ラリーガ EA SPORTS 、第33節プレビュー

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2023/24シーズンのラリーガ EA SPORTS も残すところあと6節。今週末の第33節には、セビージャの町を二分する「エル・グラン・デルビー(偉大なるダービー)」に加え、各チームの目標を左右する重要な直接対決がいくつも組まれている。

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4月26日(金)に行われる今節最初の一戦はレアル・ソシエダ対レアル・マドリー。前節バルセロナとの天王山を制し、宿敵との差を11ポイントに広げたレアル・マドリーにとって、残る6節での目標は一刻も早くリーグ優勝を決めること。ただ今節の直後にはチャンピオンズリーグ準決勝が控えており、カルロ・アンチェロッティ監督は選手の疲労度を見ながら先発メンバーを選ぶことになりそうだ。

一方のレアル・ソシエダはここ2試合の引き分けにより、7位以下との差がなくなってきた。残り6節は全試合がファイナル。昨季のシーズン終盤には、同様の状況下でレアル・マドリーを2ー0で下し、最終的にチャンピオンズリーグ出場権を獲得している。ブライス・メンデスが怪我から復帰し、久々にベストメンバーで臨める一戦で昨季の再現となるか。

4月27日(土)の現地時間14時には、前節終了時点で史上初のヨーロッパ行きを決めたジローナが登場。8戦未勝利、かつ5連敗中と不振に喘ぐラスパルマスとのアウェー戦に挑む。ジローナはチャンピオンズリーグ出場権はもちろん、スーペルコパ・デ・エスパーニャ出場権を伴う2位も狙える位置にいる。5連敗中のアウェーで勝ち点を持ち帰ることができれば、次節に迎えるバルセロナとの直接対決に向けて大きな弾みとなりそうだ。

ジュード・ベリンガムは前節、またしてもクラシコの勝敗を決する劇的な決勝点を挙げたが、今節は体調不良により招集外に 【(C)LaLiga】

ジローナは前節、アルテム・ドフビクらがゴールを挙げラスパルマスに4ー1で快勝。6節を残して6位以内が確定し、クラブ史上初のヨーロッパ進出を実現した 【(C)LaLiga】

土曜の2戦目はアルメリア対ヘタフェ。勝ち点14で最下位に沈むアルメリアは、今節勝つことができなければラリーガ HYPERMOTION への降格が決まる。今季挙げた唯一の勝利はアウェー戦。本拠地パワーホース・スタジアムで1勝も挙げられぬまま降格が決まることだけは避けたいはずだ。

残留のボーダーラインを形成する17位セルタは、アラベスとアウェーで対戦。前節セルタはラスパルマス、アラベスはアトレティコ・デ・マドリーを相手に重要な勝利を挙げ、残留に向けて前進した。とはいえ降格圏に10ポイント差をつけたアラベスとは違い、セルタはまだ6差。アウェーとはいえ勝ち点1で満足できる状況ではない。

土曜の現地時間21時には終盤戦における最も重要な直接対決の一つ、アトレティコ・デ・マドリー対アスレティック・クルブがキックオフを迎える。前節アトレティコが敗れたことで、チャンピオンズリーグ出場権を争う両者の勝ち点差は3ポイントに縮まった。今季の対戦はこれが4度目。昨年12月の第17節、コパデルレイ準決勝の2試合は全てアスレティックが制している。ここまで14勝1分1敗と、ホームでは圧倒的強さを誇ってきたアトレティコをしても、今回ばかりは展開が予想できない一戦と言える。

イアゴ・アスパスは前節ラスパルマス戦で2得点2アシストと大活躍。セルタを残留に近づける勝利の立役者となった 【(C)LaLiga】

アスレティックは今季アトレティコに3戦3勝。シビタス・メトロポリターノで勝利を手にした数少ないチームの一つだ 【(C)LaLiga】

4月28日(日)は残留争いに関わる試合が続く。カディスとマジョルカの直接対決はその一つだ。両者の勝ち点差は6ポイント。カディスにとっては逆転残留の望みをつなぐ最後にして最大のチャンスとなるかもしれない。

グラナダは今節ホームでオサスナに敗れ、かつセルタとマジョルカが揃って勝てば、降格が決まってしまう。置かれた状況は絶望的ながら、ここ2試合は1勝1分と勝ち点を手にすることでわずかな望みを繋いできた。ホームでの終戦を避けるためにも、もう1節意地を見せたいところだろう。

ビジャレアル対ラージョ・バジェカーノは、共に上り調子の2チームによる対戦だ。ビジャレアルは過去2ヶ月でレアル・マドリーに次いで多い勝ち点を加え、9位まで順位を上げてきた。それでも7位争いに加わるためには勝ち続ける必要がある。ここ4試合で8ポイントを稼ぎ、残留に大きく前進したラージョを相手にも良い流れが維持できるか。

日曜の夜を飾るのは世界屈指の熱狂的ダービーとして知られる「エル・グラン・デルビー(偉大なるダービー)」。両者の間には11ポイントの差があるが、何が怒るか分からないダービーにおいて戦前のデータは当てにならない。ただベティスはここにきて2連勝、セビージャも3連勝と、お互い良い流れで今節を迎えることは確かだ。昨年11月、ラモン・サンチェス・ピスフアンで行われたダービーは1ー1のドローに終わったが、今回はどのような結末を迎えるのだろうか。

今節を締めくくるのは4月29日(月)に行われるバルセロナ対バレンシア。バルセロナは前節レアル・マドリーとの直接対決に敗れ、逆転優勝の望みが実質的に潰えた。だがその後シャビ・エルナンデス監督が退任の意思を撤回し、来季の続投を発表。今節は2位の確保と来季へ向けたチームづくりに着手する第一歩となる。

一方のバレンシアは前節、7位を争うベティスとの直接対決に敗れたばかり。まだ勝ち点1差とはいえ、ここにきての連敗は避けたいところ。敵地での厳しい一戦となるが、バルセロナがクラシコ敗戦のショックを引きずっているようであればチャンスはあるはずだ。

ベティスは前節、バレンシアとの直接対決を2ー1で制して7位に浮上。4連敗後の2連勝で復調を遂げた 【(C)LaLiga】

セビージャは前節、ユゼフ・エンネシリの2戦連続ゴールなどでマジョルカに2ー1で勝利。ここにきて今季初の3連勝を挙げた 【(C)LaLiga】

バルセロナのシャビ監督はクラシコ敗戦で今季無冠が濃厚となったものの、辞意を翻して続投を発表した 【(C)LaLiga】

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