【ラグビー/NTTリーグワン】剣が峰に立つチームを救うために。BR東京の “ファカタヴァ将軍”が勝利への道しるべに<リコーブラックラムズ東京>

リコーブラックラムズ東京 アマト・ファカタヴァ選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

ディビジョン1第15節、リコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)は相模原ギオンスタジアムで三菱重工相模原ダイナボアーズ(以降、相模原DB)と対戦する。

チームとして結果が伴わず「タフなシーズンを過ごしている」と打ち明けたのは、アマト・ファカタヴァ。これまでラグビーをストレスに思ったことのないという彼でさえ、今季は苦しい状況を感じ取っている。

「ラグビーキャリアの中で今季が一番、難しくてハードなシーズンです」

ラグビーワールドカップ2023フランス大会に出場して学んだのは「自分のための時間を持つこと」の大切さだった。厳しい練習を日々繰り返す日本代表では、そのぶんラグビーのことを考えない時間が設けられていたのだという。

だからBR東京でも「ラグビーから離れる時間を持つことが大事」と所帯を持たない選手を誘ってコーヒーを飲みに行き、ラグビー以外の話をすることも増えた。

「どうやったらチームがうまくいくのか、何をすることがチームにとってベストなのか、をいつも考えています」

日本代表でのラグビーを経験したからこそ、ここBR東京において良き兄貴分となることを考えている。

「BR東京のことが大好き」と笑顔で話したアマト・ファカタヴァ。大好きだからこそ、結果に結び付かぬこの状況に胸を痛める。つらい、難しいという意味を含む「Hard」という言葉を何度も何度も使った。

「苦しい状況からなかなか脱出できなくて……。どうしたら良くなるだろう、と常に考えています。みんなにとってつらいシーズンになっているから。みんなを助けたい、と思っています」

今年2月には日本国籍を取得した。

公式な日本名はまだ持たないが、配信中のドラマ『SHOGUN 将軍』にインスピレーションを受けた。

「ファカタヴァ将軍。ミドルネームは『将軍』だと、みんなには伝えています」

今節は一つ上の9位につける相模原DBとの直接対決のため、この試合で勝ち点5を獲得できなければ、BR東京はD1/D2入替戦行きが決定する。

ファカタヴァ『将軍』が、必ずやこの苦しい状況を打破する道しるべとなるだろう。

「ボーイズを助けないといけないからね」

運命の一戦は4月27日(土)12時にキックオフを迎える。

(原田友莉子)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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