苛烈なPK戦を制し、UECL準決勝進出を決める | アストン・ヴィラ

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アウェイの地でリールをPK戦の末に破る

ヴィラ・パークでの初戦から2-1のアドバンテージを得たヴィラであったが、ファーストレグ終了後に、ホームでの結果はチームにとって十分なものではなかったと語ったエミリ監督。日曜日にアーセナルを2-0で破ったチームから、ジエゴ・カルロスの代わりにキャッシュがディフェンスに戻り、ロジャースの代わりにドウグラス・ルイスが中盤に入った。

序盤の攻防はリールが優勢に進めた。ヴィラはしっかりと踏ん張り、断固とした守備を続けていたが、ハイプレスでプレッシャーをかけるリールに段々と押されていく。

15分、ロングボールが左サイドのグドムンドソンに入る。彼が低いクロスを送ると、ボックス正面のヤズジュがゴール下隅にフィニッシュ。素早い弾道にマルティネスも反応できず、リールに先制ゴールを許した。

アウェイでの難しい立ち上がりから先制点を許してしまったヴィラは反撃に出る。

42分、中央でボールを回していたヴィラだったが、ロジャースは巧みなパスからキャッシュをボックス内へ滑り込ませてシュート。オフサイドフラグが上がったが、少なくとも注目に値する攻撃だった。

ポゼッション率では相手を大きく上回るヴィラであったが、シュート総数は0本となっており、リール相手に厳しい立ち回りを強いられる前半であった。

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後半開始早々の67分。リールのコーナーキックからハラルソンがインスイングへのボールをゴール前へ。ニアポストにいたアンドレが頭でフリックして、リールが2点目を手にした。

2戦合計3-2で逆転されたヴィラだったが、土壇場でチャンスが舞い込んだ。87分、リールのGKが自選手と衝突してクロスを流し、デュランのシュートはブロックされたが、そのリバウンドはキャッシュの目の前へ。ゴールネットを揺らした。右足の豪快なシュートはディフレクションしてゴールへと吸い込まれた。

キャッシュの同点弾でヴィラが追いつくと、試合は90分で決着がつかず、15分ハーフの延長戦へ。

100分、右サイドから起点を作ったヴィラ。ベイリーがボックス右から左足で放ったシュートはGKシュヴァリエに弾かれてしまうが、そのボールをボックス中央にいたドウグラス・ルイスがヘディングで合わせる。枠を捉えたものの、シュヴァリエが瞬時に立ち上がってボールを逃すことはなかった。

ヴィラがあと一歩のところまで迫るも延長戦でのゴールは生まれることなく、決着はPK戦へ。

先攻ヴィラの最初のキッカーはティーレマンス。GKの逆を突く冷静なシュートでチームを勢いづけると、続くリールのPKをマルティネスがビッグセーブ。

2番目のワトキンス、そして3番目のキャッシュもPKを成功させてリードするも、ベイリーの低めのシュートがブロックされてしまう。

だが、4番目のドウグラス・ルイスは右足でしっかりとゴールを決めて、リールを追い詰めると、アンドレの右隅へのシュートをまたもマルティネスがビッグセーブ。これにより、合計3-4でヴィラがPK戦を制す。

ヴィラは、UEFAヨーロッパ・カンファレンス・リーグでリールをPK戦の末に破り、1982年以来の欧州主要大会準決勝に進出を決めた。
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著者プロフィール

アストン・ヴィラFCは1874年に設立されたイングランド屈指の名門サッカークラブで、ウェスト・ミッドランズ州バーミンガムに本拠地を構えます。国内リーグとFAカップでそれぞれ7回の優勝を誇り、1981-82シーズンには欧州制覇も経験しています。また、イギリス王太子チャールズの長男ウイリアム王子がファンであることでも有名です。

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