで相手の目線から逃れながら決定的な仕事ができるゾーンに入っていけるので、これから先も東京の大きな武器となるでしょう。
後半 ~勝負に出た「攻撃的な守備」~
【タナカ】
勝ち越しは65分、相手のミスから安斎、仲川とつなぎ、最後はディエゴ。ディエゴと仲川の良い関係性が生み出したゴールでした。
まとめ
一方で攻撃ではいい形が作れなかったのも事実。後ろからの前進の形はまだまだ改善が必要と再確認ができた試合でした。
しかし、次節以降は荒木、松木という2人の心臓が帰ってきます。この期間に台頭した選手たちとの融合含めて、どのようにチームを構築していくのか、楽しみで仕方ありません。
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