ラリーガ EA SPORTS 、第32節プレビュー

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いよいよ今週末、今季2度目の伝統の一戦「エル・クラシコ」が組まれたラリーガ EA SPORTS 第32節が開催される。今季のタイトル争いを決定づける首位決戦はもちろんのこと、今節は残り7節となった終盤戦の行方を占う重要なカードが目白押しとなっている。

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4月19日(金)に行われる今節のファーストマッチ、アスレティック・クルブ対グラナダはその一つだ。アスレティックは前節ビジャレアル戦で引き分け、4位アトレティコ・デ・マドリーとの勝ち点差が4に開いた。チャンピオンズリーグ出場権を争う上で、ホームでこれ以上の取りこぼしは許されない状況にある。一方のグラナダは前節アラベス戦で12試合ぶりの勝利を挙げたばかり。厳しいアウェー戦でもう1節逆転残留への望みをつなぐことができるか。

4月20日(土)は残留争いに関わる試合が続く。1戦目はセルタ対ラスパルマス。17位セルタは降格の危機が続く中、先日クラウディオ・ヒラルデス監督との契約更新を発表。クラブの後押しを受け、就任4戦目でのホーム初勝利を目指す。対するラスパルマスは7戦未勝利の4連敗中。しかも4戦連続で無得点が続いており、まずは1ゴールを挙げることが目標となる。

降格圏と勝ち点6差の16位ラージョ・バジェカーノも、同じく降格の恐怖を拭いきれていない。イニゴ・ペレス監督の就任後、ホームでは4戦負けなし(1勝3分)。前節バレンシアに敗れ、ヨーロッパ行きが遠のいたオサスナを相手に3戦ぶりの勝ち点3を手にできるか。

現地時間18時半にはエル・クラシコに次ぐ今節の注目カード、バレンシア対ベティスがキックオフを迎える。バレンシアは前節オサスナ戦の勝利により6位レアル・ソシエダの背中も見えてきたが、ベティスも前節セルタ戦で4連敗の悪い流れを断ったばかりだ。両者の勝ち点差は2ポイント。カンファレンスリーグ出場枠の7位争いにおいて、この試合の勝敗がもたらす影響は間違いなく大きそうだ。

土曜のナイトゲームはジローナ対カディス。ジローナはアトレティコとの上位決戦に敗れた前節を含め、アウェーでは5連敗中。逆にここまで12勝2分1敗と圧倒してきたホームでの強さが3位を維持する生命線となってきた。しかも今節の相手は、アウェーではいまだ未勝利のカディス。確実に勝ち点3を積み重ねたいところだろう。

アスレティックは前節、オイアン・サンセットのゴールで先制するも、終了間際に与えたPKでビジャレアルに追いつかれた 【(C)LaLiga】

前節オサスナ戦ではアンドレ・アウメイダが2戦連続で決勝点を挙げ、バレンシアが7位の座を維持した 【(C)LaLiga】

2ー1で競り勝った前節セルタ戦では、ベティスのナビル・フェキルが今季初ゴールを挙げた 【(C)LaLiga】

4月21日(日)の1戦目はヘタフェ対レアル・ソシエダ。レアル・ソシエダは前節アルメリア戦を痛恨のドローで終え、7位バレンシアとの差が3ポイントに縮まった。レアル・マドリーやバルセロナ、アトレティコとの対戦を含む残り7節は全てがファイナル。その一つとなるヘタフェとのハードなアウェー戦で、前節逃した勝利を掴むことができるか。

最下位アルメリアはホームでビジャレアルと対戦。ぺぺ・メル監督の就任後は1勝1分1敗とまずまずの結果を残しているが、ここからの逆転残留は実質的に難しい。少なくとも今節からのホーム2連戦での降格決定を避けることが現実的な目標となる。ビジャレアルもここ2試合で勝ち点1しか加えられず、来季のヨーロッパ行きは厳しい状況に。お互いわずかな希望をつなぐための一戦となりそうだ。

3戦目はアラベス対アトレティコ・デ・マドリー。アトレティコは火曜のチャンピオンズリーグでショッキングな逆転負けを喫したばかり。心身の疲労を抱える中、今節は来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得に向けて気持ちを切り替えることが求められる。アラベスは前節まで3連敗中で、降格圏とは7ポイント差のまま。今節と次節は今季最後のホーム2連戦となるだけに、最低でも勝ち点1は確保したいところだろう。

アルメリア戦では1月に加入したシェラルド・ベッカーが1得点1アシストと活躍するも、レアル・ソシエダは守備面のミスが仇となり2ー2で引き分けた 【(C)LaLiga】

アトレティコは前節、アントワーヌ・グリーズマンの2得点などでジローナとの上位対決を3ー1で制した 【(C)LaLiga】

日曜の現地時間21時には、いよいよ今季2度目のエル・クラシコがキックオフを迎える。両者の勝ち点差は8。レアル・マドリーが勝てば今季のタイトル争いはほぼ決着と言えるが、逆にバルセロナが勝てば分からなくなってくる。

バルセロナは火曜のチャンピオンズリーグでパリ・サンジェルマンに逆転負けしたばかり。ショックを引きずる中、いかに気持ちを切り替え、チーム一丸となって戦えるかがポイントとなる。一方のレアル・マドリーは水曜に120分の死闘を繰り広げた体力的な疲労は懸念されるものの、それ以上にマンチェスター・シティーを破ったチームは充実した精神状態で大一番を迎えることができる。

今季限りの退任を明言しているシャビ・エルナンデス監督にとっては最後のクラシコ。手負いのバルセロナが意地を見せるか、レアル・マドリーが勢いのままに独走体勢を固めるのか。スペクタクルな90分間の果てにどのような結果を迎えるのか、興味は尽きない。

4月22日(月)に行われる今節のラストマッチはセビージャ対マジョルカ。セビージャはヘタフェ、ラスパルマス相手に2連勝を挙げ、14位に浮上。降格の危機が遠のく中、残留を決定づける3連勝目を目指す。一方、マジョルカにとってセビージャの町は2週前のコパデルレイ決勝で涙をのんだ舞台。苦い思い出を払拭するためにも、残留に近づく勝ち点を持ち帰りたいところだろう。

レアル・マドリーは前節マジョルカ戦を1ー0で制し、独走体勢を維持。オーレリアン・チュアメニが決勝点を挙げた 【(C)LaLiga】

前節カディス戦ではジョアン・フェリックスが技ありのオーバーヘッドで決勝点を挙げ、バルセロナが1ー0で勝利。今週末のクラシコを前に、レアル・マドリーとの勝ち点8差を保った 【(C)LaLiga】

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