【ラグビー/NTTリーグワン】「日和佐篤さんのように」。 先発の機会をつかんだ新鋭が入替戦進出への扉を開く<クリタウォーターガッシュ昭島>

クリタウォーターガッシュ昭島 新和田選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

ディビジョン3第14節、クリタウォーターガッシュ昭島(以下、WG昭島)は、Balcom BMW Stadiumで、中国電力レッドレグリオンズ(以下、中国RR)戦に挑む。

前節の日野レッドドルフィンズ戦では、敗れはしたものの、後半に4連続トライを挙げるなど、いい流れで試合を終えることができた。その積極的なアタックを生み出したのが、後半2分から出場した新和田錬だ。今季開幕戦のマツダスカイアクティブズ広島戦以来となった出場の裏には、コーチ陣の信頼を勝ち得るためのたゆまぬ努力があった。

「試合の映像を何度も見返して勉強してきたことが、ようやく(ピッチでのプレーに)結び付いてきました。あとは、『なにくそ』という気持ちですね」

3歳でラグビーを始めた新和田が、スクラムハーフとしてプレーするようになったのは尾道高校ラグビー部に入部してからだが、実は小学生のころから目標にしていた選手がいる。日本代表キャップ51を持ち、現在はコベルコ神戸スティーラーズに所属する日和佐篤だ。「日和佐さんのように、試合のテンポを上げることと、(ラックからボールを持ち出して)ランでもしかけられること。それが自分の強みだと思っています」と、目標とするプレースタイルは明確だ。

そして今節は、自身初めてとなる公式戦のスターターの座をつかみ取った。D2との入替戦進出のためには、もはや1試合も落とせない状況での出番となるが、「絶対に勝たなければいけない試合なので、前向きに、ガンガンやりたい。相手の中国RRはコンタクトが激しくて、最後まであきらめないチームなので、そこに負けないように、ウチのフォワード陣に積極的に声を掛けていきたいです」と、気合い十分だ。

WG昭島に残されたチャンスはあと2試合。絶対に負けられない戦いの中で、新和田が“違い”を見せられるか。入替戦進出への扉は、わずかに、しかし、まだ開いている。

(匂坂俊之/Rugby Cafe)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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