21歳・佐久間が絶妙パッティングでツアー初勝利へ「そろそろ欲しいな」

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【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

RKB×三井松島レディス 福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)第2日

 「3度目の正直」という言葉があるが、彼女が狙うのは「4度目の正直」かもしれない。念願のJLPGAツアー初勝利を狙う佐久間朱莉が通算7アンダーで山下美夢有、岩井千怜と首位に並び、最終日に臨む。

 前半9ホールは4バーディー、1ボギーと好調だったが、後半は10番から17番まで全てパー。我慢のゴルフが続いた。最終18番でついに「カップ1個分のスライスライン」を読み切り、4メートルのバーディーパットを沈める。結果的にこの1打で首位に並んだ。

 最終日は雨予報とあって「せめてプレーオフができる位置に、つけておきたいと思っていました」と胸をなでおろした。それほど、初勝利への思いは強い。

 プロ4年目の21歳は10試合中5試合でトップ10入りし、前週終了時点でメルセデス・ランキング5位と躍進しているが、優勝カップにだけは、何度もあと一歩まで迫りながら手が届いていない。

 4月には富士フイルム・スタジオアリス女子オープン、パナソニックオープンレディースと、首位タイで最終日を迎えながら優勝を逃した。しかも競り負けた相手は阿部未悠と天本ハルカで、いずいれも初優勝だった。そして先週の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」では、15歳のアマチュア・リヒョンソンに1打及ばなかった

【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

 パッティングの成長は著しく、パーオンホールでの平均パット数は今季JLPGAツアー1位の1.7487(昨季は1.8021で33位)。「今季は少し遠くても狙っていける気がしますし、アプローチで少しミスしても、しのげます。すごく助かっています」とうなずき、「ラインとタッチが合ってきました。以前は打ち切れずに切れたり、ショートしたりしていたのですが、入る回数が増えるにつれて、自信を持って打てるようになってきました」と自己分析する。

 この日もピンチをパッティングでかわした。15番・パー4では、10メートル以上のバーディーパットを打ち切れず、2メートルを残すも、きっちりパーセーブ。17番・パー3でも、20メートルのバーディーパットが2メートルオーバーしたが、返しのパーパットを沈めた。

 念願の初勝利を念頭に「今季4度目ですかね?そろそろ欲しいなと思います」と茶目っ気たっぷりに笑った佐久間。勝つための条件はもうそろっている。(宮脇 広久)

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