帰ってきた東の女王・西村優菜 宮里藍で上昇急

チーム・協会

【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

 JLPGAツアー2024シーズン・第10戦『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,400万円)は今季初の公式競技。5月2日、茨城県つくばみらい市・茨城ゴルフ倶楽部 東コース(6,665ヤード/パー72)で開幕する。1日はプロアマトーナメント、JLPGA公式会見が行われた。

 3年ぶりに東コースへ。21年、飛ばし屋有利-へ風穴をあけた西村優菜が今季初のJLPGAツアーへ出場する。「すごく楽しみにしていた。1-2カ月前に決めました。というのは、3年前までの優勝者にも出場資格があることを知らなかったから。すごくいいイメージがあるコースだし、帰国しました」と笑顔を浮かべ、「21年は今、振り返ってみると若かったですね。初めてのコースだし、怖いもの知らずに攻めていた。でも、今年はとてもコースが難しい印象があって、また違った感じがする。それは多くの経験を積んだからでしょう」と話した。

 わずか3年とはいえ、この間に周囲の状況は大きく変わっている。夢を追いかけ、USLPGAツアーへ挑戦。「メジャーで優勝したい。だからアメリカだった。ずっと追いかけます。なかなかメジャーでは良い成績を出せてはいないけど、少しずつ成長できたらいいと思っている」と、志の高さは変わらない。

 技術的に違う点について、「アメリカへ行って、グリーンまわりのショートゲームはすごく鍛えられた。うまくなっていると思います。そういう経験をプレーで披露できたら最高ですね。久しぶりに大ギャラリーの前でプレーをします。今回はそういう幸せを感じながらできることを、心から楽しみにしているんですよ」とも語っている。

 この日のプロアマトーナメントでは、宮里藍と同組でプレーできた幸運も。「朝のスタートでは、右手と右足が一緒にでるぐらい緊張していました。でも、藍さんはすごく優しい方。私はジュニアの頃から藍さんにあこがれて、プロを目指した。残念なことに一緒のフィールドで戦うことはできなかったけど、きょうは夢のような時間を過ごすことができました」と、感謝の言葉を添えていた。

 その上で、「(宮里藍は)プレーはすべてすごかった。飛距離は私と同じか、それより少し前ぐらいまでボールが飛んでいましたよ。それから、アプローチが素晴らしい。うまく説明できないけど、力がまったく入ってないように映る。だけど、すごく正確です。いいものを拝見できて、あすからの戦いの参考になりました」と神妙な面持ちだった。準備万端。今回は、変化と進化をアピールする大会である。
(青木 政司)
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