“3打リードにも慢心なし” 竹田麗央が狙う2週連続V
【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】
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《グリーン=スティンプ:10フィート コンパクション:23mm》
いよいよ竹田麗央の2週連続優勝が現実味を帯びてきた。前週は首位との3打差を逆転したが、今回は3打リードして最終日を迎える。
「スタートでボギーを叩きましたが、上手く切り替えて今日もスコアを4つ伸ばせたので良かったと思います」。1番・パー4でティーショットを左に曲げ、第2打をグリーン手前のラフに打ち込む。約2.5メートルに寄せたが、それを決め切れずにボギー。嫌な空気が流れるところだが、竹田自身は平常心を保った。「このコースはボギーがどうしても出る。それが最初に出ただけ」と、気持ちを切り替えた。
単にリフレッシュするだけなら誰でもできる。竹田の成長を感じさせるのは、しっかりとプレーで証明するところだ。残り17ホールを5バーディー、ノーボギーでまとめ、前日に続く67でホールアウト。通算8アンダーまでスコアを伸ばして見せた。
「1勝したことも大きいと思いますが、ゴルフ自体の調子が今すごくいい感じなので、自信を持ってプレーできています」。確かに、前週までの平均ストロークが69.9487とただ一人60台をマーク。今週に入ってからも2ラウンド連続67で回っているだけに、その数字はさらに少なくなっている。
平均ストロークがいいのは、パーオン率の高さにある。前週までは75.2137パーセントだったが、今大会では2日間でグリーンを4回しか外していない。しかも、ただ乗せるだけでなく、バーディーチャンスにつけるシーンが多い。この日は3番・パー4では1.5メートル、7番・パー4では1メートルに乗せるスーパーショットでバーディーを奪った。4番・パー5では2オンに成功しながら3パットのパーに終わったりもしたが、7メートルのバーディーパットを沈めたホールも2つあるからといって、ストレスを溜めないようにもしている。
【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】
また、史上4人目となるツアー初優勝からの2週連続優勝の記録もかかるが、「3打のリードがあっても、明日も追う立場だと思ってやりたいです」と、変に優勝を意識することなく、あくまでも挑戦者の気持ちで18ホールを戦っていくことで、自身初の逃げ切り優勝を狙う。
(山西 英希)
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