【ラグビー/NTTリーグワン】0対75。衝撃的敗戦を喫した相手との再戦。 パブロ・マテーラとともに、成長の証明を<三重ホンダヒート>

三重ホンダヒート パブロ・マテーラ選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

三重ホンダヒート(以下、三重H)は4月27日、スピアーズえどりくフィールド(江戸川区陸上競技場)でクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)と対戦する。

D1/D2入替戦出場が確定している三重Hだが、前節はプレーオフトーナメント進出を決めた東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)に敗戦も、スコアは7対8と苦しめた。その裏には、アルゼンチン代表のパブロ・マテーラがラグビーワールドカップ 2023フランス大会以来の出場を果たし、もたらした化学反応があった。

開始直後から強烈なタックルやジャッカルなどワールドクラスのプレーで会場を沸かせたパブロ・マテーラは、「公式戦で今シーズン初めてプレーしたので、すごく緊張しました。でも、その緊張を楽しめましたし、初めてラクビーをしたときのようなワクワクした気持ちで試合を楽しむことができました」と表情を緩める。

自身のパフォーマンスについては、「“normal(普通)”でしたね。プレーの一つひとつをしっかりできているか、感触を確認しながらゲームを進めていました。準備してきたことを表現できましたし、体の反応も良かったです。アドレナリンがすごくたくさん出ていて、興奮しました」と好感触を得た。

パブロ・マテーラがグラウンドを離れていた約7カ月間、三重Hはディビジョン1の舞台で苦しんでいた。

「今シーズンはヘッドコーチが変わるという大きな変更もあったので、挑戦の1年だと考えていました。ハードにトレーニングしているにもかかわらず、それが勝利という結果に結び付かないことは見ていてつらかったです。しかし、私たちは成長を続けてきましたし、いまは求めているレベルに達することができつつあると感じています。自分たちのリズムでプレーできる時間も増えていますし、よい場面を多く作れるようにもなってきています。あとは80分間、一貫性を持ってプレーすることです」

大事な入替戦を控え、世界的ナンバーエイトの活躍は不可欠だ。今節対戦するS東京ベイには昨年12月に0対75で大敗している。当時、パブロ・マテーラは、アルゼンチンでリハビリを行っていたため、その試合はあとから映像で観たという。

「S東京ベイは最も強いチームの一つで、セットピース、特にスクラムとモールに関しては大きなチャレンジになると考えています。前回は衝撃的な敗戦でしたが、私たちもあのときから成長しています。準備していることを発揮できれば、よい戦いができると思いますし、D1に残留するために、私たちが持っている機会を最大限に活用しなければなりません」

あの敗戦があったからこそ、成長できた。それを証明するために、大きな壁に再び挑戦する。

(山田智子)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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