ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ　茨城ゴルフ倶楽部 東コース（茨城県）

　山下美夢有は晩春から初夏へかけ、一気に調子をあげていく。22年、今大会を制した時の強さが印象に残る。

　「さすがメジャーだなぁ、と感じるセッティング。どう攻略するかを考える楽しみがある。優勝できたらいいなぁと思います」と意欲的だ。

　2週前は今季初の海外遠征。シェブロン選手権で17位だった。「とても楽しくて勉強になりました。中身の濃い1週間だったと思います」と、振り返った。が、前週は体調不良で欠場。コースで調整をスタートしたのは、きょう30日からだ。「体がだるく、通院し安静にしていた。練習はしていない」という。開幕戦から出場を続けており、疲労が出る季節でもある。この日の表情からはすっかり回復したように感じた。

　「予想していたように、グリーンが少し硬く、スピードが結構出ている。西コースと比較して、東コースも攻め方などは、特に変わりはない。ただ、グリーンがちょっと大きく見える。大きいかなぁと思う」が印象で、「最近、すごいスコアが出ていない。出すことができたらいいですね」と笑顔を浮かべた。

　22年、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンでJLPGAツアーレコードの60をマーク。2年連続の年間女王として、抜群の安定感を誇っているだけに、そろそろ今季初Vが欲しい。「毎試合、上位で戦えるように優勝を目指している。あとは、コースに出たらやるべきことをしっかりやるだけですね」。達観したように語っていた。

　一方、日米を行き来して、今大会のために帰国した勝みなみは好調をアピール。「今年はUSLPGAツアーで一度もない。また、上位の成績があるから結構、自信がついてきた。あと、もう少しです」と語った。シェブロン選手権から23日、帰国。前週は気分転換とばかりに24日、ごひいきの阪神を応援に横浜へ出かけた。「雨が降っていたけど、最後まで観戦することができた。時差ボケがちょっと心配だったけど、面白い試合で、大興奮です」と言葉が弾む。それだけに、「いいタイミングで休みがとれました」と、万全の態勢を整えた。

　さらに、「茨城ゴルフ倶楽部は、オフなどにいつも練習をさせてくださる。恩返しの意味でも、あれをしたいっていう感じ。ぜひ、あれを…」。ご機嫌である。