20代ラストトーナメント 鈴木愛-情熱と忍耐で

チーム・協会

【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)

 5月9日は30歳の誕生日。鈴木愛にとって、今大会は20代最後のトーナメントだ。公約のひとつだった、20代で通算20勝を達成。その直後、こんなひとことも漏らしている。「日本女子プロ選手権は2勝できた。それ以外の公式競技も・・・」。となれば、今回へ賭ける意気込みが手に取るようにおわかりだろう。

 「ポイントは、何といってもフェアウェイキープ。第1打の精度が高い人が有利です。それができたら、今度はパーオンをすること。アプローチばかりをしていると、ちょっとイヤになってくる。また、きょうの雨であすはグリーンでボールが止まりやすい。ただ、週末へ向けてすごく速くなる。最後はパッティング勝負ですね」と、基本的なことを言葉にして、自身へ言い聞かせるように語っていたことが印象に残る。

 続けて、「私は西コース、東コースでも、どちらでもいいんです。難しいセッティングで忍耐力が試されるようなコースが好き。バーディーラッシュよりも、スコアが伸びない方がいい」と、コースを見やりながら話した。

 前週は休養に充てている。トレーニングは行ったが、リフレッシュすることがテーマ。10年ぶりに鎌倉を散策した。同時に、食べ歩きまで。「鎌倉コロッケがおいしかった。じゃがいもにも、しっかり味つけがしてあって、ソースなしでも絶品でした。機会があったら、ぜひ-」と、ご機嫌だ。

 この日は激しい雨だったにもかかわらず、プロアマトーナメントで18ホール消化した後にもかかわらず、表彰式などが終わると、パッティンググリーンへ向かった。「ゲストの皆さんがお上手で、私がパッティングすることが少なかったから。ショットも含めて最終チェックをします」。

 肌寒く、本当はホテルへ帰って休養をとりたかったに違いない。こうした日々の努力を積み重ねることが大一番で花開く。ちなみに、ネイルアートもメジャー使用。オレンジを選んだ。「これから4日間、苦しい時が多い。だから手を見たとき、元気が出るようにパッションカラーです」。爪の先までスキがない。準備完了である。
(青木 政司)
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